月: 2024年6月

  • ひたすら同じことをやり続けることの効果 ~『ドラゴン桜2』最終巻

    ゲオで借りて、『ドラゴン桜2』の最終巻を読みました。

    ネタバレは控えますが、気持ちのいい終わり方でした。大笑い

    ドラゴン桜2 フルカラー版(17)』【リンク先は電子書籍版】
    (三田紀房、講談社モーニングKC、2021)

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    ~リンク先の商品説明より~
    いよいよ東大二次試験!
    一年間、「自分を変えたい」という気持ちで猛勉強してきた早瀬と天野は、こじれかけていた関係を修復し、互いに感謝しあう。
    引っ込み思案でプレッシャーに弱かった自分、お調子者でこらえ性のなかった自分はそこにはない。

    日本の最高峰・東大を目指すことで完全に変わった二人が挑んだ東大二次試験。
    Webで結果を待つ早瀬と天野、東大へ掲示板を見に行った小杉と藤井。
    歓喜の瞬間が最高の演出で届けられる。
    そして、桜木が自身の進退をかけた合格者数13人という無謀な挑戦はーー?
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    この巻の最初の方で、ひたすら同じことをやり続けることの効果が書かれていました。
    まず、バスケ部の先輩が全体練習の後、毎日100本シュート練習をするというエピソードが紹介されていました。
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    ・「はじめは すぐに飽きたね」
     「でも 続けているうちに だんだん気持ちが変わってきて
      そのうち」
     「面白くなってきた」
     「シュートが決まる時と決まらない時の打ち出しの角度の違いとか・・・・・・」
     「リリースする瞬間の指先の感覚とか」
     「1本1本にいろんな気づきとか発見があることがわかった」
     「そうなると 面白い」
     「楽しい」
     (p12-13より)
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    このエピソードを聞いた東大受験生は、過去問ばかり解いている自分に、やりがいを見出していきます。
    このシーン、実はリンク先の「立ち読み」からフルカラーで読めるので、
    よかったら読んでみてください。ウィンク

    『ドラゴン桜2 フルカラー版(17)』【リンク先は電子書籍版】(再掲)

    こういう、いろんなことに普遍的な示唆を得られるのが、『ドラゴン桜』のすごいところです。
    単に受験ノウハウやテクニックだけが書かれているわけではありません。
    学生だけでなく、社会人にも大切なことが、分かりやすい具体例をもとに描かれています。
    僕はドラマの方は第1話でもう観るのをやめてしまったのですが、息子は「めっちゃ面白い」と言って、ずっと観ていました。
    僕はやっぱりドラマよりマンガの方がいいかな。

    スマホを授業で活用する ~『ドラゴン桜2』と「Cラーニング」
     (2020/05/09の日記)
    「みんなでチャレンジ」が習慣化の決め手!~習慣化アプリ「みんチャレ」
     (2021/01/24の日記)
    『エンゼルバンク』~社会(会社)のなかで本質的に大事なことを教えてくれるマンガ
     (2010/03/20の日記)

  • 「わざとら行動」に対しては、あえて見て見ぬふりをする! ~阿部利彦『発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画』

    特別支援教育に関係する実践的な本には、いい本がすでにたくさん出ています。
    あまりにいい本がたくさんありすぎて、困ってしまうぐらいです。
    今日は、阿部利彦先生の名著
    『発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画』から、
    「ここぞ」というところを紹介したいと思います。

    『発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画』
    (阿部利彦、ぶどう社、2006、1870円)
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     目次(「BOOK」データベースより)
     1章 子どもたちから教わったこと
    /2章 大人のまなざしを変えよう
    /3章 心のストライクゾーンを広げよう
    /4章 「いいところ」応援計画とは
    /5章 「いいところ」応援計画の実際
    /6章 教師による「いいところ」増やし
    /7章 家庭や学校でできる「言葉かけ」の応援
    /8章 保護者と教師で「いいところ」応援計画をすすめよう
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    僕が選ぶ、「ここぞ」というところは、
    104ページです。
    章タイトルは、
    大人が「見過ごす能力」を身に付ける
    です。
    障害の部分をどう指導するかということよりも、子どもと教師の関わり方の部分です。
    このページから、要点だけをかいつまんで引用します。
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    ・要点を明確にして 「~してはいけない。~するように」と、
     ​譲らない姿勢で「強く短く」指導する​
    ・「だだこね」や「わざとら行動」に対しては、
      あえて見て見ぬふりをするといった
    ​ ​「見過ごす能力」​を発揮する​
    ・見過ごす時と、ここぞと強く指導する時の
     ​​「メリハリ」​​
    (p104より引用)
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    特別支援教育の専門性とは全く関係ないところですが、こういうところがえてして大事なのです。
    子どもとの関わり方における、教育の基本が、本質的に詰まっているところだと思うのです。
    実は今日、ここに書いてあるような「わざとら行動」に困らされていました。
    「わざとら行動」とは、「先生にかまって欲しくて、わざと悪い行動をしてしまう」というものです。
    (この説明もp104による)
    子どもによっては、この「わざとら行動」が非常に頻繁にあり、教師である僕たちが「どうしていいか、わからない・・・」と困ってしまっている状態にあるのです。
    阿部利彦先生の本を久しぶりに読み返して、大変よいヒントをいただきました。
    「わざとら行動」に踊らされないように、「見過ごす能力」を身に付けたいと思います。
    ちなみにこの本のほかのページには、子どもを見る視点や、具体的な支援方法も詳しく書かれています。
    僕は本書を読んだ時、「書くことの支援」の中にあった「グラフや図を写す時にトレーシングペーパーを使わせる」を読んで、すぐさまトレーシングペーパーを買ってきました。(p123)
    もう2年ぐらい前のことです。
    買ってきただけで使うのをすっかり忘れていたので、使いたいと思います。大笑い

    コロナ禍での学びと気づきを共有する ~新刊『オンラインとオフラインで考える特別支援教育』
     (2021/07/01の日記)
    全ての子に「問題が読める」という前提を
     (2021/05/28の日記)
    『特別支援教育の実践情報』2021/2・3月号「​デキる先生は持っている ちょこっと指導スキル​」など、特別支援教育の雑誌の最新情報!
     (2010/03/05の日記)

  • 「失敗が増えれば増えるほど自分の辞書のボキャブラリーが増える」~ヤマザキマリ『国境のない生き方』

    ​​「失敗」​というものをどうとらえるかで、生き方が変わってくると思うんです。
    僕が好んで読む本は、「失敗」をかなり前向きに捉えているものが多い。
    少し前に読み始めたら止まらなくなったこの本も、その一つ。

    『国境のない生き方 ー私をつくった本と旅ー』
    (小学館新書、ヤマザキ マリ、2015、税別740円)

    著者の​ヤマザキマリ​さんは、マンガ「テルマエロマエ」を描いた作者さんです。
    (お名前からのリンクはWikipediaに飛んでいます。)
    いろんなものに熱中する子ども時代を過ごし、日本を飛び出て、そしてまた日本に帰って来るという、なかなかすごい生き方をされてきた方。
    (先ほどのリンク先のWikiを読むだけで、その人生のすさまじさの一端は分かると思います。)
    これを読むと「僕の人生はまだまだ甘いな」と思います。(^^;)
    本のカバーは僕の持っているものはほぼ文字のみのシンプルなものですが、最近の装丁は絵で内容を表したものに変更されているようです。
    さて、この本の中に、次のような一節があります。
    ====================
    ​・私にとって「失敗」は、ダメージ・ポイントじゃないんですね。​
    ​ 失敗が増えれば増えるほど自分の辞書のボキャブラリーが増えるわけですから、​
    ​ 「やっちまった」「しまった」と思って、またやり直しっていうのは、
     ​死ぬまでやっていい​と思うんです。​

     (p173より)
    ====================
    本書を読むと、ここの一節は、死ぬほどの説得力を持って迫ってきます。
    この本は2~3ヶ月前に、驚愕しながら読んだ本です。
    とにかくヤマザキマリさんの遍歴がすさまじい。
    「失敗」もそのレベルがすごくて、こうやって本になるくらいです。
    ただ、あるときは失敗だと思えたものが、後に実を結んだり、何かの結果につながったりすることも、よく分かります。
    読み物として大変面白い本ですが、特にマンガ好きや本好きにはおすすめします。
    かなりワールドワイドな行動をされている方なので、外国に興味がある人にも、オススメです。大笑い

    飯田史彦『生きがいの教室』2 ~「生きがい論」の特徴

  • 運動会のBGMで耳をふさぐ子がいたら、BGMのエフェクトを試してみよう

    ​コロナ禍ですが、秋の運動会の練習時期なので、過去の投稿を再度シェアさせていただきます。
    聴覚過敏の子の対応について。

    運動会ダンスの曲のうち、1曲目は大丈夫だけれど2曲目はとてもいやがる、という聴覚過敏の子がいます。
    耳栓などの使用も考えられるのですが、こういった、ある音楽はだめだけれど別の音楽はOKという子の場合、どういう音楽がだめなのかがわかれば、​「だめな音楽」自身に音響処理​を施して、駄目じゃなくすることが可能かもしれない、と思いました。
    具体的には、ある周波数以上とか以下とかをカットするなどの処理です。
    そういった処理で、流す音楽自体を処理してしまうことで、曲そのものを変更しなくても、大丈夫な音楽にならないか、と思いつきました。
    もし仮に、本来人には聞こえないはずの高周波を聞き取れてしまうが故にその音楽を嫌がっている子がいたとすれば、聴こえない高周波をカットするフィルタリングで、その子もほかの子と同じようにその音楽を普通に聴こえることになります。
    もしそういうことが分かれば、それはすごい大発見だと思うのです。  
    あくまで、可能性の話ですが・・・。
    ちなみに、4年前に試した時は、聴覚過敏の子に「ちょっと加工したCD」を作ってやり、渡しました。
    それを先に聞き慣れたせいなのか、もともとの曲も大丈夫になって、加工なしの原曲そのもので普通に踊れるようになりました。大笑い
    そういうことを全くやらなかったとしても結局聞き慣れて平気になった可能性もあるのですが…。
    もし参考になるのであれば幸いです。
    ↓詳しくはこちらの過去記事をお読みください。
     (過去記事では音楽波形編集ソフトを使っていますが、音楽プレイヤーの各種エフェクトボタンを押すだけでも、簡易的な効果は得られると思いますよ♪)

    ​▼​聴覚過敏対策に、音楽の超高音と超低音をカット!
     (運動会ダンス曲で耳をふさぐ子のために)

     (2017/10/01の日記)​

  • 指導書に、教科書のルビ打ち/分かち書きのデータあり

    ​​​​​​​読みが苦手な子の中には、音読の宿題が1人ではできない子が、います。
    努力不足ではなく、読むことだけが極端に苦手だったり、漢字の読みが覚えられなかったりして、本人に意欲はあるのですが、たどたどしくなったり、つまったりして、1人では読めないのです。
    そういう子の場合、おうちの方が、国語の本の漢字にふりがなをふったり、
    担任の先生がふりがなをふったり、言葉の区切りに線をいれてやったり、
    いろいろな工夫をされているケースが、あります。
    ただ、こういった支援をずっと続けるのは、なかなか厳しいですよね。
    小学校高学年以降は、教科書の文章量もずいぶん多くなっていますし、
    手書きで支援者が書きこんでやるとなると、かなりの労力です。
    そこで、既存のものを利用する、という手があります。大笑い
    実は、学校予算で購入していることが多い「指導書」の中には、
    教科書のルビ打ちデータや、分かち書きデータが入っていることがあります。
    勤務市の採択教科書で言うと、以前は各学年ごとの指導書には入っていなかったのですが、新学習指導要領に切り替わってから、各学年ごとの指導書に入るようになりました。
    具体的に言うと、光村の国語の指導書です。
    (他社でも、おそらく、あると思います。)
    (参考リンク)
    令和2年度版 小学校指導書・指導用教材のご案内
     (光村図書公式サイト内)
    うそだと思ったら、上のリンク先から、「国語」のリンクを開いてみてください。
    指導書」の<CD-ROM>のところに、こう書いてあるはずです。
    =======================
    当該学年の振り仮名付きの紙面データと「読むこと」教材の分かち書き紙面データを収録しています。
    特別支援教育や,日本語が十分獲得 できていない児童への指導に役立ちます。
    =======================
    実は、これを知らない先生方が、思ったよりも多いようなのです。びっくり
    該当のCD-ROMの表面には、でかでかと
    「振り仮名付き紙面
     分かち書き紙面」
    と書いてあるのに、です。
    僕は、こんなにでかい字で書いてあったら、各学年の担任の先生方は、当然ご存じだろうと思っていたのです。
    ところが、実は、気づかれていなかったことが分かりました。
    今日、読むことが苦手な子どもが多い学年の先生に、「こういうものがありますよ」とご紹介しました。
    忙しい先生方にすぐに分かってもらえるよう、ルビ打ち版と分かち書き版をそれぞれ1枚ずつ印刷したものを同時にお見せしました。
    「これは、いいですね!」と言ってもらいました。
    この話、文字だけだとわかりにくいですよね・・・。
    ただ、指導書の著作権は教科書会社にあるので、写真は掲載できないのです。
    代わりに、著作権の切れた文学作品である「ごんぎつね」を題材に、
    私のほうで作ってみた「たとえば、こんなかんじ」というイメージを載せておきます。
      ↓  ↓  ↓

       △ルビ打ち版イメージ
    (ごめんなさい。「わたし」と「もへい」だけ大きくなっちゃいました。他意はありません~。
     「​青空文庫​」からテキストデータを借りてきた際に、もともとふりがながふってあったところが大きくなっています。指導書付属のものは、こんなことにはなっていませんのでご安心を。(笑))

       △分かち書き版イメージ
    (言葉の意味の区切りで、少し間隔があいていますね!
     分かち書きには、ルビはありません。
     特別支援的には、ルビと分かち書きの両方が欲しい場合もありますが、
     その場合はデジタル教科書での対応となります・・・。)
    つたない自作イメージでしたが、なんとなくどんなものか分かってもらえましたか?
    現職教員の方は、指導書の付属データを直接見てもらうのが一番話が早いので、ぜひ一度見てみてください。PDFデータなので、校務用パソコンにデータをコピーしておいて、好きな時に該当ページだけ印刷して使うことができます。
    せっかくあるものなので、役に立つのならぜひ使ってもらいたいと思います。
    ただ、これを印刷したものを渡しても、子ども本人が「みんなと同じ教科書でないとイヤだ」と拒否する場合もあります。その子だけにする特別な支援がその子を傷つけることがないよう、十分留意することが必要です。周りの子に見られないよう、封筒に入れて家庭用のお手紙として家庭にお渡しして、家での音読だけで使ってもらうという手も、考えられます。そのあたりは、実態に応じてください。決して、お仕着せにならないようにしてくださいね。
    なお、こういったデータは、通常学級在籍の子どもだけでなく、特別支援学級在籍の子どもにも有効なことがあります。
    ただ、支援学級の担任は通常学級担任用に購入してある指導書をわざわざ取り出して見る機会がないために、気づかれていないケースがあります。
    ぜひ、支援学級の先生とも共有してもらって、必要な子どもには使ってもらえたら、と思います。
    最後に。
    最近話題の「デジタル教科書」の中には、こういったルビ打ち・分かち書きをPC画面上で行うものがあります。
    それは、指導書付属のPDFデータとは別のものです。
    デジタル教科書におけるルビ打ち・分かち書きについては、以下の過去記事をご覧ください。大笑い
    ▼​読み支援デジタル教科書「デイジー」をインストール不要でブラウザから利用する!
     (2020/12/26の日記)
    ​​​​​▼デイジー教科書​をWindowsタブレットでインストールせずに使う方法
     (2021/04/13の日記)

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