(サン=テグジュペリ『星の王子さま』のイメージを借りて)

作詞・作曲・編曲:にかとま

※メロディ2声は、クラリネットの音で鳴らしています。

編成:男声パート 女声パート  Piano Bass Chorus Strings Drums Triangle

2022/12/29:歌詞の推敲を反映しました。
歌入り改善版を公開すべく、現在準備中!

歌詞の青字が男声パートのみ、
歌詞の
ピンク字が女声パートのみ、
(すなわち序盤部分は交互唱)
黒字は両方の合唱、
赤字は両方の斉唱(部分合唱)
を想定しています。

 
1.

 さみしいときに 宇宙(そら)をながめた  
    幾億のほしが 光を湛(たた)えてる
 それぞれの気持ち  それぞれの宇宙(そら)  
   飛ぶことでしか 救われない気がしてる

 いま いつも見ていた世界を飛び立って
 いまいま) 天球少年 孤独を連れていく

 向き合うことに つかれないで
   信じることが けして無駄なわけじゃない
 迷える星の かさでかキノコ
   ほしとともに在り ほしとともに死んでいく

  いま 記憶抱えた時間がこぼれてく
  でもまだ) 遠く見えてる光を目指してる

 星の王子さまが いつか見たあの星から
   一人歩いてくる すべての人の心に
 どんな出会い どんな日々が待ってたとしても
   揺れて生きるしかない
    過去も未来も変わっていくから

 (間奏)

2.

 永遠(えいえん)映す 夕焼けの空
   わかれていつか  大切なことにきづく
  砂漠もひとも おなじ仲間
   乾いてること そうさ 生きてることだろう

 夢 見えてるようで カタチはつかめない
 )  距離も時間も 無邪気に融(と)けていく

 大人の人が語ってくれた
    「大事なこと」が  ほんとうはちがっている
 「ぼく」も名前も ただの約束
    言い訳なんて なにも聞きたくなかった

 いま いつも見ていた景色がはがれてく
 もうすぐ) ひとつ大きな世界にめぐりあうよ

 星の王子さまが いつか見たあの星から
   星の王子さまが いつか見たあの星へと
 君の旅とぼくの旅の思いを 重ねて
   いまはただひとりで 愛を返しているはず

 見えなくてもほしはあるよ 君に会いに行く
   ほしを抱きしめてる 何も畏(おそ)れぬ瞳は
 ぼくを見てる どんなときも いつも そばにいる
  すべてうけとめて わかりあうこと おそれないで
    いつでも





解説

『星の王子さま』は全世界でひろく読まれている児童文学作品ですが、
みなさんは読まれましたでしょうか。
え?読んでない?

私も大学に入るまではちゃんと読んだことがありませんでした。
大学時代、『星の王子さま』の音楽劇をやるとかでおよびがかかりまして、
それで、まあ、原作を読んでないと、というわけで読んだわけです。

ま、この作品はあまり解説をしてはナンダナア、という気がしますので、
別にここでとりたてて内容については申しません。
ちなみに、劇のほうでは私は「おうさま」役をしました。
いやに痩せてるおうさまでした。(^^;)

そういえば、この劇では私は作曲などをしたりもしているわけですね。
『星の王子さま』にはキツネがでてくるわけですが、
キツネのうた」というのをつくりました。
これはなかなかいい歌で、劇団員にも好評でしたので、
ホントならこのホームページでお聞かせしたいところなのですが、
楽譜がどこかに行ってしまったので、1から作るのがめんどくさくてやってません。
劇団(劇団粒脳。現在「満月工場」)のサントラにキツネ役の人が歌った生録版が入っているので、
歌ったご本人の了解があればそれを公開してもいいのですが・・・
(どうでしょうか、ほりまみさん。(^^;)

ええっと、話が全く違う方向に行っておりますね。
この「星の王子さま」は、その劇で使われた・・・ということは全くありません
劇で「星の王子さま」をやり、原作を読んでみるうちに、
つくりたくなって勝手に作ったものです。
この原作はなかなか深遠かつ不易(いつの時代も変わらず大切なもの)なテーマを持っていると思うのですが、
それを自分なりに表現しようとして、
なんかちょっとわけわからない詞になっています。

いちおう、男声と女声の2部に分かれて歌うことを想定しています。
2部の絡み合いの細かいところは、今後変更する可能性はあります。
歌詞も、たびたび変更を繰り返しています。

この曲って異様に長いんですよね。
7分あります。私の曲にしてはホントにめずらしい。

そんなわけで作るのにだいぶ時間がかかってしまって
なかばライフワーク化しておりましたが、
なんとこれを作っていたMacくんが再起不能になってしまい、
あわれこの音楽データも再取り出し不可能になってしまいました。

つまり、原曲版はMIDIにコンバートすることもできず、
テープやMDに録音していたのを音声データとして扱うくらいしか
できなくなったのです。

ところが、こうやってインターネットで公開するうちに、
「演奏したい」と言われる奇特な方がいらっしゃいました。(^^)
そこで、2003年8月~9月にかけて、
重かった腰をようやくあげて、とにもかくにもメロディー2パートとピアノパートは
MIDIデータとして再打ち込みをしました。
そして、実際の演奏に際して直しておいたほうがいい個所は私なりに修正し、
歌いやすいように音域を上げた移調版を作りました。

その後、さらに年月が過ぎて2022年に歌詞の大幅改訂を行いました。
現在、歌入り版をYouTubeで公開するべく、準備中です。

聴かれた感想など、聞かせてもらえればうれしいです!

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