月: 2024年6月

  • 中村健一『策略ーブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術』その2

    ​前回の続きです。
    中村健一先生の『策略ーブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術』読書メモ、その2です。


    『策略ーブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術』
    (中村健一、明治図書出版、2015、1870円)


    中村健一『策略 ブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術』
    読書メモ ロゴその2
    (p65から最後まで)

    ・教師が「全員」を目指しすぎてしまうと、スルー、流すことはできなくなる。
     (p75より)
    びっくり
     初任の頃は特に、「全員」にこだわってしまいがちです。
     ただ、「全員を目指しすぎない」ということ
    が正面切って書かれている本は多くはありません。
     この本が現場の実用性に優れていると思うゆえんです。
    ・先に確認しておくのだ。
    ・褒める機会になる。たとえ守れなくても、確認し、約束したばかりだ。
     守れなかった子をやり直しさせても、子どもたちは納得である。

     (p94より)
    ウィンク
     こういったことは、特に4月から始めて担任を持つ場合などに、とても強力なアドバイスになりそうです。
     小学校では特に、事前確認しておき、できなかったらやり直し、というのは、よく使う気がします。
     「指導」とは、単に叱るということではなく、こういう一連の流れをいうのです。

    ・特に「やんちゃ君」とは個別に強くつながっておく必要がある
     これは「策略」として意図的に行うべきだ。

     (p101より)
    びっくり
     著者は、自己紹介でやんちゃ君の好きなことを言って、つながるきっかけにしたことを書かれていました。
     なんでもいいのです。
     ただ、「やんちゃ君」はつながりを欲していることが少なくありません。
     教師が敵に回ることなく、仲間として認められるには、「やんちゃ君」に応じた、個別の何かがいるのです。
     できれば、4月に担任を持つことがわかった時点で、それを用意する策略を持っておくといいなあ、とは思います。


    ・キツくても、授業の開始1分前に教室の前に立ち続けている
     教師は授業の最初、教室の空気を支配する主導権争いに絶対に負けてはならないのだ。

     (p138より)
    びっくり
     「主導権争い」というのは、
    学級崩壊を起こさない重要なキーワードだと思います。
     学級でなくても、人間関係において、「主導権を渡さない」というのは、重要なかけひきです。
     それさえ覚えておけば、「ここは譲るが、主導権は渡さない」といった戦略も打てます。
     ただ、こんなことを言っている僕自身は、主導権争いに負けるのが常なので、モノを用意したり、仕掛けを用意したりして、主導権を取り返すことに躍起になっています。
     最初から主導権を渡さなければ、あれこれ工夫しなくても、普通に授業が進められるのかもしれません。(笑)

    ・子どもがサボっている状態をスルーするということは、教師が「サボっていいんだ」ということを教えている。
    ・子どもがサボっていたら、必ず叱る。そして、やり直しを命じることが大切である。

     (p144より)
    しょんぼり
     この辺も僕ができていないところで、気持ちとしてはあまりやりたくないところでもあります。
     だからこそ、崩れていくとも言えます。
     自分自身は、「サボっていいんだ」とむしろ教えてあげたいくらいの気持ちでいるので、子どもがサボるのは、むしろ当たり前と言えます。
     子どもたちにはリラックスして本当に自分の好きなことに対してがんばってくれたらいいと思っているからです。
     
    ただ、楽しくリラックスできるクラスは学級崩壊の元でもあり、悩みどころです。
     「学級」という制度自体に無理があるような気もしています。
     制度的に、ある程度サボることを許容するようなシステムが組めないか、とさえ思います。
     どうも僕自身がサボりたくてしょうがないようです。(^^;)
    ・目標を設定すれば、ゲームになる
     クリアすれば、みんなで拍手をする。
     クリアできなければ、叱ってやり直し。
     (p147より)
    ・子どもたちがゆっくり動く → 叱る。ダメだし → 目標タイムの設定 → やり直し → 子どもたちが素早く動く。目標タイムクリア → ほめる

     (p148より)
    びっくり
     ここでも、「ゲーム」が出てきました。
     給食当番や帰る用意など、目標タイムを設定して早くできるようにしたい場面は、意外と多いものです。
     この辺は教師としての基本スキルと言えます。
     通級担当としてもこの「目標タイムの設定」はよく使っています。
     目標タイムは、数字なので、達成できたかできなかったかが、明確に分かります。
     こういう、できたかできなかったが明確に分かる目標設定というのが大事なのです。



    この本はシリーズ(?)になっていて、以下の本もあります。
    改めて調べてみたら、めっちゃ出ていて、驚きました。
    なかには、「策略」だけでなく、「プレミアム策略」なんてものも。
    こちらの内容も気になります。大笑い

    『策略ーブラック生徒指導 二度と問題を起こさせない叱り方』 [ 中村健一 ]
    ​​

    『premium策略ーブラック保護者・職員室対応術』 [ 中村健一 ]
    ​​
    『策略ーブラック授業づくり つまらない普通の授業にはブラックペッパーをかけて』 [ 中村健一 ]​​

    『策略ーブラック運動会・卒業式 追い込み鍛える!行事指導』 [ 中村健一 ]
    ​​
    『策略ブラック新卒1年目サバイバル術』中村健一/著​​

    『策略 ブラック学級開き 規律と秩序を仕込む漆黒の三日間』 / 中村健一

  • 「未熟な棋士は劣勢の時に我慢できず、すぐ指そうとする」 ~鍋倉夫『リボーンの棋士』

    ​学校の教師にも策略が必要だという本について書いた後は、将棋のマンガについてです。

    12月28日のブログ
    ​で書いた『リボーンの棋士』全7巻を読み終えました。
    いやあ、おもしろかった!
    人物や背景の描写が美しく、「復活」をテーマにしたストーリーと共に、名作に値すると感じました。
    3巻と4巻から、印象に残ったところを少し引用してみましょう。


    鍋倉夫『リボーンの棋士』
    読書メモ ロゴ

    ・自分の形勢が悪い時に、どれだけ辛抱して考えられるか・・・・
     それは勝ってる時に手を読むより、はるかに辛い。
     弱い奴は、我慢できずにすぐ指してしまう。
     (3巻収録 第27回「刹那」より)

    ・未熟な棋士は劣勢の時に我慢できず、すぐ指そうとする。
     悪い局面を見ていたくないから、もうひと踏ん張りができない。
     (4巻収録 第36回「阻喪」より

    びっくり
     「自分がそうだな」と思って、ドキンとした箇所です。
     将棋だけでなく、人生のいろんな局面で効いてくる知識だと思います。

    ・どんなに強い棋士でも勝ち続けることはできない。
     何を思い詰めてるか知らないけど
     ここからがスタートなんだよ。
     近道なんてない。

     (4巻収録 第37回「黒星」より)

    びっくり
     この回のタイトルでもある
    「黒星」の持つ意味が象徴的に語られている箇所です。
     黒星の意味を知るからこそ、白星の意味も分かるのかもしれません。
     こういった象徴的な漢字2文字のタイトルも含めて、小説っぽい作品です。



    将棋好きな人でなくても、オススメです。
    人生は勝ち負けではないですが、「負け」と捉えて落ち込んでしまう人に、復活の道筋を教えてくれるマンガです。

    リボーンの棋士(1) (ビッグ コミックス) [ 鍋 倉夫 ]

    ​​
    リボーンの棋士(2) (ビッグ コミックス) [ 鍋 倉夫 ]
    ​​
    リボーンの棋士(3) (ビッグ コミックス) [ 鍋 倉夫 ]​​

    リボーンの棋士(4) (ビッグ コミックス) [ 鍋 倉夫 ]​​

    リボーンの棋士(5) (ビッグ コミックス) [ 鍋 倉夫 ]​​

    リボーンの棋士(6) (ビッグ コミックス) [ 鍋 倉夫 ]​​

    リボーンの棋士(7) (ビッグ コミックス) [ 鍋 倉夫 ]

  • 国土地理院の地図サイトで、学校で使う地図を作成しよう

    勤務校では現在、通学区の再編を進めています。
    そのため、保護者に対して新しい通学区の区割りを示すことになっています。
    通学区の区割りというのは、どこを境界線として、どこに登校班の集合場所を置くかを示したものです。
    手書き地図を印刷してもいいのですが、地図を手書きするのが面倒だったので、著作権をクリアする形でネット上の地図データを利用させてもらうことにしました。
    検討の結果、デジタルで作るなら国土地理院の地図がよさそうでした。
    国土交通省の国土地理院ですから、国公立の学校で使うには、一番いいと思います。
    ▼国土地理院の地図
     ​https://maps.gsi.go.jp/
     ※ホイール付きのマウスなら、ホイールを回すことで縮尺を変更できます。
      地図帳で見慣れた日本地図が表示されると思いますが、
      自分の住んでいる地域に思いっきりズームインしてみましょう!大笑い
      ちなみに、一度表示させた場所は記憶されます。
    地図と言えばGoogle Mapsが有名ですが、道路を示す線が薄かったり、お店などのいろいろな情報が表示されたりすることから、学校で使う「地図帳」の元になっている国土地理院のものが、学校使いには合っていそうです。
    Googleに比べると国土地理院の方が余計な情報が少ないので、印刷物に挿入して利用するのにも、合っています。
    デジタル上で加工しなくても、手書きで区割り線などを描き加えてもいいのですが、国土地理院の地図サイトには、なんと「ツール」機能がついています。
    これを使えば、○印や線などを書き込んで、書き込んだ情報をファイルに保存することができます。
    線は実線にしたり破線にしたりできて、かなり使い勝手がいいです。

    国土地理院の地図データは、出典を明示することで、著作権上の使用が許可されています。
    僕は、以下のような文言を添えることを考えています。

    (引用例)
    説明用の地図は、著作権上使用を許可されている国土地理院のものを加工して使用。
    出典:国土地理院ウェブサイト
    <URL>

    URLは、アドレスバー全体のコピーを貼ると長いので、もし途中で「&」の文字が含まれていたら、その直前までを印刷物に載せれば大丈夫です。
    作成した地図は、ワードのスクリーンショット機能で挿入すると、早いです。

    ワードのメニューバーにある「挿入」から、「スクリーンショット」→「画面の領域」、直前に表示させていたWebサイトなどの領域を切り取って貼り付けることができます。
    ネット上の地図と言えばGoogleの地図を普段はかなりよく使っていますが、国土地理院の地図サイトが意外にもハイクオリティでいろいろなことができたので、びっくりしました。
    なんでも調べてみるものですね。
    ただ、国土地理院の地図は情報が古くて、新しい住宅や新しい道路は載っていません。
    そのあたりはGoogleの地図の方が地図情報の更新が頻繁なので、そちらに軍配が上がりますね。(^^;)

  • 整体の基本? 左と右の「縦巻き」「横巻き」

    今日は身体のメンテナンスの話です。

    (画像提供:イラストAC)
    今日、地元の整体で、左と右の「縦巻き」「横巻き」というのを調べてもらいました。
    「整体の基本です」と言われましたが、初めて聞きました。
    僕の場合、左は縦巻きで、右は横巻きだそうです。
    なので、左は縦に流してほぐすとよく、右は横に揺らすほぐし方が合っているようでした。
    どの人もみんな、左と右で違いがあるそうです。
    自分の身体のメンテナンス法を調べて、自分の身体に合ったやり方でメンテナンスするのは、大事ですね。
    <関連情報>
    ネットで調べると、次のサイトがヒットしました。
    どうやらここの整体院の先生が全国に広められているようです。
    ▼鹿児島県いちき串木野市の内司治療院
     ​https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000100635
    ▼内司メソッド縦巻き横巻きセミナーDVD~実証された人体の原理原則から根本改善を実現!~
     ​https://chirobasic.jp/naishi/index_a.html
    なかなか興味深い理論です。縦巻き横巻き理論。大笑い

    ※以下の過去記事で紹介している整体院は、過去に通っていたところです。
    首のコリをほぐしてもらいました♪(兵庫県三田市の東洋整体「健康壱番館」)
    (2016/10/15の日記)
    三田市熊野の郷 温泉+岩盤浴+リンパマッサージで2980円。
    (2016/10/23の日記)
    『身体運動の機能解剖』~人体の筋肉のひみつを知ろう
    (2010/01/05の日記)​

  • 「答えはいつも​愛​なんです。」 ~『なぜジョブズは、黒いタートルネックしか着なかったのか? 〜真の幸せを生きるためのマイルール28〜』

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    『なぜジョブズは、黒いタートルネックしか着なかったのか? 〜真の幸せを生きるためのマイルール28〜』(絶版。リンク先は電子書籍
    (ひすいこたろう+滝本洋平、A-Works、2016、1300円※現在は電子書籍のみ)

    たくさんの本を出版されている ひすいこたろう さん。
    軽妙な書きぶりがとても面白くて、彼の本をよく読んでいます。
    彼の本は基本的に自己啓発本なんですが、著名人のエピソードを「生き方」にうまく絡めて紹介されていて、刺激を受けます。
    今回紹介するこちらの本は、著名人の「オレルール」から、「あなたはどうですか?」と問いかけてくる内容。
    自分のことをもう一度見つめなおす効果が得られます。
    僕が特に印象に残ったのは、自分が嫌いな人をどう捉えるかについてです。
    秋元康さんは次のように言われていたことが、書かれていました。


    ・「僕は定期的に嫌いな人に会うようにしているのです。
    ​ なぜなら​嫌いな人というのは、自分に似ているか正反対か、どっちかなんです​」​
    ・秋元さんは、嫌いな人を鏡にして、自分の心を観察しているんです。
    ・嫌いなものから貪欲に学ぼうとしているんです。
    ・さすが、「人生ムダなし!」を信条とする秋元さんらしい考えです。
    (同書p98より)


    本書の後半に、これに通じる「ミッション」が出てきました。


    ・嫌な人は、過去の自分だと思って優しくしよう。
     すごい人は、未来の自分だと思ってたくさん学ぼう。
    (同書p243より)


    本書は、章の最後に「ミッション」がついています。
    ノートのようになっていて、自分の考えを書くようになっています。
    僕は、何も書けなかった=何も思い浮かばなかったミッションが半分くらいありました。
    まだまだ、自分を見つめることが足りないようです。(^^;)
    最後の方には、究極的に大事なことを問い直すような内容も出てきました。
    最も大事なことは、皆さん、何だと思いますか?
    本書では次のようなことが書かれていました。


    ・子どもの頃、学校のテストでは、いつも正解を探すことが求められました。
     でも、大人になったら違うんです。
    ​​・答えはいつも​愛​なんです。​​
    (同書p292より)


    学校でのテストや評価に慣れすぎて、僕も勘違いをしたまま大人になった気がします。
    大人になっていろんなことが分かってきて、先ほどの教えが、「そうだよな」とすんなりと分かるようになってきました。
    まだまだ正解を求めてしまうところはありますが、正解よりも大事なものを見ていかないと、と思います。
    最後の最後は、次のような言葉で、本書から背中を押されました。


    ・やりたいことをやる。
     そのために、「やりたい」ではなく「やる」と決めてしまう。
     そうやって覚悟を決めれば、転がるようにすべては動き始めるのです。
    (同書p304より)


    自分が大切にしていることをやっていこう、と改めて思いました!大笑い

    『常識を疑うことから始めよう』
     (2019/09/25の日記)
    日常生活に効果音をつけて、子どもらしさを取り戻そう!~『ザ・バースデー 365の物語(7月〜12月)​』
     (2021/10/25の日記)
    『あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。』
     (2019/02/04の日記)
    『明日が見えないとき キミに力をくれる言葉』
     (2019/03/29の日記)
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