菊池省三先生はもと北九州の小学校の先生。
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられて以降、
「学級崩壊立て直し人」として「世界一受けたい授業」に出演されるなど、
全国的に有名な教育実践家の先生です。
そんな菊池先生が日本全国の著名な実践家と対談された際の内容をまとめた本があります。
(教育分野以外の実践家も含みます。)
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『「教育」を解き放つ 菊池省三対談集』
(菊池省三、中村堂、2019,税別2000円)
▼菊池省三対談集『「教育」を解き放つ』出版社公式サイト
勤務市の市長も対談されていたので思わず買いました。
市長の意外な一面を知ることができたのはもちろんですが、他の方も素晴らしい方ばかりで、非常に勉強になりました。
日本中に素晴らしい方がたくさんいらっしゃるんだな、ということが分かりました。
菊池先生が対談された全国の「トップランナー」の方々は、以下の通りです。
出版社公式サイトの目次より、転載させていただきます。
(どの方の内容も素晴らしいのですが、太字の方のところだけ、後で引用させていただきます。)
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1 アクティブ・ラーニングのその先へ 鈴木寛
2 公教育だからこそできること 藻谷浩介
3 自らの力で未来を創り出す子ども育てる 南郷市兵
4 考え続ける人間を育てる 下村健一
5 子どもを育てるのではなく、人間を育てる 柴田愛子
6 「同調教育」から「一人ひとりを大切にする教育」へ 齋藤眞人
7 高知県いの町 菊池学園の取り組み 塩田始 & 藤岡孝雄
8 コミュニケーション力で地域を拓く 片山象三
9 「ほめあうまち なかつ(HOME-MACHI)」を創造する 奥塚正典
10 言葉を大切にした教育で人格の完成を 稲嶺進
11 ほめるとは価値を発見して伝えること 西村貴好
12 ほめ合うことで、人間関係豊かな組織・学級づくりを 太田肇
13 今、教師に求められる力とは 陰山英男
14 「主体的・対話的で深い学び」を創る教師の生き方 前田康裕
15 教師の元気が、子どもの元気をつくる 島田妙子
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最初にこうやってお名前を見たときに
僕がすでに存じあげていた方がわりといらっしゃる一方、
存じ上げなかった方も、かなりいらっしゃいました。
ところが、僕が知らなかっただけでした。
どなたも非常に考え方が先進的で知識が豊富です。
だから、対談が面白いし、ためになる!
たとえばどんなことが勉強になったのか、
少し具体的に引用させていただきます。
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菊池省三対談集『「教育」を解き放つ』
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~鈴木寛~
・先生方は、もっともっと楽しんでほしいと思います。
・イリイチが提唱した「conviviality」
= みんなが生き生きと盛り上がっている、白熱している状態
= 「共愉」
・一斉指導では、凸凹をなくすことが課題でした。
これからは、凸凹が科学反応を起こしてたときの楽しさをエンジョイしてほしいと思います。
(p22)
鈴木寛(すずき・かん)先生は、元文部科学副大臣。
対談の中で現職教員へのエールを語られ、勇気と元気をいただきました。
イリイチの「コンヴィヴァリティ」は、神戸大学の津田英二先生が著書の中で言及されていたので知っていました。(▼「障害」の「社会モデル」を考える ~津田英二『物語としての発達/文化を介した教育』)鈴木先生の話の中にも登場してきたので、これからの社会では非常に大切な概念なんだな、と改めて思いました。
新しい言葉を知ることで、単に言葉を知るのではなく、世界が広がりますね。
鈴木先生が思い描いている教室は、僕も理想とするところです。
ただ、鈴木先生が過去形で語られている「凸凹をなくすことが課題でした」は、現在進行形でまだまだ多くの学校現場で見られます。
凸凹をなくすのではなく、凸凹を生かす!
そういった学校になれば、誰もが学びやすい、生活しやすい学校になると思いました。
~柴田愛子~
・子どもが怒っているときに、「どうして怒っているの」ではなく
「怒っているんだよね」と 感じていることに寄り添ってあげると、
「そうだよ!」と気持ちを開いてくれます。
子どもは、訳を知ってほしいのではなく、共感してほしいのです。
(p71)
柴田愛子先生は、もと幼稚園の先生。
子どもの立場に立った、非常に愛情深い方で、僕自身の子どもとの関わり方を反省させられました。
特に僕自身の子との関わりについては、思い当たることがありまくり。
「共感ができていなかったなあ・・・」と反省しきりです。
こうやって指摘されると、本当にそうだと思います。
~齋藤眞人~
・「指導」の前に「理解」が大切だと思ってやってきました。
・学級担任個人の責任を問うような学校ではありませんから、むしろ問題が表出したほうが、教員のためにもなるのです。
(p91)
齋藤眞人(さいとう・まさと)先生は、もと中学校の音楽の先生。
2006年から立花高等学校の校長先生をされています。
「一人ひとりの人格を尊重した自立支援教育」(p84)に取り組まれている方です。
この方の話を読んで、思わず「立花高等学校」を検索しました。
学校をあげて子どもたちを大切にする教育に取り組んでおられます。
担任個人の責任を問うような学校ではないというところから、大阪の大空小学校を思い起こしました。全教職員をあげて、子ども一人ひとりを理解し、支える教育。
「学校はこうでなくちゃ」と、理想を再確認させてもらいました。
ちなみに立花高等学校では、「生徒指導部」をなくして「生徒理解部」を作られたそうです。(p90)こういった具体的取組の裏側に、真摯で強い教員の思いが隠れているのですね。
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最後に、菊池先生の対談の中での言葉の中から。
最も印象に残った言葉を引用し、終わります。
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・「よしやるぞ」という強い気持ちがない限り、
どんな手法を使ったとしてもだめだろう
(p165)
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すべての実践の根底にあるもの。
理屈より、感情。
気持ちの部分。
気持ちが冷めないように、引き続き多くの実践家の方々から学ばせていただきたいと思います。
本書では新たな考えや実践、重要な示唆の数々に触れ、それぞれの方々をネットで検索してさらに詳しく調べることもしてみました。
教師が自ら学ぶ上で、この上ない参考書です。
学びたい先生方には、本当におすすめです。
ぜひ読んでみてください!![]()
(関連する過去記事)
▼工藤勇一『学校の「当たり前」をやめた。』
(2021/07/06の日記)
▼「障害」の「社会モデル」を考える ~津田英二『物語としての発達/文化を介した教育』
(2020/12/09の日記)
▼東井義雄先生
(2018/08/09の日記)
▼佐々木正美『子どもへのまなざし』6~しからない、ゆずらない
(2009/10/24の日記)
月: 2024年6月
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菊池省三対談集『「教育」を解き放つ』
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細貝駿『小学校教師を辞めて、世界の学校を回ってみた』
約2か月前、非常に興味深いオンラインの教育系イベントがありました。
「小学校の先生でもできるんです」

登場されたのはおふたりの先生。
1年間をかけて世界の学校・教育現場を回られた「世界一周先生」。
現役先生なのに1年目に起業された「社長先生」。
イベント内では、社長先生に関しては
「一般社団法人なので厳密には”社長”と言わないのでは」
というツッコミもありましたが、細かいことはいいんです。
既存の枠を超えて「こんなことができるんだ!」という夢を感じられるイベントで、大変よかったです。
おふたりの先生とは、これを機会にFacebookを通じて「お友達」登録させていただきました。
ありがとうございます。
そして8月下旬。
「世界一周先生」こと細貝駿先生をゲスト講師にして、僕が主催する市内教職員の自主研修会を開催します。
日時は、8月20日(金)午前 10:00~11:30。
僕の勤務市の教職員であれば誰でも参加可能です。
条件に当てはまる方で参加したい方はぜひご連絡くださいね。
僕の勤務市の教職員でない方でも、ご安心ください。
誰でも参加できるオンラインイベントがその2日後にあります。
大規模イベント「未来の先生フォーラム」内のプログラム■世界の学校と日本の学校から考える「より良い教育」とは何か?
https://bit.ly/3rqStwI
日時は、8/22 (日) 午後 16:00 – 17:00。
参加費は1000円です。
参加申し込みはリンク先の上のほうにある「参加申し込み」から。
細貝先生が世界一周で感じられたことを多くの方に伝えていただけるのをうれしく思っています。
そんな細貝先生の著書が
『小学校教師を辞めて、世界の学校を回ってみた』

『小学校教師を辞めて、世界の学校を回ってみた』
(細貝 駿、セルバ出版、2021、税別1700円)

ずいぶん前に読み終わっていたのですが、イベントの告知に合わせて、満を持してここにその読書メモを公開したいと思います。
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『小学校教師を辞めて、世界の学校を回ってみた』

(・の後の太字部分は本書からの引用、
その後の緑文字部分は僕の意見や感想です。)
・手を挙げたり、自分で椅子を倒したりと、小さな行動を自分の意志で行うことがとても重要だ。
・「自分で思考し、選択し、行動し、物事を前に進める経験サイクル」の積み重ねが「自ら考えて行動する力」を養うことになっていく。
(p35より)
非常に共感できた部分です。
今の世の中、便利になりすぎているので、特に日本では自分でわざわざ行動しなくても普通に生活できてしまうことが多いです。その点、外国のほうがまだまだ、ちょっとしたことを自分でやらないといけないことが多いようです。
日本の教育や日本の社会は、実は「自ら考えて行動する力」を奪ってしまっているのかもしれません。
細貝先生は、オランダの電車の椅子は自分で出して座るものだったというような具体的な経験から、こういった気づきを書かれています。
こういったことをシェアしていただくことで、世界を知らない僕たちでも、日本の教育や社会を改めて見つめなおすことができると思います。
・海外の学校の授業を見学していて、教師がやりたいこととは全く別のことをしている子どもがいた。
(p38より)
・自分の都合で子どもの学びを奪わない
(p39より)
日本に比べて海外のほうが圧倒的に、子どもたちが自由に学んでいると感じられる場面が多いようです。
これも非常に大事なポイントだと思いました。
日本はまだまだ大人数の教室が多く、教師の都合でやることを押し付けてしまうことも起こりやすいです。
世界の教育を学ぶ際に、僕が一番知りたいこと。
それは、世界の学校は「個」としての子どもをどのように尊重して教育を進めているのか、ということです。
僕は大学図書館というところが好きで、一時期よく行っていました。
大学図書館で一番調べていたのが、世界の学校での教育です。
大学図書館だとDVDも観られるので、映像で観たりもしていました。
やはり、日本とは違うやり方をとっている学校が、多い。
日本の教育はどの学校でも平等に同じ教育を受けられることを重視しているために、画一的・均一的なところがあるのですが、よりよい教育を目指すためには、やはり「ほかのやり方」も知っておいたほうがいいと思っています。ほかのやり方を実際にとるかどうかは別にして、知っておくことは、少なくとも教師の幅を広げます。
多様な子どもたちと向き合って教育活動を続けていくためには、教師としての「幅」は絶対に必要です。
・先生が不得意なことを教えるのであれば、ICTが発達している現代では、様々なツールをつかったほうがよい
(p46より)
世界の教育を学ぶ際に、今なら特に注目しておきたいのは、ICT活用ですね。
日本でも「GIGAスクール構想」と言って、1人1台端末が児童生徒一人ひとりに配られましたが、これも元々は日本が世界格国に比べてICT教育の分野で非常に遅れていたからです。
では、世界の教育現場では、ICT活用がどのように進んでいるのか?
これを実際に知っておくことは、ICT後進国としての必須事項です。
僕は細貝先生の本を読む前にも、外国でICTを使って教育を進めてきた事例をいくつか本で知りました。発展途上国の子どもたちが、ICTを使うことで、みるみるうちに学力をつけ、ムラで初めての大学生が誕生するというような事例が、いっぱい起きていました。
ICTは、手段にしかすぎませんが、非常に夢のある手段です。
ICTがなかった場合には不可能だったことが、可能になっているのです。
ドラえもんがひみつ道具で夢を叶えていたのと同じようなことが、実際に起きているのです。
・ヨーロッパや北欧の人は とにかく余裕のある人が多かった。
(p83より)
・オランダの学校に行った際、校長先生が、こう言っていた。
「僕は週4日働いている。妻は週3日働いている。合わせて1週間だろう。それでよいじゃないか? だって家族との時間、恋人との時間、趣味の時間は大事じゃないか?」
(p103より)
日本の教育現場の課題はいくつかありますが、「余裕がない」というのは、かなり大きな課題です。
もちろん学校によって違うのでしょうが…。
学校だけでなく、社会全体で、日本の大人に余裕がないように思います。
だからこそ、海外の事例に学ばなければなりません。
個人的に、一番欲しいのが、「余裕」です!(^0^)
以前、このブログで『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』という本を紹介したこともありました。
勤務時間を少なくすることだけが余裕を作ることではありませんが、余裕がないとミスを連発したり、ちょっとのことでイライラしたりしてしまうことにつながるので、余裕を持つのはかなり大事だと思います・・・。
↓次が、最後の引用です!
・人にはそれぞれ居心地のよい体勢と空間がある
・リラックスした状態で思考が働きやすい体勢、空間をつくればそれでよい
・そもそもなぜ日本は「よい姿勢」を好むのか?
(p115より)
さっきの「余裕」の話にもかかわってくるかもしれませんが、いつも姿勢を気にしている自分がいます。
自分なりには「よい姿勢」にそれなりの理由を感じていますが、果たしてそれが万人に共通のものなのか? 世界の教育を見てぜひ実際に確かめたいという思いを強く持っています。
日本では当たり前になっていることについて、そもそもなぜそうなのか?と「そもそもを疑う」ことは、学び続ける人にとって必要な姿勢だと思います。
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いかがですか?
小学校教師である著者が、教職を一旦辞しておこなった1年間の世界各国の学校行脚。
その行動力と世界からの学びから、学ぶことがたくさんあると思いませんか?
日本の教育のあり方について一度立ち止まって見つめ直すためにも、ご一読をおすすめします。
教師としての働き方を考え直すきっかけにもなるかもしれませんよ。
また、細貝先生は世界一周仲間55人と一緒に自主製作本も作られています。
その名も『ROUTE55』。

オールカラーで世界の絶景や驚きの写真が堪能できて、55人の旅人の体験談や旅からの気づきを読むことができるこの本は、自主製作本としてはあまりにもクオリティが高すぎてびっくりです。
素晴らしい本なので、こちらもぜひ多くの方に手に取って読んでもらいたいと思います。
ただ、『ROUTE55』のほうは一般の本屋さんに流通していませんので、SNSなどでご本人に直接注文する必要があります。僕に連絡してくださいましたら仲介しますが、気さくな先生なので、面識のない方でも、気軽に連絡を取ってみてください。

▼世界の子どもたち ~『トットちゃんとトットちゃんたち』
(2010/07/03の日記)
▼「動画で見る100人の村」~まず世界の現実を知ることから
(2009/06/08の日記)
▼『世界がもし100人の村だったら』シリーズ作品紹介
(2009/06/09の日記)
▼『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』
(2021/01/18の日記) -
55人の世界一周体験を集めた自主製作本『ROUTE55』
昨日の記事の最後で少しだけ触れた本
『ROUTE55』

自主製作本のレベルを遥かに超えてすごくいい本になっているので、詳細に触れていきたいと思います。
本の自主製作とか、映画の自主上映って、思いがすごく詰まっていますよね。
誰の許可が出なくても、自分たちで作っちゃうんだーという熱い思いが反映されているので、僕は好きです。
自主製作映画は一時期よく観に行っていて、「1/4の奇跡」は4~5回観ました。
ただ、自分で自主製作CDを作ったときは注文が全くなくてショックでした。
自主製作ものは、たくさんの人に伝わるものと、全く伝わらないものに二分されます。(笑)
『ROUTE55』は、オールカラーで約250ページ。
世界各地で撮影された写真がカラーで見られるだけでもポイントが高いです。
それに加えて、世界一周を経験された55人の多種多様な旅人による4ページずつの寄稿。
それぞれの個性が出ていて、思いと気づきがギュッと詰まっています。
世界一周で一番思い出に残ったことや一番の気づきなどを55人分聞かせてもらえるという大変お得な内容。
紙質も装丁もしっかりしていて、とても自主製作本とは思えません。
それが信じられないような破格で提供されていて、送料にもよりますが、送料込みで1000円出してお釣りがきちゃうくらいで送ってもらえます。びっくりです。
少しだけ、中身を引用しつつ、コメントを加えていきたいと思います。
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自主製作本『ROUTE55』

(・の後の太字部分は本書からの引用、
その後の緑文字部分は僕の意見や感想です。)
・世界は今ここだけじゃないし、
何か悩みがあってもそんなに大きなことではない と思えた。
(p19 看護師の方の寄稿より)
大きな海を見たり、満天の星空を見たりしたときにも、「これに比べれば自分なんてちっぽけだ」と思えることがあります。世界の中で自分を感じると、まさに、自分なんてちっぽけだと思えるのではないでしょうか。それは全然悪い意味ではなくて、自分以外の世界が大きく広がっているということが、我欲とか悩みとかを鎮めて、世界の中にとかしてくれるのだと思います。
世界を知るって、やっぱり大事。
「井の中の蛙、大海を知らず」ですよね。
・何かに埋もれていた価値観が掘り起こされたような気がしています。
(p147 ご夫婦で世界一周をされた方の寄稿より)
世界一周で価値観が変わったかどうかを振り返られて綴られたのが、この一文。
「なるほど!」と思いました。
他の方の文章にも多く書かれているのですが、全く新しい自分に生まれ変わるとか、価値観がガラリと変わるというようなことはなくて、今までもあったんだけど気づいていなかったことに気づけるようになった、というのが、世界一周の後の共通の気づきのように思います。
・一生分の修羅場を乗り越えたと思う。
エジプトで2m目の前に火炎瓶が降ってきたこと。
ピラミッドの頂上に登ろうとして警察に連行されたこと。
アマゾン川でピラニアを釣って喰われそうになったこと。・・・
(p239より)
具体的なエピソードの数々には本当に驚かされます。
「まさかそんなことが!」と思えることが、この本にはあふれています。
すごいのは、そういったチャレンジに積極的に向かっていっていること。
修羅場をくぐったからこそ、生きる上での覚悟みたいなものができて、より一層今を大切に生きることにつながっているのかな、と思います。
一歩間違えれば死んでいたと思うような怖い体験を読みながら、それでもそれを選ぶという人生があると知り、自分の人生をどう生きるかを改めて考えさせられました。
・世界中の人と出会って、
「生きるってもっと楽だし、幸せになるってもっと簡単、
仕事ってもっと肩の力を抜いてできるのに」
と心底思った。
(p241 「世界一周先生」細貝先生の寄稿より)
直前の引用個所とは打って変わって、今度は「生きるって、もっとラク」という気づき。
世界中で出会う多くの国の人たちから、自然体でラクに生きていると感じられた旅人も多くいらっしゃいます。
引用個所は、昨日詳しく書かせていただいた細貝先生の寄稿から。
昨日の記事の「余裕」の話につながるところです。
細貝先生は世界中の人に、「あなたにとって幸せとは何ですか?」とインタビューしまくったそうです。
日本は豊かでモノがあふれているのに、海外の方のほうが幸せに生きているのではないかという矛盾・・・。
僕たち日本人は肩ひじ張って無理して生きているところがあるのかもしれませんね。
↓本書の中で、僕が一番感動した写真です!

(p149より)
この本には本当にたくさんの写真が掲載されています。
写真の見せ方もそれぞれで、ワクワクしながら見させてもらいました。
中でも、ご自身を中央に配置してとびっきりのジャンプを見せてくれているこういった写真には、「人はどこまででも飛べる!」という可能性を感じました。
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細貝先生は世界中の人に「あなたにとって幸せとは何ですか?」とインタビューされましたが、ほかにも、ほかの旅人に好きな曲や言葉を教えてもらっていたという方がいます。(p155)
そこで紹介されていた曲の中で、僕が検索して聴いてみて感動した曲を、最後に紹介します。
♪「路上に咲く花」
「その夢は逃げたりしない 叶う日を待っている」という歌詞が、胸を打ちます。この曲をバックに流しながら本書を読むと、旅の臨場感、バツグンです。

(参考サイト)
▼【路上に咲く花】国境のないウクレニストHATCHI(ハチ)さんの曲を迷える旅人たちに贈りたい
(「YouTube動画ライブラリー」様) -
「障害」があってもいろいろなことが可能だ!Appleのアクセシビリティ
先日、大阪の支援教育におけるICT研修会がありました。
基本的に毎年お盆の近くで開催されています。
ICT関係の研修としては僕の知る限り最もハイクオリティで実践につながりやすい研修会ですので、今回も楽しみにしていました。
オンライン開催でしたので、自宅から視聴しました。
その研修の海老沢 穣(ゆたか)先生の講座で、Appleのアクセシビリティについて教えていただきました。
Appleの動画やサイトを見ると、「障害」があってもいろいろなことが可能だと分かります。
Microsoftも同じような取組をしていると思うのですが、やはり障害のある方へのアクセシビリティに関しては、Appleのほうが進んでいるような印象を受けました。
・Appleのアクセシビリティの動画:(1分42秒)
有名らしいのですが、僕は初見でした。
障害があってもいろんなことが可能だと分かります。
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・Sady Paulson氏はMacのスイッチコントロールを使って、誰だって大好きなことができるという思いを映像にしました。 テクノロジーは、彼女を含むすべての人にとって使いやすいものであるべきだと、私たちは信じています。
(動画概要欄より)
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動画の概要欄からは、下のサイトへのリンクも張られています。
・Appleのアクセシビリティのサイト
https://www.apple.com/jp/accessibility/
サイト自体がめちゃめちゃ見やすく作られています!!
端的にいろいろなアクセシビリティが分かります。
講座の中で、
・これからの学習は「学習者中心」の「探究的な学び」
・基礎的なことはゲーム的な学習でもいいので個別にやっていく時代
というお話がありました。
リンク先で紹介されているような「アクセシビリティ」の活用により、
どんなに障害があってもそれぞれのやり方で学んでいけることが分かります。
個別にそれぞれが学んでいけるなら、個々の学び方の違いは問題にされなくなります。
僕たち教職員は、均一的・画一的な一斉学習へのこだわりから脱却する時代ですね。
僕たち教職員が「ゆでガエル」にならず、積極的に変わっていけるかが問われています。

▼特別支援教育での PowerPoint 活用 – マイクロソフト アクセシビリティ
(2009/08/21の日記)
※記事内のMicrosoftのサイトへのリンクが切れています。
新しいリンク先はおそらくこちらだと思います。
▼デイジー教科書をWindowsタブレットでインストールせずに使う方法
(2021/04/13の日記) -
「答え合わせ」を楽しく! (^0^)
今日は忙しかったのでブログの更新はやめようと思っていましたが・・・
Facebookがお知らせしてくる1年前の自分の投稿がおもしろすぎたので、共有します。
1年前の今日。
なんと、もう夏休みは終わっていて、普通に授業していたようです。
しかも、けっこう楽しそうに!
以下は、Facebookへの投稿からの転載です。
投稿日は、2020年8月19日です。
例年なら思いっきり夏休みなのですが、この年はコロナ休校で1学期のスタートが遅れ、夏休みがほぼお盆休みだけという状態でした。
8月19日には、すでに授業が始まって何日か経っていました。
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今日の午後は5時間目に1年生の自習監督に入りました。
計算プリントの答え合わせをどうしていたのか子どもたちにきくと、
「答えを先生が言っていた」
と言います。
そこでしかたがないので僕が答えを順に言うと、
「速い」
と言います。
1年生にはもっとゆっくり言ってやるべきでした。
「ごめんごめん、じゃあ、踊りながら言うね」と言って、1秒ごとに1拍の4拍子の指揮をとり、「4たす、4はー、はち!」とやっていたら楽しくなってきましたが、自分だけ言っているのも何だかなあと思ったので、3拍目でまず子どもだけで答えを言い、4拍目で僕も答えを言うようにしました。
「はちたす、いちはー?」「きゆー」
「キュー!」
こんな感じです。
これ、楽しいですよ。
右手の指揮は仮面ライダーが変身するように回しながら空中の端を刺すのがいいです。
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たとえで仮面ライダーの変身ポーズを持ち出すところが、さすが昭和50年生まれです。
ちなみに「1秒ごとに1拍の4拍子の指揮をとり、仮面ライダーが変身するように回しながら空中の端を刺す」というのが分かりにくいと思うので、視覚的に解説すると、こうです。
↓
4!
1_〇_3
2
こんな単純な図でも、昭和なあなたには仮面ライダーが変身している姿が浮かんできたことでしょう。
そうでしょう。そうでしょう。
ところで、上の例では、答え合わせに音楽の要素を取り入れています。
楽しくしようとしたときに音楽の要素を取り入れるのは、おススメです。僕の授業の理想は、「音楽のような授業」です♪
音楽の授業ではなくて、音楽のような授業ですよ。
これ、大事。
テストに出ます。


今年はほとんどの学校で夏休みがまだ続いていると思いますが、お子さんのいる家庭は、宿題の追い込みの時期ではないでしょうか。
お子さんの宿題の丸付け、上の日記のように楽しくやってみるのも、いいのでは?
P.S.
Facebookは本名で書いているので、僕の本名が分かる人は検索して友達申請してください。(^0^)
(関連するかもしれない過去記事)
▼コロナ禍の音楽授業 ~手拍子・ハミング・スキャット唱など
(2021/06/23の日記)