55人の世界一周体験を集めた自主製作本『ROUTE55』

​​​昨日の記事​の最後で少しだけ触れた本
『ROUTE55』

自主製作本のレベルを遥かに超えてすごくいい本になっているので、詳細に触れていきたいと思います。
本の自主製作とか、映画の自主上映って、思いがすごく詰まっていますよね。
誰の許可が出なくても、自分たちで作っちゃうんだーという熱い思いが反映されているので、僕は好きです。
自主製作映画は一時期よく観に行っていて、「1/4の奇跡」は4~5回観ました。
ただ、自分で自主製作CDを作ったときは注文が全くなくてショックでした。
自主製作ものは、たくさんの人に伝わるものと、全く伝わらないものに二分されます。(笑)
『ROUTE55』は、オールカラーで約250ページ。
世界各地で撮影された写真がカラーで見られるだけでもポイントが高いです。
それに加えて、世界一周を経験された55人の多種多様な旅人による4ページずつの寄稿。
それぞれの個性が出ていて、思いと気づきがギュッと詰まっています。
世界一周で一番思い出に残ったことや一番の気づきなどを55人分聞かせてもらえるという大変お得な内容。
紙質も装丁もしっかりしていて、とても自主製作本とは思えません。
それが信じられないような破格で提供されていて、送料にもよりますが、送料込みで1000円出してお釣りがきちゃうくらいで送ってもらえます。びっくりです。大笑い
少しだけ、中身を引用しつつ、コメントを加えていきたいと思います。
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自主製作本『ROUTE55』
読書メモ ロゴ
(・の後の太字部分は本書からの引用、
 その後の緑文字部分は僕の意見や感想です。)
​​・世界は今ここだけじゃないし、
 何か悩みがあってもそんなに大きなことではない と思えた。

  (p19 看護師の方の寄稿より)
大きな海を見たり、満天の星空を見たりしたときにも、「これに比べれば自分なんてちっぽけだ」と思えることがあります。世界の中で自分を感じると、まさに、自分なんてちっぽけだと思えるのではないでしょうか。それは全然悪い意味ではなくて、自分以外の世界が大きく広がっているということが、我欲とか悩みとかを鎮めて、世界の中にとかしてくれるのだと思います。
  世界を知るって、やっぱり大事。
  「井の中の蛙、大海を知らず」ですよね。

​​・何かに埋もれていた価値観が掘り起こされたような気がしています。
  (p147 ご夫婦で世界一周をされた方の寄稿より)
びっくり世界一周で価値観が変わったかどうかを振り返られて綴られたのが、この一文
  「なるほど!」と思いました。
  他の方の文章にも多く書かれているのですが、全く新しい自分に生まれ変わるとか、価値観がガラリと変わるというようなことはなくて、今までもあったんだけど気づいていなかったことに気づけるようになった、というのが、世界一周の後の共通の気づきのように思います。

​​・一生分の修羅場を乗り越えたと思う。
 エジプトで2m目の前に火炎瓶が降ってきたこと。
 ピラミッドの頂上に登ろうとして警察に連行されたこと。
 アマゾン川でピラニアを釣って喰われそうになったこと。・・・​

  (p239より)
​​びっくり具体的なエピソードの数々には本当に驚かされます
  「まさかそんなことが!」と思えることが、この本にはあふれています。
  すごいのは、そういったチャレンジに積極的に向かっていっていること。
  修羅場をくぐったからこそ、生きる上での覚悟みたいなものができて、より一層今を大切に生きることにつながっているのかな、と思います。
  一歩間違えれば死んでいたと思うような怖い体験を読みながら、それでもそれを選ぶという人生があると知り、自分の人生をどう生きるかを改めて考えさせられました。

​​​​​・世界中の人と出会って、
 「生きるってもっと楽だし、幸せになるってもっと簡単、
  仕事ってもっと肩の力を抜いてできるのに」
 ​​​
と心底思った。
  (p241 「世界一周先生」細貝先生の寄稿より)
スマイル直前の引用個所とは打って変わって、今度は「生きるって、もっとラク」という気づき。
  世界中で出会う多くの国の人たちから、自然体でラクに生きていると感じられた旅人も多くいらっしゃいます。
  引用個所は、​昨日​詳しく書かせていただいた細貝先生の寄稿から。
  昨日の記事の「余裕」の話につながるところです。
  細貝先生は世界中の人に、「あなたにとって幸せとは何ですか?」とインタビューしまくったそうです。
  日本は豊かでモノがあふれているのに、海外の方のほうが幸せに生きているのではないかという矛盾・・・。
  僕たち日本人は肩ひじ張って無理して生きているところがあるのかもしれませんね。

↓本書の中で、僕が一番感動した写真です!

  (p149より)
ぽっこの本には本当にたくさんの写真が掲載されています。
  写真の見せ方もそれぞれで、ワクワクしながら見させてもらいました。
  中でも、ご自身を中央に配置してとびっきりのジャンプを見せてくれているこういった写真には、「人はどこまででも飛べる!」という可能性を感じました。

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細貝先生は世界中の人に「あなたにとって幸せとは何ですか?」とインタビューされましたが、ほかにも、ほかの旅人に好きな曲や言葉を教えてもらっていたという方がいます。(p155)
そこで紹介されていた曲の中で、僕が検索して聴いてみて感動した曲を、最後に紹介します。
♪「路上に咲く花」
その夢は逃げたりしない 叶う日を待っている」という歌詞が、胸を打ちます。

この曲をバックに流しながら本書を読むと、旅の臨場感、バツグンです。ウィンク

(参考サイト)
▼​【路上に咲く花】国境のないウクレニストHATCHI(ハチ)さんの曲を迷える旅人たちに贈りたい
 (「YouTube動画ライブラリー」様)

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