最近は学会もオンラインです。
今週末は、LD学会。
▼一般社団法人 日本LD学会 第30回大会(神奈川)
土日がメインではあるのですが、オンラインだと、なんと、今の時期からすでに、多くの講演が視聴できます。

ICT活用に関する講演動画をいくつか観させていただきましたが、とても勉強になりました。
特に、杉浦徹先生の教育講演「学びを支える文房具とICT」は、とてもおもしろかったです。
専門知識がなくても十分理解できるお話しでしたので、ぜひ多くの方に聞いていただきたいと思いました。
オンラインで、かなり参加の敷居が低くなりました。
移動時間ナシ、交通費ナシは、当たり前。
以前なら学会のときでないと聞けなかった話の多くが、事前から公開され、事後も視聴できるのです。
(期間中ずっと視聴できる講演と、ライブ配信の講演に分かれています。
ただ、ライブ配信に関しても、事後のアーカイブ配信が予定されています。)
視聴期間は、今回のLD学会の場合、12/31~1/31と、なんと約2ヶ月間もあります。
これだけ長い期間があると、時間を見つけて、聞きたい話はぜんぶ聞けます。
あいだをスキップして聞くこともできますし、巻き戻してもう一度、なんてこともできます。![]()
学会員でない方も参加できます。
いろんなテーマの最新情報を得ることができるので、LD(学習障害)に関心のある方は、ぜひ申し込まれてみては如何でしょうか。
一般申し込みは12月19日(日)まで受け付けられています。
【通常申込 参加費】
会員(一般・大学院生):5,000円
非会員(一般):8,000円
非会員(大学院生・親の会):6,000円
非会員(学部生):5,000円
お申し込みはこちら → http://conference.wdc-jp.com/jald/2021/participant.html
※一般公開講演会(プレコングレス)の参加費は無料です。
カテゴリー: 特別支援教育
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オンラインのLD学会は、参加障壁が低い!(^0^)
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発達障害理解のための基礎と実践講座(竹田 契一・品川 裕香)
無料のオンライン講座があって、動画視聴期間が3月末までだったので、遅ればせながらようやく視聴しました。
非常によい内容でした!

発達障害理解のための基礎と実践講座
「発達障害を抱える子どもの社会的自立」
なんと、まだ申し込めるようです。
↓申し込みはこちら
▼第24回 発達障害理解のための基礎と実践講座「発達障害を抱える子どもの社会的自立」
https://olympia.doorkeeper.jp/events/130211
<プログラム>
「読み書きが苦手な子どもの基礎理解と具体的対応」
・講師:竹田 契一 氏「学力不振といじめと不登校と社会的自立」
・講師:品川 裕香 氏(申し込みサイトより)
講師のお二方は、特別支援教育を学ぶ者なら知らない人はいない方々。
その講演が無料で聞けるとは、またとないチャンスです。
特別支援教育に関わっておられる方、
新年度に向けて特別支援教育をしっかり勉強したいと思っておられる方、
ぜひ申し込んで視聴してみてください。
著書もたくさん出版されておられる先生方ですので、講演が先でも、本が先でもいいですが、ネットの本屋さんで著者名で検索して、気になった本を読まれることもオススメします!
以下、僕が今回の講演動画を視聴させていただいた感想です。
「読み書きが苦手な子どもの基礎理解と具体的対応」
・講師:竹田 契一 氏
<僕の感想>
・専門的には通級担当者向けの内容ですが、多くの先生方に知っていただきたい内容です。
・通級を新年度初めて受け持つ先生には、特に視聴してほしい!
・後半は、具体的な指導方法が紹介されています。
例えば、僕が指導している子どもの中にも、長音を「こおえん」「ごちそお」という表記だと思っている子がいますが、そういった子どもにどんなワークシートを使えばいいか、示されていました。自分の指導に生かしていきたいと思いました!
・単に指導法を紹介されるだけでなく、どの状態になることを目指すのかにも、ふれられていました。
「自動化をめざす」というのが、ひとつのキーワードかな、と思いました。
・漢字が苦手な子に、どの漢字から学習させるのか、という優先順位の話もありました。
意味が大事なので、「読めて意味が分かる漢字を最初に学習する」というお話は、非常に重要なポイントだと思いました。「学力不振といじめと不登校と社会的自立」
講師:品川 裕香 氏
<僕の感想>・まず「自立」の定義からふれられていたところは、特に障害のある方のライフステージを考えるうえでは、重要なところかと思いました。
・「いじめは絶対にいけないという共通認識が大事」(ゼロトレランス)という主張と、その具体的なところをお話しいただきました。現代の日本の子どもたちの状況を踏まえたお話で、説得力のある内容でした!
・子どもだけでなく大人も、「好きな人だけとつながればいい」と考えがちな社会なので、「いろんな人とつながれるようにする」という学校での取組の重要性がますます増している、と実感しました。
・ラジオ体操や交換日記など、できるところから、やっていきたいです。
・最後の「自分だけは、自分のことをあきらめない!!」という合言葉は、特に心に残りました。
以下、講師の先生のお話に関係する本の中から、特に僕がおすすめする本です!

『読み書きが苦手な子どもへの〈つまずき〉支援ワーク』(通常の学級でやさしい学び支援)
[ 村井敏宏 ]
↑※僕が通級のアセスメントでめっちゃ活用させてもらっている
「ひらがな単語聴写テスト」がついています!!

『怠けてなんかない! ディスレクシア~読む・書く・記憶するのが困難なLD』
[ 品川裕香 ]
↑※リンク先の内容紹介だけでも読んでください!!

『心からのごめんなさいへ 一人ひとりの個性に合わせた教育を導入した少年院の挑戦』
/中央法規出版/品川裕香(単行本)
そろそろ今年度が終わり、新しい年度がまた始まります。
春休みは新年度準備が非常に忙しいですが、新しく受け持つ子どもたちのために、勉強もしっかりしていきたいところです。
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よいことだけをフィードバックして増幅する ~『見て分かる困り感に寄り添う支援の実際』を読んで
年度末です。
今回は、ある1つのサイクルの終わりに意識したいことを書きます。
年度末に限らず、1時間の授業、10分間の指導など、あらゆるスパンで応用できるはずです。
少し古い本ですが、『見て分かる困り感に寄り添う支援の実際』という本があります。

『見て分かる困り感に寄り添う支援の実際 通常の学級に学ぶLD・ADHD・アスペの子どもへの手立て 学研のヒューマンケアブックス』/佐藤曉【著】(2006) 【中古】
位置づけとしては、「特別支援教育の入門書」という位置づけになるでしょうか。
「支援のありかた」について、かなり具体的に示されています。
この本の中には、いろいろな手立てが写真つきで紹介されています。
知識やスキルが不十分な人にとっては、格好の入門書になること、うけあいです。
一方で、経験が十分にある人にとっても、それぞれの具体例の背景にある「考え方」には、非常に学ぶべきものがあります。
僕が特に覚えておきたいと思ったのは、本書の第9章「保護者とともに子どもを育てる」のところです。
p157に、次のような記述があります。
〇子どもをとがめることばは 一切使わない。
宿題ノートを見て、「もっときちんと書きなさい」と責めるのをやめ、
「(上手に書けているところを指しながら)この字で書いてね」
とさりげなく言えると、子どもとの関係は変わる。
(p157より)
この部分を読んだとき、衝撃が走りました。
「そうか!モデルを大人が示すのではなく、モデルを子ども自身の中から見つけていくんだ」と気づきました。
大人は、「こうしろ、ああしろ」は、いっぱい言います。
僕も、言います。
言いたくないのに、気づいたら、言っています。
そして、子どもは、いやになります。
関係が、悪くなります。
悪循環です。
悪循環を、良循環に変えていかなければいきません。
そのために、どうするか?
よいことの種は、すでに子どもの中にあるのです。
見ようとして見れば、見えるはずです。
見つけるのです。
子どもの中のよいことを、見つけて、ただ、知らせるだけです。
それだけで、いいのです。
p165には、こんなことも書いてありました。
当然、プリントが最後まで終わらない日もある。
しかし、そういうときは、時間内にできたところまでを切り取ってノートにはった。
ノートには「できたこと」だけが残るので、宿題への嫌悪感がなくなる。
(p165より)
最後に残るのは何か、ということ。
自動的に残るままにしておいたら、
よいことも、悪いことも、コントロールできないままです。
最後に残すのは何か。
それは、決められるのです。
「できたこと」だけを残すことも、できるのです。
上に引用したアイデアは、保護者のアイデアだそうです。
こういうことを思いつくということが、「すごいなあ」と思います。
僕たち教員は、もっと保護者から、子ども本人から、学ばないといけませんね。
先ほど引用したページをめくると、冒頭に次のような言葉が、書いてありました。
教師が保護者への対応で困っているとき、
保護者は、その何十倍も「担任対応」に苦慮している。
(p166より)
自分の視点だけに偏ってしまう、自分がいます。
アドラー心理学で言うところの、「悪いあの人、かわいそうなわたし」状態です。
視点を保護者に移すことを、さりげなく、そっと教えてくれる本書は、気づきの指南書です。
いつものように、自分が特に印象に残ったところだけを引用しました
第9章だけの引用になりましたが、全体は、10章立ての本になっています。
本書全体の紹介は、紀伊国屋書店のサイトにありましたので、最後にそちらも載せておきます。
『見て分かる困り感に寄り添う支援の実際』
通常の小中学校の児童生徒の6%がLD・ADHD・高機能自閉症であるという。しかし専門性のない通常学級の先生方は子どもたちの困り感に合った支援、教育は難しい。そこでその具体的な支援をどのようにしたらよいかが、見れば分かる本。
目次
第1章 子どもが安心する環境整備
第2章 子どもが安心する規律づくり
第3章 課題と手だてのある授業
第4章 形式のある授業・保育
第5章 係・班活動と学級の自治
第6章 学級の人間関係づくり
第7章 個別支援はこうする―小・中学校
第8章 個別支援はこうする―保育園・幼稚園
第9章 保護者とともに子どもを育てる
第10章 組織支援の取り組み
(紀伊国屋書店Webサイト内、書籍情報より
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784054031524)
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コグトレのバリエーションがすごい!タブレットでもコグトレ!(「コグトレオンライン」等)
学校に案内が来ていました。
特別支援教育では最近ますます人気が出てきたコグトレ。
これがアプリになっていました。
なかなかよさそうです。
▼コグトレオンライン
(東京書籍、個別ライセンス1320円、学校の全児童生徒対象なら半額以下)
▼コグトレオンライン パンフレット(PDF)
体験版を申し込むと、数種類のお試しをすることができます。
お試しの中にもある「さがし算」は単体でアプリにもなっています。
▼コグトレ さがし算 初級
(iOSアプリ、LEDEX、610円)

公式サイトだと説明がとても詳しいです。
▼コグトレ デジタル さがし算 初級|製品|レデックス株式会社
動画による説明も分かりやすい。もともとは、紙のコグトレ。
本を買うとできます。
本のバージョンはすでにもっているので、お金を掛けてデジタル版でもするかどうか、迷うところです。
本のコグトレのバリエーションもどんどん増えてきていて、びっくり。

『コグトレ みる・きく・想像するための認知機能強化トレーニング』 [ 宮口幸治 ]

1日5分!教室で使えるコグトレ 困っている子どもを支援する認知トレーニング122/宮口幸治【1000円以上送料無料】

医者が考案したコグトレ・パズル 注意力・記憶力・想像力がぐんぐんアップ!/宮口幸治【1000円以上送料無料】

1日5分! 教室で使える漢字コグトレ 小学1年生 [ 宮口 幸治 ]

小3/コグトレ 計算ドリル [ 小学教育研究会 ]

『るるぶ都道府県がスイスイわかる!日本一周コグトレ・パズル』/宮口幸治【3000円以上送料無料】

『社会面のコグトレ認知ソーシャルトレーニング(1) 段階式感情トレーニング/危険予知トレーニング編』 [ 宮口幸治 ]
個人的には、下の本が、かなり面白そうでした。
なぞときアドベンチャーの形式をとっています。
主人公になりきって、謎を解くストーリー仕立てになっているのが、
RPGみたいで、おもしろそう。

『医者が考案したコグトレ・パズル なぞときアドベンチャー編』カードゲームも、出ていました。

COGET コ・ゲット 基礎学習脳力を強化! 遊びながら脳力トレーニング [ 宮口幸治 ]
おそるべし、コグトレの世界!
なんでも、ありますね。 -
心理検査・知能検査の本人へのフィードバック方法(「本人向けの報告書式」)
学校などで子どもの困り感が強いときに、個別に専門家による心理検査や知能検査を実施して、その結果を指導や支援に役立てることがあります。
ただ、本人へのフィードバックは、あまり重要視されてこなかった気がします。
特別支援教育をテーマにした雑誌『LD/ADHD&ASD』2022年7月号を遅ればせながら読んでいましたら、最後のほうのページに、大六一志先生が「心理検査の結果報告書」というのを書かれていました。
その記事の最後のほうに、「本人向けの報告書式」(同誌p63)のこともふれられていました。
なんと、「学習アドバイスシート」という、本人向けの報告書式があるようです。
・学習アドバイスシートという、本人向けの報告書式(熊上ら,2016)では、検査結果をグラフで示す際に、目盛りの数値を省略しています。
この方法ならば一層数値にとらわれることなく、特徴に目を向けることができるでしょう。
(『LD/ADHD&ASD』2022年7月号 大六一志「心理検査の結果報告書」記事内p63より)
僕は、「これは、いいなあ」と思いました。
僕が検査を勧める際にも、「得意なことと不得意なことを客観的に把握して、これからの作戦に生かしましょう」といった提案をすることがあります。
人それぞれ、「みんなちがって、みんないい」のを前提として、一人一人みんな違うのだから、あなたの特性を把握して、その特性に合った指導や支援をしていきましょう、というのが、本来の「特別支援教育」だと思っています。本来の、というのは、もともとの英語である「Special Needs Education」のそもそもの意図である、という意味です。だから、ニーズ(Needs)を明らかにするための検査=アセスメントが重要になるのです。
熊上先生の「学習アドバイスシート」自体は、見ることができていないのですが、こういったやり方があるということだけでも知っておけば、本人に向けて結果を知らせるときに、使えるのではないかな、と思いました。
なお、検査についての一般的な説明は、下の「LITALICO発達ナビ」さんの記事が、分かりやすいです。
▼心理・知能検査の結果はどう読むの?IQって何の数値?検査結果の見方・活かし方が分かる『子どもの心理検査・知能検査 保護者と先生のための100%活用ブック』【著者インタビューも】
(LITALICO発達ナビ、2020/11/10記事)

『子どもの心理検査・知能検査 保護者と先生のための100%活用ブック』
[ 熊上崇 ]