カテゴリー: 特別支援教育

  • 通級担当におすすめ! 「LD,ADHD&ASD」2021年 7月号

    ​​​​​​​特別支援教育の雑誌
    「LD,ADHD&ASD」2021年 7月号の内容が、とても充実していました。
    おすすめです!

    具体的に、どこがおすすめだったか、ポイントを挙げていきますね。ウィンク
    まず、特集記事の
    ■連携・協働による指導・支援から見る「通級による指導」担当者の専門性
    いろいろな方が詳しく書かれています。
    通級担当者として大事にすべきことをしっかりと確認できます。
    特に、p23の「意味」や「必要性」の話は、大事だと思いました!
    実践報告はかなり具体的で、中学校現場でなかなか進まない特別支援教育の現状や、それを打破するための丁寧な取組は、読みごたえがありました。
    (p24-27 「通常の学級との連携・協働による指導・支援(中学校) ~持続可能なLD等通級指導教室を目指して~」長野県の宮島崇先生による実践事例報告)
    ICT活用に関する情報も、わりといろいろなページに出てきました。
    そのものズバリの、
    ■ハジメテ先生のためのICT活用の授業づくり入門 (第2回)/金森 克浩
    というページも。
    (本ブログにて、​前回​・​前々回​とそこでの紹介サイトを取り上げさせていただいています。)
    高校から進路先への「引継ぎ」についての情報も、普段なかなかふれる機会がなかっただけに、ありがたかった!
    (p40-43「進路・進学先との連携・協働 ~高校から進路先への「引継ぎ」について振り返る~」西宮香風高校の白井俊介先生による事例報告)
    アセスメントに関する情報も、かなり詳しく書かれています。
    そして、これはかなり役立つと思ったのが、
    ■子どもの様子から特性を見取るアセスメント/山田 充
    いわゆる「観察」のポイントを具体的に列挙されていて、通級担当やコーディネーターにとっては、かなり役立つこと請け合いです。
    ・教室に入った時
    ・子どもの掲示物の確認
    ・環境の確認
    ・戸棚や机の確認
    ・子どもの観察
    ・先生はどんな先生か
    雑誌の中のわずか4ページの中に、これだけの充実した内容を詰め込まれていることに、驚きます。
    自分自身も通級担当として同じことを考えながら教室に入らせてもらっているので、「やっぱりこういうことが大事なんだな」と再確認させていただきました!
    ほかにもまだまだおすすめポイントがありますが、とりあえずこのへんで。
    盛りだくさんの内容は、目次からも見て取れます。
    最後に目次を転載しますので、チェックしてみてくださいね。大笑い
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    【目次】
    特集 連携・協働による指導・支援から見る「通級による指導」担当者の専門性
    特集について/杉浦 徹
    〈提言〉特別支援教育を担う教員の専門性の在り方/加藤 典子
    〈提言〉通級担当者の専門性とS.E.N.S養成プログラム/花熊 曉
    〈提言〉通級担当者の「連携・協働」の専門性/笹森 洋樹
    〈提言〉アセスメントができる通級指導教室/山田 充
    〈実践〉通級担当者の専門性が光る! 事例
    通常の学級との連携・協働による指導・支援(幼稚園)
     ~その子らしさと育ちを支えるために~

    通常の学級との連携・協働による指導・支援(小学校)
     ~通常の学級と連携・協働していくために大切なこと~

    通常の学級との連携・協働による指導・支援(高等学校)
     ~通級という「居場所」があることで,通常の学級で“自分らしさ”を発揮する~

    保護者との連携・協働
     ~保護者・担任・関係機関との連携~

    福祉・医療機関との連携・協働
     ~横浜市情緒障害通級指導教室と地域療育センターとの連携の現状と課題~

    進路・進学先との連携・協働
     ~高校から進路先への「引継ぎ」について振り返る~

    ESSAY
    マーブル模様の社会に/国沢 真弓
    街の中のユニバーサルデザイン (第6回) /髙橋 儀平
    発達障害の子どもに役立つ! ちょこっと支援の教材・教具 (第30回) /杉浦 徹
    発達障害のある子の指導に役立つ実行機能講座 (第2回) /森口 佑介
    ハジメテ先生のためのICT活用の授業づくり入門 (第2回) /金森 克浩
    心理検査を活用したアセスメントバッテリーの組み方 (第2回) /鳥居 深雪
    英語教育のユニバーサルデザイン (第10回) /村上 加代子
    ワーキングメモリーを支える学習支援 (第6回) /高川 康
    特別なニーズをもつ子どもの心へのアプローチ (第2回) /前川 あさ美
    一度は手にしたい本
     みんなが輝くために(1)・(2) (梅田真理原作・著/河西哲郎マンガ)
     子どもの心理検査・知能検査 保護者と先生のための100%活用ブック (熊上崇・星井純子・熊上藤子著)/田中 容子

    特別支援教育ステップアップ講座 (第13回)/山田 充
    S.E.N.S支部会紹介 (第14回) 愛知・高知
    SENS for S.E.N.S (第25回)
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    ▼​出版社公式サイトのこの号の内容
    ​​​

    通級(特別支援教室)の巡回指導について
     (2021/06/17の日記)
    高校通級の最先端の取組を知る ~『特別支援教育研究』2021/2月号
     (2021/02/23の日記)
    舞台は通級教室! ~マンガ『みんなが輝くために』
     (2020/06/20の日記)
    『発達障害通級指導教室の指導・支援法』3~逆行性(背向型)チェイニング/ロールプレイング
     (2011/04/21の日記)

  • 「わざとら行動」に対しては、あえて見て見ぬふりをする! ~阿部利彦『発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画』

    特別支援教育に関係する実践的な本には、いい本がすでにたくさん出ています。
    あまりにいい本がたくさんありすぎて、困ってしまうぐらいです。
    今日は、阿部利彦先生の名著
    『発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画』から、
    「ここぞ」というところを紹介したいと思います。

    『発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画』
    (阿部利彦、ぶどう社、2006、1870円)
    ====================
     目次(「BOOK」データベースより)
     1章 子どもたちから教わったこと
    /2章 大人のまなざしを変えよう
    /3章 心のストライクゾーンを広げよう
    /4章 「いいところ」応援計画とは
    /5章 「いいところ」応援計画の実際
    /6章 教師による「いいところ」増やし
    /7章 家庭や学校でできる「言葉かけ」の応援
    /8章 保護者と教師で「いいところ」応援計画をすすめよう
    ====================

    僕が選ぶ、「ここぞ」というところは、
    104ページです。
    章タイトルは、
    大人が「見過ごす能力」を身に付ける
    です。
    障害の部分をどう指導するかということよりも、子どもと教師の関わり方の部分です。
    このページから、要点だけをかいつまんで引用します。
    ====================
    ・要点を明確にして 「~してはいけない。~するように」と、
     ​譲らない姿勢で「強く短く」指導する​
    ・「だだこね」や「わざとら行動」に対しては、
      あえて見て見ぬふりをするといった
    ​ ​「見過ごす能力」​を発揮する​
    ・見過ごす時と、ここぞと強く指導する時の
     ​​「メリハリ」​​
    (p104より引用)
    ====================
    特別支援教育の専門性とは全く関係ないところですが、こういうところがえてして大事なのです。
    子どもとの関わり方における、教育の基本が、本質的に詰まっているところだと思うのです。
    実は今日、ここに書いてあるような「わざとら行動」に困らされていました。
    「わざとら行動」とは、「先生にかまって欲しくて、わざと悪い行動をしてしまう」というものです。
    (この説明もp104による)
    子どもによっては、この「わざとら行動」が非常に頻繁にあり、教師である僕たちが「どうしていいか、わからない・・・」と困ってしまっている状態にあるのです。
    阿部利彦先生の本を久しぶりに読み返して、大変よいヒントをいただきました。
    「わざとら行動」に踊らされないように、「見過ごす能力」を身に付けたいと思います。
    ちなみにこの本のほかのページには、子どもを見る視点や、具体的な支援方法も詳しく書かれています。
    僕は本書を読んだ時、「書くことの支援」の中にあった「グラフや図を写す時にトレーシングペーパーを使わせる」を読んで、すぐさまトレーシングペーパーを買ってきました。(p123)
    もう2年ぐらい前のことです。
    買ってきただけで使うのをすっかり忘れていたので、使いたいと思います。大笑い

    コロナ禍での学びと気づきを共有する ~新刊『オンラインとオフラインで考える特別支援教育』
     (2021/07/01の日記)
    全ての子に「問題が読める」という前提を
     (2021/05/28の日記)
    『特別支援教育の実践情報』2021/2・3月号「​デキる先生は持っている ちょこっと指導スキル​」など、特別支援教育の雑誌の最新情報!
     (2010/03/05の日記)

  • 「広島県の小学5年生の合理的配慮への道!」

    ​秋といえば、研修の季節です。
    オンライン上でも、実際上でも、10月は多くの研修会に参加しています。
    そのどれもが学びに満ちていて、とても刺激的です。

    今日は、特別支援教育に関わる内容で、皆さんにぜひ知ってもらいたいことをシェアさせていただきます。
    広島大学の氏間先生のホームページに、非常に詳しく報告されている内容です。
    ▼​広島県の小学5年生の合理的配慮への道!
     (広島大学氏間研究室「うじらぼ」ブログ、2020/11/28記事)
    合理的配慮を受けている小学生のお子さん自身が、自分に関することを積極的に情報発信されているというのが、素晴らしいです。
    一般的に小学生の時分は、まだ自分の言葉で伝えることが難しかったり、たくさんのことを頭の中で整理することが難しかったりします。
    そのため、当事者の声を直接的に明確に知ることは難しく、多くの場合、大人が「こういうことかな?」と慮ることをしていると思います。
    が、この事例は違います。
    たくさんの情報発信の中に「自分研究」というパワーポイントがあるのですが、自分のことを客観的に分析しておられて、とても小学生とは思えない内容です。
    これだけ詳しく自分の困り感に伝えられる小学生は、ほかにいないのではないか、と思います。
    このお子さんが「自分研究」の最後に書かれていることを引用します。


    なぜこのレポートを書いたかと言うと、
    大人の自閉症の人がこのレポートを書いて提出しても
    あまり大人は理解してくれなさそうだから
    子供である僕がレポートを書いて伝えようと思いました。
    今の日本は、自分の努力や力ではどうにもできない事を
    限界まで頑張らなければいけない。
    その結果、心の病気になり、不登校の子が増える。
    その原因を僕が自分研究して、発表することにより
    世の中の大人に知ってもらって、僕みたいに困っている人を救える
    きっかけになると思って調べました。
    (「自分研究」最終スライドより)


    素晴らしいと思いませんか?びっくり
    このお子さんが書かれたものはほかにもたくさんありますが、特に「苦手な漢字を好きになる実験」は面白かったです。
    漢字を覚えるのが苦手な子どもたちの思いに寄り添うために、ぜひこちらも併せてご覧ください。
    特別支援教育に長く関わってきた者として、​当事者の思いを知り、それをふまえることが最も大切なことである​と感じています。
    合理的配慮についての理解を広げるためにも、ぜひ、こういった当事者からの発信を、多くの方に見ていただきたいです。

    読み書き障害についての福井県の冊子(無料閲覧可)がすごすぎる!2
     (2021/05/22の日記)
    12.12(土)デイジー教科書事例報告会のご案内
     (2020/11/20の日記)
    GIGA スクール以後の、今後の方向性について
     (2020/07/18の日記)
    小学校市販テストの合理的配慮等(正進社のパンフレットより)
     (2019/05/19の日記)
    業者テストの「ルビうち」が標準対応に!
     (2017/06/10の日記)​

  • 気持ちの切り替えが苦手な子には、パペット

    ​​​気持ちの切り替えが苦手な子、いませんか。
    やる気があったのに、急になくなり、何もしなくなる子とか。
    そんな子が喜んで意欲的になった仕掛けが、コレです

    これを見せると、やる気ゼロだったのが、
    一気に目を輝かせます。(笑)
    ちなみに、もともとは歌を歌うトリでしたが、
    電池をつなぐコードがぶっちぎれたので、
    今は歌いません。
    パペットなので、手を突っ込む穴は、裏にあります。
    どこで買ったかはすでに忘れましたが、もしかすると10年以上前にオーストラリアに行った時に買ったものかもしれません。
    非常に愛嬌のあるカオです。
    こんなの出されたら、反応せずにおれませんね。


    こういうパペットを使うと、擬似的にヒトに見立てて、
    注意・叱責を直接ではなく間接的に伝えたり、
    パペットと僕のやりとりで、子どもに客観的な気づきを促したりできます。
    たとえば、僕がトリの役になって、子どもに「~~してみたら、どうかな?」と話しかけたり、
    子どもがこのパペットを手にはめている時に、その子ではなくトリに向かって、「早くこれをしてください」と注意を促すパターンなどがあります。
    直接叱らず、パペットを叱る。
    これ、秘伝です。(笑)

  • 12/4(日)読み書き障害の無料オンライン講演会がスゴイ!!


    ​「読み書き障害」関係の無料オンライン講演会が、12月4日(日)13時半〜15時半にあります。
    なんと、登壇される方が、この道の最先端を行く方ばかりです。
    東大先端科学技術研究センターの中邑賢龍教授。
    入試での配慮などに詳しい近藤武夫・同センター准教授。
    菊田史子・一般社団法人「読み書き配慮」代表。
    米国でインクルーシブ教育に携わる学校心理士のバーンズ亀山静子さん。
    学校でのデジタルツール活用に詳しい井上賞子・小学校教諭。
    などなど・・・
    お一人お一人単独の講演を有料で交通費をかけてでもお聞きしたい方ばかり。
    これは、スゴイ!!びっくり
    主催は、朝日新聞社です。
    僕は、申し込みました。
    ちょうど朝日新聞のデジタル会員になっていたので、申し込みはわりとスムーズでした。
    (無料会員ですけど。)
    オンラインイベント
    「凸凹のある子の未来を輝かせよう~GIGA時代だからできる進学と学び」

    ▼​公式案内(申し込みサイトのリンクも掲載)
    ​「凸凹の輝く教育」​は朝日新聞紙上の連載記事。
    書籍化にあたっての記念イベントのようです。

    学びに凸凹のある子が輝くデジタル時代の教育支援ガイド 子ども・保護者・教師からの100の提言』 (ヒューマンケアブックス) [ 朝日新聞社 ]
    連載記事の内容は、次のリンク先などからも、読むことができました。
    ▼​「凸凹の輝く教育」過去記事一覧(古めのもの?)
    「凸凹の輝く教育」過去記事一覧(新しめのもの?)
    オンライン時代は、その世界でのトップランナーの講演が、無料で自宅から参加できたりするので、本当にスゴイです。
    オンラインセミナーは、一度はまると、やみつきになります。大笑い
    最後に、ご登壇される方の著書から、オススメの本のリンクもつけておきます。
    本当にオススメの本ばかりです。

    『育てにくい子は、挑発して伸ばす』/中邑賢龍​​

    学校でのICT利用による読み書き支援 合理的配慮のための具体的な実践 ハンディシリーズ 発達障害支援・特別支援教育ナビ』 / 近藤武夫
    ​​
    読めなくても、書けなくても、勉強したい ディスレクシアのオレなりの読み書き』/井上智・井上賞子

    ★『学校でのICT利用による読み書き支援』
     (2018/02/19の日記)
    ▼ ​「読み書き障害」の理解啓発の必要性を訴える・・・つもりです。(^^)
     (2018/10/21の日記)

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