昨日まで7回にわたって、孫泰蔵さんの『冒険の書』の読書メモを書いてきました。
ときおり「インクルーシブ教育」の観点での気づきを書いていたので、少し僕の個性も出せたかな、と思っております。![]()
さて、「インクルーシブ教育」について大変わかりやすく、様々なポイントを過不足なくおさえているネット記事を、昨日教えていただきました。
これは皆さんにも参考になる!と思ったので、紹介させていただきます。

「インクルーシブ教育を考える」をテーマにした、2回にわたるインタビュー記事です。
ネット上で無料公開されており、全文が読めます。
外国でのインクルーシブ教育の実際の様子として、カナダBC州の教室の写真も掲載されており、大変分かりやすい内容になっています。
▼インクルーシブ教育を考える 寄せられた声とともに(1) – 記事 | NHK ハートネット
→ https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/841/
▼インクルーシブ教育を考える 寄せられた声とともに(2) – 記事 | NHK ハートネット
→ https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/842/
混乱しがちな現在の日本のインクルーシブ教育の現状についても、問題点を分かりやすく、整理して下さっています。
この記事を読むことで、今後の方向性が、見えてくるかもしれませんよ。![]()
![]()
▼「カナダの学校に学ぶインクルーシブ教育」
(2023/08/07の日記)
▼イタリアのフルインクルーシブ教育について、お話を聞きました!
(2023/08/23の日記)
▼「大切なことは、なにか」 ~『イタリアのフルインクルーシブ教育』などから
(2023/08/13の日記)
▼フィンランドのインクルーシブ教育 ~矢田明恵「フィンランドにおける学習困難への対応」
(2023/08/15の日記)
▼【紹介】「日本型インクルーシブ教育への挑戦 ― 大阪の「原学級保障」と特別支援教育の間で生じる葛藤とその超克 ―」(ネットで無料で読める論文)
(2023/07/04の日記)
▼3/26(日) オンライン無料「東京大学・インクルーシブ教育定例研究会」豊中のフルインクルーシブ小学校!
(2023/03/13の日記)
月: 2024年6月
-
【紹介】「インクルーシブ教育を考える 寄せられた声とともに」
-
夏休みの宿題 多過ぎ問題 ~宿題改革の先進的実践に学ぼう!~
8月も終盤。
北国ではすでに夏休みが終わっているようですが、僕たちの近隣の地域でも、もうすぐ夏休みが終わろうとしています。
近年は、学校にエアコンが入ったからという理由で、夏休みを短縮する市町が出てきました。
わが子の通う学校は、来週の月曜から、新学期です。
新学期までにやっておかないことと言えば、夏休みの宿題。
わが子も、夏休みの宿題を終わらせることに、躍起になっています。

最後にあわてるなら、計画的にやっておけばいいのに・・・と思いますが、
まあ、それも、自分で決めてやっていくことなので、
外野からとやかく言うことはしていません。
8月中旬に家族旅行に行きましたが、そのとき、わが子は一応は宿題を持って行っていました。
やらんけど。
#持って行くことに意味がある・・・のか?
さすがにもう新学期直前なので、やらないわけにもいかないらしく、宿題に付き合ってあげることも、しばしば。
「パパは教えるのが上手だから、家庭教師が向いている」と、ほめてもらいました。
#転職しようかな。
さて、そんな「夏休みの宿題」ですが、テレビのニュースで、
「今、夏休みの宿題を減らしたり、なくしたりしている学校が増えています」
と報じられていました。【気になる!】夏休みの宿題…「出していない」学校も?
(日テレNEWS、2023年8月14日放送「news every.」より)
でも、そのことをFacebookなどでつぶやいたら、
「全然減っていない。すごい量だ」
というコメントが相次ぎました。
「宿題自由化」の波は、まだ僕たちの地域には来ていないのか?
「夏休みの宿題」と一言で言っても、大きく2つに分けられると思います。
「ドリルやワーク」といった、1学期の学習を復習し、忘れないようにするためのもの。
そして、「作品を仕上げる」というものです。
習字や絵、読書感想文、自由研究などですね。
このうち、習字や絵の作品提出については、各団体から依頼があるのでやっているという側面もあるようです。
これについて参考になると思えるネット記事があったので、紹介します。
▼【具体策11】夏休みの宿題と作品応募のあり方を見直す
(能澤英樹先生のブログ「学校の働き方改革『10の提言と50の具体策』」内、 2019/07/28 )
文科省は、作品応募は「学校を経由しない方法」で行われるのがベストだと言っているようですが、僕は知りませんでした。
そうだったんだ!
学校の先生は、知っておくといいですね!
僕の同期の先生からも、次のような情報もいただきました。
岐阜市立岐阜小学校の取組です。
こちらは、夏休みの宿題に限らず、普段の宿題を全面的に見直されたようです。
▼背景に長時間労働…教師の働き方改革で『宿題廃止』の小学校 切り替えた“家庭学習”が子供にもプラスの効果
(ヤフーニュース、2023/8/19)
普段の宿題のマルつけに追われる学校の先生が、子どもたちと休み時間にもしっかりと向き合えるようになったのは大きいかな、と思います。
▼岐阜小学校の「家庭学習」
(岐阜小学校公式サイト)
保護者に配られている説明文書がそのままネットで公開されていて誰でも見られるので、とても参考になります。
今まで宿題だった家庭学習の内容は、基本的に家庭に委ねられているようです。
ただ、学校としては「やる気ペン」の使用を推奨しているとのこと。
「やる気ペン」で実際に子どもたちはやる気になったのか、気になるところです。
個人的には、こういう「ドラえもんのひみつ道具」みたいなものは、大好きです。
のび太くんもこれを使うと、やる気になるのかな?

コクヨ しゅくだいやる気ペン【iOS・Android 両対応モデル】
「宿題」は学校教育における、古くて新しい、重要なトピックです。
前例踏襲の思考停止にならないよう、「宿題」のあり方については、常に考え続けておきたいと思います。
勤務校の研究推進担当者は「けテぶれ」に注目しているみたいです。
「けテぶれ」サイクルは、なかなかよくできた仕組みだと思っています。

『「けテぶれ」宿題革命! 』
[ 葛原 祥太 ]

『マンガでわかる けテぶれ学習法』
[ 葛原 祥太 ]
#「けテぶれ」とは何か知りたければ、上の青い本の一番上を目を皿のようにしてみて下さい。

▼夏休みの読書感想文の指導
(2023/07/24の日記)
▼工藤勇一『学校の「当たり前」をやめた。』
(2021/07/06の日記) -
【音とり用】合唱「心の中にきらめいて」低音(男性パート)強調版
僕は、勤務市の「ICT×音楽」の教職員自主研究チームに所属しています。
今年から、仲間に入れてもらいました!
#ずっと、入りたかった。
そのチームの模擬授業が、昨日ありました。
そのときに歌う合唱曲を、事前に覚えるために、事前に「下のパート」の音とり用動画を作りました。
曲は、「心の中にきらめいて」。
(作詞:田崎はるか、作曲:橋本 祥路)中学校でよく歌われている曲です。
教科書に載っているんだそうな。
低音(男性パート)の音とり用動画です。
男性パートの音を強調して鳴らしています。
例によって、カワイ「スコアメーカー」を使って作成しました。
#ほかにもスコアメーカーで音とり動画をいくつか作っています。
下のパートの音とりって、難しいんですよね。
でも、自信を持って大きな声で歌ってくれる同じパートの人が1人いると、安心して歌えるようになります。
でも、中学校で、自信を持ってくっきりはっきり歌ってくれる男子はほぼいません。
せめて、この動画がその代わりになれば、と思って作成しました。
この動画と一緒に歌うことで、自然と正しい音程で歌えるようになるはずです。
上のパートの声も、うっすらと鳴らしています。
余裕が出てきたら、ハーモニーを作る時に、上のパートの音も聴くようにしてください。
「相手に合わせる」ことが肝心ですよ♪
キーボードの「←」を押すと5秒巻き戻るので、自分が歌ってみて「音程が合ってない」と思えたところは、即座に巻き戻して再チャレンジしてみましょう。
合ってなかったら、合うまで何度も歌えばいいのです♪
この動画を作ったおかげで、僕は、下のパートの音とりがだいぶできるようになりました♪😄

▼1人1台タブレットで音楽会の曲の予習をしよう!※2023/5/7追記
(2021/08/23の日記)
▼練習用に音源スローバージョンを一括作成!
(2022/09/06の日記)
▼【合唱音取り用動画公開】「大切なもの」2部合唱アルト(下のパート)強調版
(2023/07/26の日記)
▼【合唱音取り用動画公開】「地球星歌」2部合唱アルト(下のパート)強調版
(2023/08/08の日記)
▼【動く楽譜】「明日の空へ」ミマス(歌付き) 公開!
(2023/08/09の日記) -
1人だと勉強が続かないという人のための「オンライン自習室」

「自分で勉強する」と決めたのに、
勉強が続かない、という悩みは、よくあります。
ひとりだと、勉強するもしないも、自由ですよね。
「やらなきゃ」と思いつつ、スマホに手が伸びて、ゲームをしだしたり、
部屋のマンガが目に入って、読み出したり、
散らかっているのが気になって、掃除し出したり・・・
まあ、そういうわけで、「自分の意志で勉強をし続ける」というのは、なかなか大変なことなのです。
自分1人だと勉強がはかどらないとき、皆さんなら、どうしますか?
「図書館に行って、勉強する」。
なるほど。
「友だちと勉強する」。
それも、いいですね!
とはいえ、そんな環境は整っていないという人もいるでしょう。
そこで登場したのが、「オンライン自習室」です。
▼オンライン自習室 MyroomNeo (my-room-neo.com)
上のサービス以外にもあるので、まとめサイトにもリンクを貼っておきます。
▼オンライン自習室のメリット・デメリットとは?無料おすすめも紹介
(まなビタミン、2021記事)
オンラインでつないで、ただ黙々と勉強するだけ。
たったそれだけでも、画面の向こうにリアルに人がいて、その人が勉強している姿が映っているだけで、自分もがんばろうという気になる・・・かもしれません。
令和の世の中は、いろんなものがありますね。
上のサービスのコンセプトを見てみると、「本気が伝染する」といったことが書いてあって、
「これは、たしかに、効果が大きいな」
と思いました。
僕自身は上の「オンライン自習室」はやっていませんが、
「みんチャレ」というのは、やっています。
自分が決めたことをやったら「仲間に報告する」というものです。
今参加させてもらっているのは、かなり本気で続けようとされている方が所属しているので、自分が続けることにもつながっています。
今はオンラインで仲間とつながることができるので、同じ志の人とつながって、自分が「やる」と決めたことを互いに報告し合い、「いいね!」を送り合えると、よさそうです。

▼「みんなでチャレンジ」が習慣化の決め手!~習慣化アプリ「みんチャレ」
(2021/01/24の日記) -
「学校統廃合」「複式学級」「小規模教育の良さ」についての学習会

さて、今日は6月に地元であった、地域の学習会のことを書きます。
ずっと書きたかったのですが、寝かせすぎて、2ヶ月以上経ちました。
#寝かせすぎ。
6月18日にあった、地域の人向けの学習会。
テーマは、「学校統廃合」「複式学級」「小規模教育の良さ」でした。
僕は、通級の巡回指導で複式学級のある小規模校も回っていました。
小規模校の良さは、肌で感じるところがあります。
複式学級の良さも、同様です。
最近は「学校統廃合」の話ばかりで、「ちっちゃい学校は、あかん」と言われているみたいで、ちょっといやな気持ちでした。
そこで、この学習会に参加して、「統合推進」以外の話を、しっかり聞こうと思ったのでした。
講師は、京都橘大学教授の、藤岡秀樹さん。
いろいろなところで講演をされているようです。
藤岡さんのお話は、いろいろな小規模校の具体的事例が豊富でした。
具体的な話を聞けば聞くほど、僕が実際に見てきた学校現場と共通するものがあり、うなずけるものがありました。
たとえば、「規模が大きいほど、学級崩壊が起きやすい」という話。
大規模校で、たとえば6年1組で学級崩壊が起こると、他のクラスにも伝染していく、という、生々しい話もありました。
これは、確率の比較の問題で、あくまでも傾向としてそういうことがあると言えるだけですが、その傾向は、たしかに僕も、あると感じます。
日本の学校は学級担任1人で見なきゃいけないクラスの人数が、諸外国に比べて多いです。
なので、そもそも、クラスの人数がいっぱいいると、細かく丁寧に見きれないということがあります。
一人ひとりに真摯に向き合い、子ども一人ひとりのことを考えた教育をしようとすると、「少人数教育」のほうに、どうしても軍配が上がります。
国も、それを認めて、40人学級から35人学級に定員を減らす、ということを言い出しましたが、35人というのは、それでも、諸外国に比べて、多いです。
僕の実感としては、「16人」が一番理想的だなあ、と感じています。
1クラス16人の教室をいろいろ見てきましたが、何をするにしても、ちょうどいいクラスサイズだと感じました。
まあ、いろいろあって、いいんですけど。
あくまでも、僕の個人的な、印象です。
藤岡先生は、「教室を2人の先生で教えるティームティーチングをすることで、学級崩壊については、改善する」と言われていました。
日本の教育は長らく「担任1人」に任せきりになっていましたが、「2人体制」によって多くの問題が解決すると思われます。
小規模校のよさとして、これも確率の比較の問題ではありますが、
「不登校が少ない」ということも挙げられました。
大規模集団だと息苦しいという子もいるので、小規模校でのびのび過ごすのは、感覚的には、ぼくは個人的に大賛成です。
僕自身、大規模集団が苦手なので・・・。
教室の中にめいっぱいに40人の机とイスが並んでいるのは、あまりにも余裕がない、と感じます。
藤岡さんは、小規模校のほうが、「児童生徒の自治能力が高まる」ということも、言われていました。
事例として、ある小規模の高校の生徒が、卒業式の答辞で言った言葉が、紹介されました。
「少人数だからこそ、生徒が主体的になれた」というものでした。
僕も実際に大規模校と小規模校の両方を巡回していた経験から、
「比べてみると、たしかにその傾向がある」と感じています。
僕が巡回で見てきたのは小学校だったので、小学校の話をします。
たとえば、6年生が4人とかだと、その4人は学校のリーダーシップをとらなければ、しゃあないわけです。
集団の影に隠れてこそこそおとなしく過ごすということは、できそうにありません。
それがいい場合もあれば、逆に働くこともありそうですが。
リーダーシップをとるというと大げさですが、ずっと一緒に過ごしてきた子ども集団の中で、ちっちゃい子のことも考えて行動する、というだけのことです。
知らない子たちの前で話をするのを強制されるといった種類のことではありません。
学校全体がひとつの家族のようで、気心が知れている、というのは、かなり大きいです。
子どもたちの結びつきが強いので、教師がいなくても、子どもたちでいろいろ考えてやっていく、ということが、かなりできやすいように感じます。
「主体性」というのは、ほんとうに大事で、社会に出て生きて働く力の中心は、その一言に尽きるのではないか、と僕は思っています。
「人とのかかわりの中で主体性を発揮する」ということさえ学べれば、学校はその意義を達成する、とさえ、思っています。
学習会では、藤岡さんのお話以外にも、地域住民の生の声がたくさん聞けたのが、うれしかったです。
地域住民からの質問や意見が相次ぎ、終了予定時刻になっても、終わりませんでした。
学校統廃合についての行政の説明会でも、同様の傾向があるようです。
やはり、学校は地域のものですから、地域の声を聞かなければなりません。
「小規模教育の良さ」がテーマではありましたが、地域で実際に小規模校で育ってこられた方の、生の話を聞くと、「良いことばかりでもない」というのも、また、明らかでした。
「小中9年間同じメンバーだった。
いじめはないように見えても、あった。
部活は、卓球とバスケのみ」
というお話は、なかなか衝撃的でした。
実際にその中で育ってこられた方の話は、重みがあります。
もちろん、「小規模校で育ってきて、よかった」というものも、ありましたよ。
そんな中、会場からは、
「いろいろな学校があっていい」
という意見も出されるように、なりました。
そのとおりです。
僕も、一律に学校統廃合に反対しているわけではありません。
「大規模校も、小規模校も、ある」というのが今の現状ですが、これがいい、と思っています。
だから、「統合、統合、また統合」というような風潮には、強い違和感を覚えています。
僕は小学校教諭なので中学校のことはよく分かりませんが、
統合を求める理由は中学校のほうが深刻のようです。
「統合しないと、教科を教える先生がいない」という理由が大きいようです。
中学校は教科担任制なので、大きな学校にして先生の数を多く確保しないと、教科によっては教えられない先生が出てくるらしいのです。
ただ、これについては「子どもの話」とは別の、大人の都合の話なので、僕は「それが主たる理由となって、統合するというのは、おかしいんじゃないかな」と思っています。
藤岡さんは京都の大学の先生ですが、今、京都でも学校統廃合が進んでいて、日本の小学校の先駆けである「番組小学校」も、統廃合の流れの中で消えていこうとしているそうです。
学校統廃合の問題は、地域の歴史を、今後どのようにつないでいきたいかを考えることでもあります。
一面的な理解によらず、多面的なものの見方で、当事者主体の議論をしていくべきだと思います。

▼「大切なことは、なにか」 ~『イタリアのフルインクルーシブ教育』などから
(2023/08/13の日記)
▼「ミュージカルのような授業」 ~マンガ家矢口高雄さんの体験より
(2014/03/29の日記)
▼地域に暮らすうえで大切なのは、挨拶(と●●●●)~『コミュニティデザインの時代』
(2021/01/26の日記)
▼自然の恵みツアー! 兵庫県丹波市春日町
(2014/02/02の日記)