今、オンラインセミナーを視聴中です。
休憩時間の合間を縫って、投稿します。
「なぜ、インクルーシブ教育が必要なのか」を、木村英子参議院議員から直接お聞きするオンラインセミナー。
主催は東京大学の小国先生です。
約1時間お話しいただきましたが、とても胸を打つ内容でした。
朝3時に目が覚めて眠いですが、終了予定時刻の22時まで起きておきたいと思います!
投稿者: にかとま
-
木村英子参議院議員「なぜ、インクルーシブ教育が必要なのか」
-
【報告】9.15東大主催オンライン学習会「木村英子国会議員にうかがう『なぜインクルーシブ教育でないとだめなのか』
今日も見に来て下さって、ありがとうございます。

昨日は「つぶやき」レベルの簡単な投稿で済ませてしまいました。
情報元へのリンクすらしていませんでした。
昨日書いていたオンラインの学習会は、これです。
↓
▼木村英子国会議員にうかがう「なぜインクルーシブ教育でないとだめなのか」
「分ける」という差別と闘い続けてきた中で-東京大学・インクルーシブ教育定例研究会(オンライン)
(画像はリンク先より。)
この日、僕はとっても眠かったのです。
朝3時に目が覚めてしまい、よく寝られなかったのでした。
学習会は20時から始まったのですが、20時40分には、「もう布団に入って、寝たい」という状態になってしまい、目がとろんとしてきました。
でも、オンラインでの木村さんの話が、どうしても「起きて聞いておきたい」という内容だったのです。
なので、休憩中に、秘蔵のコーヒー飲料を飲んで、目を覚ましました。
僕は夜にコーヒーを飲むと寝られなくなるので、普段は夜は飲まないようにしています。
でも、昨日は特別でした。
学習会は、22時22分くらいまで続きました。
とても目が離せない、耳が離せない学習会でした。
#時間はうろおぼえです。
#印象的な数字でそろえてみました。
#東大インクル研のオンラインは毎回興味深い内容で話が尽きず、終了予定時刻を大幅に超過して続くのが、もはや恒例になっています。
最後まで視聴できて、とてもよかったです。
ただ、チャットにも興味深い投稿が参加者の皆さんから多数されていたのですが、それが追い切れず、すべて読み尽くす前に終わってしまったのが残念でした。
読めなかったチャット投稿が気になって、寝られませんでした。
#コーヒーのせいかもしれません。
とにかくぜひシェアしたい内容だったので、今日は昨日の話について詳しく書こうと思います。
木村さんは
「幼い時から養護学校で育ち、健常者と分けられてきた。
だから、社会に出てからも生きにくい。」
ということを、ご自身の体験から語られました。
木村さんは生まれてすぐに施設に入れられ、10歳までは施設で過ごされたそうです。
「日課が決められ、管理された生活。
親から離されて、リハビリと手術の毎日。
看護師の気分によってその日の明暗が分かれてしまう。
人の顔色を見て、自分の気持ちを外に出せない子ども時代。
外の世界は窓越しに見るしかなかった。」
と、木村さんは当時のことを振り返って言われていました。
想像するだけで、気持ちが暗くなります。
そのような子ども時代を、今の子どもに味合わせたくないという木村さんの気持ちが、痛いほど伝わってきました。
木村さんの養護学校の高等部の時の活動が、衝撃的でした。
養護学校の中で、「なぜ養護学校にいなければいけないのか」と教員に訴えられたそうです。
また、健常者とのほんのちょっとの交流を拒否、最初から分けずに共に過ごすことを文書で訴えられました。
その文書を実際に見せていただき、「地域に出たいという思い」から上演した当時の映像も見せていただきました。
大変胸を打つ内容でした。
僕は、高校生の時からこういった活動をされてきている木村さんを、尊敬するようになりました。
後半の質疑応答も、東大の小国先生がかなりつっこんだことを含めてきかれていて、大変興味深いものでした。
木村さんが「いちばんやっかいなのは、一緒にいないことによる心のバリア。これを崩していくのがやっかい。一緒にいないとわからない。」と言われていたのが、印象的でした。
具体的に日本の教室がフルインクルーシブ教育に向かっていくための提案も、このなかでずいぶんされていたように思います。
小国先生が「欧米では社会の差別がもとにあってのインクルーシブ教育。
日本では差別のサの字もない。」
と言われて、木村さんが「まず差別を認識しないと。」と言われていたのが、
やはり「原点」かな、と思いました。
なんのために、インクルーシブ教育をするのか。
「差別」というものが現実にあるということを直視しないと。
そこを共有しないと、という思いを強くしました。
「高校まで分離されて、その後社会に出たら、こわいんですよ。
とにかく人の目線がこわい。話しかけるのがこわい。
初めてファミレスに行った時、注文が言えない。店員さんの目が見れない。
看護師や医者が健常者の象徴だったので・・・。
社会に出て初めて、わたしが分けられてきたことを実感しました。」
こう言われた、木村さんの言葉は、重いです。
それを言わせてしまう社会って、なんなんだ、と思います。
僕自身、めっちゃ、「自由に生きたい」派なんです。
だから、自由を制限されて、閉鎖的な環境に閉じ込められて、広い世界に出て行けない、といったこういった話を聞くと、「もし自分だったら、とても耐えられない」と思います。
これを、他人事にせず、自分事にすることが、今の社会や教育で、求められていると思います。
「自分は関係ない」と思っている人たちが、もしかしたら今の世の中には多いのかもしれません。
でも、ほんとうは、関係なくはないのです。
障害者に限ったことではありません。
「高齢者など、社会の波に乗っていけない人や、社会の一員として活躍できないと思われている方達は、別のところに、と思われている」
という話が、木村さんからもありました。
「みんなと同じことができない」という理由だけで、はじかれてしまう社会は、誰にとっても、不安と恐怖を潜在的に持ったまま過ごさなければならない社会だ、と僕は思います。
木村さんからは、
「『特別支援教育』を選んでいるということ自体が、差別を被っていることの証」
という話もありました。
別の教育を選ばされている。
選ばざるを得なくされている。
そして、接点がないまま、別々に過ごしている。
そのことの弊害は、計り知れません。
今は、接点がたまにあればいいだろうと思われています。
でも、木村さんは、たまにある「交流教育」に、非常に強い嫌悪感を抱かれていました。
「自分が見世物みたい」と感じられていました。
常に共にいる=フルインクルーシブ教育の必要性を、大きく感じました。
今回の会の最後に、小国先生はこう言われていました。
「僕自身は、差別を差別としてことあげすることが大事だと学んだ。
その機会すら奪われている、より深刻なところを木村さんは見ている。」
今回の学習会の意義を端的に言われていたように思います。
本当に貴重な学習会を、今回も企画していただき、ありがとうございました。
僕は、これまで、基本的に、特定の政党や政治家に関することは、ブログに書かないように心がけてきました。
ただ、昨日お話をおうかがいした木村英子さんのことは、なんとしても、書いておきたいと思いました。
僕は今回の東大主催の学習会を視聴するまでほとんど知らなかったのですが、木村さんは、障害当事者として長く活動をしてこられた方でした。
その活動を知り、非常に尊敬できる方だと思いました。
僕がめざしている「インクルーシブ教育」「インクルーシブ社会」のことについて、本当にそれを大切に思い、実現をはかろうとするなら、この方の話について書かないわけにはいかないと思いました。
「重度障害者」と言われる立場の方が国会議員になられたのは、この日本の今において、とんでもなく、画期的なことだったと思っています。
「健常者」と言われる人たち中心の日本の世の中が、ここから、少しずつ変わっていけるのではないか、という希望を持っています。
ほんとうは、上でわざわざ「」をつけて書いたような言い方をしなくてもいい社会が望ましいです。
いろんな人がいて当たり前の社会になっていてほしい、と思います。
そのために僕も、できることを少しずつ、やっていきたいと思います。

(画像の出典:参議院議員木村英子オフィシャルサイト内「政策」のページより)上の動画に関するサイト
▼2020.5.28国土交通委員会質疑『しょうがいしゃの現状を国会に!心のバリアフリーについて、当事者の立場から三井絹子さんに参考人としてお話しいただきました。』
(参議院議員木村英子オフィシャルサイト内)
↓こちらの記事も、ぜひお読み下さい。
▼「対談 日本のインクルーシブ教育を問う」
(インクルーシブ教育研究者の一木玲子さんとの対談です。)
いよいよ!明日のブログでは、僕が今週学校の中で実際にやったことを、詳しく書こうと思います。
(3日前のブログに少しだけ書きました。)
明日の記事は、過去最高に入魂して書こうと思っているので、ぜひ明日もまた見に来て下さい。
読んでいただいたことに感謝します。
共に、がんばりましょう。

▼3/26(日) オンライン無料「東京大学・インクルーシブ教育定例研究会」豊中のフルインクルーシブ小学校!
(2023/03/13の日記)
▼「カナダの学校に学ぶインクルーシブ教育」(8/11オンライン学習会の案内を含む)
(2023/08/07の日記) -
【実践】漢字の読み書きが困難な子どもがみんなと共に学び合えるようにする提案授業(小4「漢字の広場」の授業) ~僕は、こう考えたんだ。~
ずっと書きたかった、9月13日に僕がした授業について、書きます。
13日のブログに、ちょこっとだけ書いていた授業です。
漢字の読み書きが非常に苦手な子どもが、いきいきと参加する
小4国語「漢字の広場」の授業です。

「漢字の広場」というのは、光村図書の国語教科書にある小単元です。
ある小学校での授業実践が写真付きでネット上で公開されていました。
どんな教材かを知ってもらうため、そちらへのリンクをまず貼っておきます。
僕が授業したページと同じページの授業です。
↓
▼4年生 国語「漢字の広場」
(栃木県大田原市立両郷中央小学校ホームページ内)
上のサイトを見ていただければわかるように、「漢字」の学習をする授業になります。
#「漢字の広場」だから、当たり前かな。
正確には、前年度に習った漢字の復習ですね。
「前年度に習った漢字を使って、文を考えて、書く」というのが、想定される学習内容になります。
ただ、その想定の通り普通に授業をやったら、僕が通級でみている子は、何も書かないまま、授業が終わってしまいます。
一般的には、普通の4年生は3年生の漢字は当然読み書きできると思われているのかもしれませんが、僕の想定している子や、その子に似たところがある子は、前年度に習った漢字の読み書きが基本的にできません。「できる」前提で授業を計画されたら、そういう子はおいてけぼりです。
#やめてー。置いてかないで~。
なので、僕は、「漢字」がメインでない「漢字の広場」の授業をしないと、その子が実質的にほとんど参加できない、と考えていました。
そこで、「漢字」がメインでない「漢字の広場」の授業というのを考えました。
そして、担任にお願いして、「僕に代わりにクラス全体で授業をさせてくれ」と頼みました。
#「漢字の広場」なのに「漢字」を最重要視しない。
#そういうチャレンジをするのが、大好きです。
#へそまがりです。
#インクルーシブな授業を追究するため、あえて、実験的に、挑戦してみました。
ここから、僕が考えたアイデアについて書いていきます。
まず、前提として、班での協働学習とします。
個人の「一人学び」に任せてしまうと、クラスで数人、書けない子が想定されます。
書けない子がいても、周りの子が関わるという時間・環境を保障してやることが必要です。
そういうことは、以前該当のクラスで社会科の授業をした時にも、念頭に置いていました。
▼支援を要する子どもも一緒に学ぶ小4社会科の授業実践にチャレンジ!
今回の授業の場合で具体的に言うと、一人ひとりがそれぞれ漢字を使った文作りをするのではなく、班でひとつの物語を考えさせることにしました。
班員による、リレー作文です。
そうすることで、書けない子の順番がまわってきてその子が困っていたら、周りの子が一緒に考えて、文を作っていくことができます。
また、上のリンク先の、前の社会科の授業でもやったのですが、
「動作化」「劇化」が、楽しくするためのキーになります。
従来の国語授業は、子どもたち全員が言葉の理解や読み書きができる前提に立ちすぎていると思っています。
#そんな子ばかりじゃないんだってば!
#いろんな子がいます。
#学びにくい子のことも、考えて~
具体的には、班のみんながリレー作文で考えた物語に、動作をつけさせます。
あとで、考えた物語を発表する時に、実演させます。
これだけで、かなり楽しくなります。
子どもたちの目が離せない、楽しい発表になります。
#実際、そうなりました。
#楽しすぎて、たまらなかったです。
#演技派が、いっぱいいました。
授業実施前日に、石川晋さん(NPO法人授業づくりネットワーク理事長)に、
「こんな授業を考えているんですけど、どうでしょう?」
と、プランを聞いてもらっていました。
お話しする中で、僕の頭の中のプランは、さらにくっきりはっきりしてきました。
#石川晋さんとのオンライン対話を月1回やっています。
#漠然と考えていたことがくっきりはっきりするすばらしい時間になっています。
やっぱり対話しながら整理していくって、大事です!
班のなかでの「対話」と「動作化」で、
各自が創作した物語文を劇化する授業にする
ことが、この時点で決定しました
では、ここからは具体的に、どんな授業だったかを、前日までの準備と、当日の実際に分けて、レポート風にお伝えします。
<事前準備 3点>
●使用する漢字のカードを作成(実際は使用せず)
「この漢字を使って書く」というのをカードにして班ごとにくじ引きみたいにして引かせることを考えていました。
ただ、カードの準備は、授業の実施が急遽1日早まったので、結局準備できませんでした。
#次回は、カードも用意するかもしれません。
●ワークシートの作成
班ごとに1枚ワークシートを配るということを考えていたので、
「こんなワークシートでさせようと思いますが、いいですか?」
と、2日前に担任に渡していました。
↓こんなのです。

担任からは、「とても、いいですね!」と言ってもらいました。
使い方としては、
(1)班で相談し、どちらの物語の6コマの絵に沿った物語を作るかを選択します。
(教科書には、おむすびころりんと、浦島太郎の物語の絵が時系列で並んでいます。)
(2)上に並んでいる数字のところに、文を考える人の名前を書いていきます。
(リレー作文なので)
(3)1の数字の下には物語の1つめの絵に合う文を書き、2の数字の下には次の人が2つめの絵に合う文を書く・・・というふうに、リレー形式で、続けていきます。
(4)4人班を想定しているので、5番目と6番目のところは、それぞれ、1番と2番の人がもう1回入ります。
#5~6人の班だと手持ち無沙汰な人が現れるかもしれないので、4人班としました。
#2巡目に突入します。
なお、本番では漢字が全く書けない子がいることを想定し、
「その順番の子は、文を考えるのであって、書くのは他の人が書いてもよい」
と説明をしました。
#書けない子にとっては、「他の子と一緒に文を考える」のが、めあて。
#子どもによっては、漢字を書くことは必ずしも重要ではない。
●Padletで情報共有の場所を作成し、リンクを取得し、クラスのチームズに貼る
※Padletについては、9月12日のブログに書きました。
Padletをご存じない方は、下の過去記事を先にお読み下さい。
▼【ICT活用授業】Padletで共有!
各班が考えた文は、文ごとにPadletの電子掲示板上にアップしていき、
「ほかの班の人は、こんな文を考えている!」
というのが、途中で随時みんなから確認できるように考えました。
そうすることで、文を考えるのに困った場合に、それを参考にして考えることができる、と思いました。
#一人一台端末の有効な活用法として言われている「途中参照」です。
(勤務市ではそういう使い方が一部で奨励されています。)
#全部できあがる前の、途中の段階で、各自が参照し合えます。
この授業のために、ずいぶん前に、Padletで次のような場所を作っていました。
↓

実は、Padletでは、上の画面の形式とちがう投稿形式も、選べます。
「シェルフ型」というのが、今回の授業に合っているかも、と直前に気づきました。
迷いに迷った末、今回の授業は、シェルフ型を採用することにしました。
↓こんなやつです。

上の画像は、実際に授業で使ったPadletの画像です。
なので、画像内に、子どもたちが投稿した文がすでに入っています。
ただ、子どもたちが考えた文の著作権は子どもたちにあるので、ここでは読めないように加工しています。
#めっちゃおもろいので、ほんとは読んでほしかった。
#該当範囲を範囲選択してサイズ縮小してからもとのサイズに戻して、簡易的にぼかしています。
「シェルフ型」は、「1」の数字の下に「1」のグループの投稿をし、
「2」の数字の下に「2」のグループの投稿ができるといった使い方ができるのが、特徴です。
各数字の下にある「+」ボタンを押せば、そのグループに投稿できるのです。
#自分で判断して、グループに分けて投稿できる。
今回の「漢字の広場」は、「6つの文を班で順につくる」という課題だったので、「1」から順番に、各班から投稿してもらいました。
タブレットは、班に1人だけ取りに行かせ、班に1台としました。
#このクラスの子は、日頃タイピングゲームに興じているので、タイピングが速い子が多いです。
#Padletを使わせるのは初めてでしたが、ばっちり、投稿できていました!
実は、計画段階では僕が各班の進捗状況を写真に撮って、それを随時アップしようかと思っていましたが、そんなことをしなくても子どもたちで途中状況をスムーズにアップしていけていたので、「案ずるより産むがやすし」だな、と思いました。
#おかげで僕のすることが減って、ラクになりました。(笑)
おっと、すでにめっちゃ長く書いてしまいました。
すでに当日の様子も混ぜて書いてしまっていますが、
当日の授業の詳細レポートは、また明日、改めて書きます。
明日も休日なので、ぜひ、見に来て下さい!
当日の授業は、ほんとに、楽しかったです。
ぜひ、記録に残しておきたい授業になりました。
それでは、また明日!

▼支援を要する子どもも一緒に学ぶ小4社会科の授業実践にチャレンジ!
(2023/06/03の日記)
▼「教室で学ぶことの本質」とは ~『教師をどう生きるか 堀裕嗣×石川晋』その1
(2023/05/18の日記)
▼子どもの学習意欲を高める授業の工夫
(2019/08/30の日記)
▼小学1年生国語「くじらぐも」で、子ども同士が伝え合う姿に感動♪
(2021/11/18の日記)
▼【ICT活用授業】Padletで共有!
(2023/09/12の日記) -
【実践】漢字の読み書きが困難な子どもがみんなと共に学び合う提案授業(小4「漢字の広場」の授業)その2 ~こんな授業になりました。~
昨日の続きです。
今日は、昨日構想と準備をお伝えした授業について、「実際にどうだったか」をお知らせします。
ライブ中継風に書いていきたいと思います。
昨日の内容をふまえてお読みいただいた方がよいと思います。
昨日の記事を未読の方は、先にお読みください。
授業について具体的なことをお伝えする前に、
まず、前提としての情報をお伝えします。
僕は通級の担当ですが、対象児童を別室で指導するだけでなく、クラスに僕が入って、担任と2人でティームティーチングをすることもあります。
対象児童が普段過ごすクラスでの学びを保障することが大切だと思っているからです。
ただ、その場合も、普段は主指導は担任であり、僕は、基本的にはサポート役です。
今回はその役割を担任と交代し、主指導を僕にさせてくれとお願いしておこなった授業です。
では、以下にその授業を再現してみたいと思います。
漢字の読み書きが非常に苦手な子どもが、いきいきと参加する
小4国語「漢字の広場」の授業
★実践レポート★
■教材:光村図書「漢字の広場3」
(前年度に習った漢字を使って、物語を考えて、書く授業。)
■書くことが苦手な児童の目標:
・班の友達と相談しながら、友達の書いた文につながるような文を考えることができる。
(漢字が書けなくても、主体的・協働的な学びに向かえていればOK!)
#指導書にある「本時の目標」が現実的に達成できない可能性がある児童がいるので、そういった子のための別の目標も立てて臨みました。
#自分としては、むしろこっちがメインで授業を計画しました。
#本来の目標はむしろどうでもいいくらいに思っていました。
#結果より過程重視ですので、「できた」「できなかった」へのこだわりは基本的にないのですが、教師の世界では「評価をどうすんねん」と言われることが多いので、いちおう書いてみました。
■授業の進行の実際(児童の活動)
1.準備をする
僕:今日も、前のように、班で学習します。
4人班をつくってください。
あ、お休みの人がいるので、どこもちょうど4人ずつで組めるね。
(子どもたち:机を動かして向かい合わせになり、4人班の形になる。)
僕:班に一人だけ、タブレットをとってきてください。
(子どもたち:班で相談して、1人が廊下のタブレット保管庫に自分のタブレットを取りに行く。)
2.本時の学習内容を知る
僕:この時間は、僕が授業をします。
1学期に2回したのを、覚えてる?
「自分だけできたらおわり」にするんじゃなくて、みんなができることをめざして協力するという授業をしたよね?
あのときは、普段なかなか書けない子がプリントいっぱいに書いて持ってきたりして、びっくりしました。
(子どもたち:よく覚えている)
僕:「漢字の広場」のところをします。
教科書○ページをひらきましょう。
(電子黒板に指導書添付のルビ付き教科書PDFの該当のページを拡大して投影)
(そのページに書いてあることを、さらりと確認。
2つの物語が「おむすびころりん」と「浦島太郎」であることも、確認。)
今日は、班の人たちが協力して、1つの物語を考えます。
それが、めあてです。(めあてを板書)
(子どもたち:教科書を開けて、いつもやっているように、ノートに日付とめあてを書く。)
#このクラスでは担任が毎授業の始めに日付とめあてを板書し、ノートに視写させるのを習慣にしているので、僕もそれにならいました。
#書くことが苦手な子も含め、めあてを写すだけなら、どの子も毎時できています。
僕:今日は、リレー作文で書いていくよ。
ちょっと、A先生と僕で、やってみますね。
(即興で担任と僕でリレー作文を考えて、子どもたちに聞かせる。
「おむすびころりん」の前半のみ。
擬音を交え、演技交じりにおもしろく表現してみせた。)
僕:こんなふうにやっていきます。
自分で考えたことをどんどん入れていっていいからね。
では、班に1枚、物語を書く紙を配ります。
この紙に、リレー作文で書いていくよ。
(ワークシートを班ごとに配布)

僕:まず、班で相談して、どちらのお話にするか、えらびましょう。
上に並んでいる数字のところに、文を考える人の名前を書いていきます。
1の数字の下には物語の1つめの絵に合う文を書き、2の数字の下には次の人が2つめの絵に合う文を書く・・・というふうに、リレー形式で、続けていきます。
その順番の子は、文を考える担当です。
書くのは別の子が書いてもいいですよ。
紙に書く子がいて、また別の子が、タブレットでその文を入力します。
タブレットの持ち主とはちがう子が入力してもいいですよ。
(電子黒板にはPadletの画面を投影。
すでに最初の文のサンプルを僕が投稿していたのが映っている。
Padletで「+」のところから文字を入力して送信するやり方を演示。)
僕:ほかの班が考えたことが、ここ(=画面)にぽんぽん出てきます。
文を考える時に困ったら、ここを見て参考にしてもいいです。
5番目と6番目のところは、それぞれ、1番と2番の人がもう1回入ります。
まずは順番を決めてから、書いていってくださいね。
時間は15分です。
(黒板中央に、タイマーをセット)
僕:その紙の最後に書いていますが、できあがった物語は、班の人たちで動きをつけて発表してもらいますからね。
僕:それでは、はじめ!
3.班ごとにリレー作文を考えて書き、Padletで共有する

(15分間、各班ごとの子どもたちにまかせる。
どの班も、顔を寄せ合いながら、わいわい言いながら楽しそうに考えていた。)
(↓Padletには各班が考えた文が次々と現れていく。
それは電子黒板で大きく映しているので、それをチラチラ見ている子もちらほら。)

(一部の子どもが元のお話にないものを登場させているのを取り上げて、
「いいね!元のお話にないものを登場させてもいいからね!」と認めていく。)
#一部の子は、「そして、ケチャップをかけました。」などの文を付け足して次へリレーさせていたので、次に考える子がウケていて、大盛り上がりでした。
#「どんぶらこ、どんぶらこ」と擬音を工夫している子もいました。
(終了時間少し前)
僕:あと○分です。時間が来たら、最後までいっていなくても、終わってください。
そして、できているところまでを、発表してください。
(タイマーが鳴ってから)
僕:時間です。終わってください。
4.班ごとに考えた文を発表する(文を読み、演技もしてみせる)
僕:では、1班から順番に発表してください。
(班ごとに、近くの空いているスペースを演じるスペースとして指定。)
(子どもたち:班ごとに演じる。)
#「おむすびころりん」でおじいさんが転がるのを前転で表現したりして、
はじけた演技をする子が続出し、とても盛り上がりました。
時間ギリギリに終了。班ごとに紙を提出して終わる。
終了!
いかがでしたか?
そのときの授業のライブ感が少しでも伝わっているようであれば幸いです。
僕としては今回の授業は、「この子たちにいきいきと学んでほしい」と想定していた数人の子どもたちが例外なく楽しそうに授業中すごしていたので、それだけでもう大満足です。
書くことが苦手な子も、班の中で楽しそうにやりとりする中で、字を教えてもらって書いていて、文まるごとを誰かに代わりに書いてもらうということもなく、自分の役割をしっかり果たそうとがんばっていました!
ご意見・ご感想、コメント欄にてお寄せください。
次回にクラス全体での授業をさせていただく機会に生かしたいと思います。
よろしくお願いします。

▼支援を要する子どもも一緒に学ぶ小4社会科の授業実践にチャレンジ!
(2023/06/03の日記)
▼「教室で学ぶことの本質」とは ~『教師をどう生きるか 堀裕嗣×石川晋』その1
(2023/05/18の日記)
▼子どもの学習意欲を高める授業の工夫
(2019/08/30の日記)
▼小学1年生国語「くじらぐも」で、子ども同士が伝え合う姿に感動♪
(2021/11/18の日記) -
【紹介】片桐健司『障害があるからこそ普通学級がいい』全記事リンク集
昨日までの3連休。
僕の所属している「障害児を普通学校へ・全国連絡会」の全国交流集会がありました。
今年は広島での開催でした。
遠隔中継をしていただいたので、自宅からオンラインで参加しました。
僕は大学が広島だったので、広島弁が懐かしかったです。
「たちまち」とか、久しぶりに聞きました!
#標準語での使い方とは違う使い方をします。
今回もいっぱい勉強になった2日間でした!
1日目のパネルディスカッションの最後に、フロアの方が、次の言葉を言われました。
「『できる』ということを基準にしないところが、
すべての人にとって、居心地がいいところ」と。
このことは、教育現場の者として、もっと考えていかなあかんのちゃうかなあ、と思いました。
学校現場が、「できる」ことを目指すこと一辺倒になって、息苦しい場、一部の子どもたちにとって居心地が悪い場所になったらあかんのちゃうかな、という思いを新たにしました。
2日目の分科会は「小・中学校」の分科会に参加しました。
そこで、僕も以前連絡を取らせていただいたことがある片桐さんの名前が何度か出ました。
ちょうど片桐さんは、その分科会の運営担当者として、その場におられ、何度か発言されました。
片桐さんの本、ずいぶん前に読んで、たくさん学びと気づきをいただいたなあ、と思い出しました。
記録をたどると、なんと12年も前でした。
そういえば今所属しているこの会を知ったのも、片桐さんの本がきっかけでした。

『障害があるからこそ普通学級がいい 「障害」児を普通学級で受け入れてきた一教師の記録』
(片桐健司、千書房、2009)
いい機会なので、本書に関わる過去の一連の全投稿へのリンクを下にまとめました。
「インクルーシブ教育」への関心が高まってきた今だからこそ、読んでほしいです。
ブログでは僕のやってきたことや思ってきたことを絡めて、全6回にわたって本の中の内容を引用しつつ、読書メモを書いていました。
本書を読む入り口として、インクルーシブ教育を考える入り口として、ぜひ、読んでいただけたらと思います。
▼障害児を普通学校へ・全国連絡会~「校区の普通学級には誰でも入れます」
(2011/10/04の日記)
▼『障害があるからこそ普通学級がいい』1
(2011/10/05の日記)
▼『障害があるからこそ普通学級がいい』2~まずは、いっしょにやってみることから始まる。
(2011/10/09の日記)
▼『障害があるからこそ普通学級がいい』3~ 「専門性」よりもその子を受け入れる姿勢が、その子を変えていく。
(2011/10/10の日記)
▼『障害があるからこそ普通学級がいい』4~「我々の予期しないところに 彼の可能性はあった。」
(2011/10/19の日記)
▼『障害があるからこそ普通学級がいい』5~声をかけることで、関係がつながっていく
(2011/10/24の日記)
▼『障害があるからこそ普通学級がいい』6~「いろいろな子たちとの出会いから」
(2011/10/28の日記)