投稿者: にかとま

  • 「申し訳ないけど、あなたは能力に依存しているだけだよ」

    非常に自分にとって衝撃を与えた本があります。
    このブログで本を紹介するのは、基本的には全部読み終わってからなのですが・・・
    まだ3分の2を読んだだけですが、紹介します。
    ただ、本の中の言葉は、今回全く引用しません。
    すべて、本から影響を受けて、自分の中で出てきた言葉だけ、書きます。
    『テトラポッドに札束を』

    『テトラポッドに札束を すべては絶望から始まる』
    【※絶版。リンク先は電子書籍】

    (和佐大輔、幻冬舎、2013(電子書籍は2014)、約1000円)
    リンク先の商品説明より
    ====================

    内容紹介

    12歳、テトラポッドに激突、首から下の運動機能をすべて失う。
    17歳、机上のパソコン上で起業、くわえたわりばし一本で年商1億円を達成。
    25歳の現在、ネットビジネスのカリスマと呼ばれる。
    伝説のブロガー・アフィリエイターの70億分の1の成功法則!

    ====================
    上で読んでもらっただけで分かるとおり、
    10代で重い障害を負った後、高校生の時にビジネスで成功するという数奇な人生。
    そこから発せられるメッセージは、非常に遠慮のないものでした。
    だからこそ、グサッと刺さるものがありました。
    3日ほどかけて読んだ後、寝ながら自分のことを振り返ってみました。
    本気で自分のことを問い直してみました。
    ちょうど僕の所属する教育系SNSグループで「哲学対話」へのお誘いが来たこともあって、自分と自分で、「てつがく」をしてみました。
    本書の著者の和佐さんに乗り移ったみたいになって(笑)、
    自分で自分に対して説教してみました。
    「自分をさらけださないで、うわべだけつくろったって、だめ」
    「経験値をためれば、社会で必要な仕事はできる。
     でも、歯車の1つになるのが嫌で、個性的な仕事がしたいなら、自分をさらけ出して突き抜けないと、社会に必要とされない」
    「あなたは器用だから、本気を出さないでも、とりあえずとりつくろって、なんとなくできたように装うことはできる。
     でも、それでは人に好かれないし、本当に必要にされない」
    「申し訳ないけど、あなたは能力に依存しているだけだよ」


    能力があると本気を出さずにできてしまうので、漫然と生きて、充実感のない日常を過ごしてしまうのではないか。
    人生で本当に大切なことは、できるか・できないかではなくて、本気で自分をさらけ出すことではないか。
    そんなふうに思いました。
    自分と向き合って自分と対話するきっかけになりました。
    本というのは、ただ情報を吸収するだけではなく、著者の生き方や考え方に影響され、自分が生まれ変わるきっかけともなるものだ、と改めて感じました。
    「みんチャレ」でこの本の著者を紹介してくださった「とみー」さんに深く感謝します。ぽっ

    ”仕事をしに行く”んじゃなくて”知恵を出しに行く” ~『マンガでわかる!トヨタの仕事哲学』
     (2016/04/29の日記)
    幸せになる『マスターの教え』~抵抗も行動も、両方必要!
     (2008/01/21の日記)
    (※冒頭のアイキャッチ画像はフリー画像サイトイラストACより)

  • 『眠れなくなるほど面白い哲学の話』

    ​『眠れなくなるほど面白い哲学の話』

    眠れなくなるほど面白い哲学の話 大人の教養書シリーズ』
    (中谷彰宏、リベラル社/星雲社、2020、1400円

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    内容紹介(「BOOK」データベースより)

    哲学とは、青春論だ。 正解のないことを、自分に問い続けよう。
    2500年分の哲学者の思想をイッキに解説。

    目次(「BOOK」データベースより)

    序章 どうして、哲学が気になるのかな。
    /第1章 やっぱり、幸せがいいね。-古代ギリシャ
    /第2章 「リーダー」がいれば、困難を乗り越えられる。-宗教
    /第3章 「自分が動くこと」で、世界を変えられる。-ルネサンス
    /第4章 「学ぶこと」で、人は成長できる。-産業革命
    /第5章 「面白がること」が、未来をつくる。-現代

    ====================

    生き方に影響を与えるのは、良書です。
    本書は、そんな良書の集積を再構成!
    生き方を考えるヒントがあふれています。
    時系列に哲学者の思想が分かりやすく紹介されています。
    中谷彰宏流の現代の身近な例での例え話が添えてあります。
    その個性的表現が、光っています。
    現代の哲学者に近くなるほど、直接的な学びになりました。
    後半は線をひきまくり、ページの端を折りまくり。
    前半はもしかすると少々退屈かも?
    ↓自分に言われているような気がしたのは、たとえば次のところです。
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    『眠れなくなるほど面白い哲学の話』
    読書メモ ロゴ
    ​・「いいこと」と「悪いこと」、「正しいこと」と「間違っていること」を気にし過ぎなのです。​
      (p67)
    ​・「すべてのことを説明してもらわないと心が落ちつかない」というのは、その人の弱さです。​
      (p101)
    ​・すべての人が愛されています
     それに気づいていないだけです。
     愛とは、もらうものではありません。
     「こんなにしてもらっている」と、気づくことです。​

      (p106)
    ​・あらゆる人は、学ぶことで昨日と違う自分になります
    ・単に知識をのせていくことではありません。
     学ぶ前の自分とまったく別人になれるのです。​

      (p147)
    ​・ハイデッガーは、「不安が人間のエネルギーだ」と言ったのです。​
      (p177)
    ​・プレッシャーが、最高の幸福だ。​
      (p182)
    ​・ロマン・ロランは「人間はどん底で成長する」と定義しました
    ・人間は、上り坂で成長するのではなく、どん底で生まれ変わります。​

      (p186)
    ​・与えられた材料でなんとかつくり上げていくのは、「ブリコラージュ」という考え方です。
     これが幸せをつくる上で大切なことです。
      (p208)
    =======================
    ​実は、中古で買いました。
    古本屋には、いい本がいっぱいある。(^^;)

    『眠れなくなるほど面白い哲学の話』 (大人の教養書シリーズ)
    【中古】

  • めざせ!都道府県全踏破 次の旅行の目標ができる「経県値」

    47都道府県の宿泊・訪問・通過経験を得点化
    経県値」というアプリがあるのを教えていただきました。
    都道府県ネタは大好きなので、飛びつきました!
    タイトルが、まず、秀逸ですね。
    「経験値」と「県」をうまくドッキングしています。
    ブランディング戦略に成功していますね。びっくり
    ネット上のWebアプリなので、ネットにアクセスできれば、できます。
    (人気なのでスマホアプリにもなっています。)
    「​経験値​」サイト
    ▼​スマホアプリ「経県値」​公式サイト(iOS/Android)
    ↓僕がやってみた結果が、こちら!

    色が付いていないところは、通過すらしていない、「知らない土地」です。
    いっぱい行ったつもりが、まだわりとあるのが、悔しいです。
    「経県値」の目安とするガイドラインは、以下のようになっています。

    • 居住…5点:住んだ(3カ月程度の長期滞在も含める)
    • 宿泊…4点:泊まった(夜行通過は除く)
    • 訪問…3点:歩いた(泊まったことはない)
    • 接地…2点:降り立った(乗り換えやSA/PAでの休憩など)
    • 通過…1点:通過した
      (鉄道、自動車による通過や船による寄港など。航空機による上空通過は除く)
    • 未踏…0点:行ってない(かすってもいない)

    見事な基準です!
    ただ、泊まったかどうかは覚えていても、「通過」したかどうかになると、
    けっこう怪しいものがあります。
    遠距離移動の際の途中の県には、かすってもないのか、かすっているのか?
    それを判断するのに役に立つサイトも見つけました!
    ▼​Mapion都道府県地図
    地図サイトの大手です。
    都道府県地図で県名をクリックすると、そのままその県が拡大され、
    市町村地図に飛びます!
    高速道路や新幹線の線路が表示されるわけではないのですが、
    だいたいのルートが分かっていれば、「かすっているかどうか」は判断できると思います。
    僕は過去にも自分のホームページで「行ったことのある都道府県」というページを作っていました。
    作った後も、旅行の後でちょくちょく更新していました。
    これからはこの「経県値」アプリで同じことができそうです。大笑い
    全国見聞記録

    (にかとま情報局内、最終更新日は2011/9/26)
    ただ、上の記録を今見に行くと、行ったことを忘れているものもかなりありました。
    長野にスキーとか行ったことあるんだあ。
    自分の記憶力のなさが露呈されます。
    すっかり忘れているものは、もう1回行かないといけませんね・・・。
    (関連する過去記事)​
    都道府県は楽しく学べる! ~バカリズム『都道府県の持ちかた』
    地図関係の充実フリー画像サイトから、全都道府県を擬人化!
    都道府県別の人口密度を視覚的にとらえて、東京・大阪の多さを実感させる
    GoTo読書 日本おもしろ旅行紀行 宮田さんの国内旅行エッセイ

  • 時代の最先端 Google社の働き方! ~ピョートル『ニューエリート』

    ​​​お盆休みですのでブログを毎日更新します。
    ブログで紹介したい本が山ほどたまっているのです。
    たとえば、これ。
    『ニューエリート』
    『まんがで知る未来への学び』の前田康裕先生が薦められていたので購入したように思います。
    基本的に尊敬できる方が薦められた本は買う主義なので。大笑い

    『ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち
    (ピョートル・フェリークス・グジバチ、、大和書房、2018、1500円

    著者はGoogle社で長く勤めていたピョートルさん。
    日本在住歴も長く、本書出版時点で17年となっています。
    どおりで、日本語がお上手です。
    Society5.0なんていう言葉が出てきて、社会が急激に変化してきた時代。
    旧態依然の働き方・生き方が通用しなくなってきます。
    その具体的な「変化」と「対応」を、Google社の働き方から学べる1冊です。
    「エリート」という言葉は僕は、あまり好きではありません。
    ですが、この本は、いいです!
    「エリート」ではなく、
    ニューエリート」ですからね。
    ニュータイプみたいなもんです。大笑い
    では、「ニューエリート」とは何か?
    その定義は、p13の表で、「オールドエリート」との対比でまとめられていました。
    その最初に掲げられているのが、
    利他主義」。
    そして、「社会貢献」「学習主義​​​​」などの言葉が続きます。
    つねに他の人のことを考え、実践して社会に貢献し、学び続ける人、といった意味でしょうか。
    =======================
    ​・​変化​は突然やってきます。
    ・変化を受け入れ、変化を乗りこなし、変化を楽しむ必要があるのです。
     変わること、変わり続けること。
    ​ そのためには、常に次の可能性に備えておくことです。​

      (p13)
    =======================
    変化の激しい時代です。
    しかし、変化は必然なのです。
    変化を前提として生きていかなければなりません。
    ちなみに、変化の必要性に気がついていない人たちのことを、本書では
    ゆでガエル層
    と揶揄されています。
    お水がお湯になっているのに気づかずにゆであがっちゃったら
    気づいた時には死んでますよ!しょんぼり
    =======================
    ​​・これからの働き方のステージは、クリエイティブエコノミーです。
    ​情熱、創造性、率先​です。
    ・起業精神が必要になります。
      (p25)
    =======================
    民間企業大手の中には、企業内起業が認められているところがあります。
    公教育においても、教職員の副業を許可すべきではないかという議論があります。
    大事なのは、クリエイティブ性です。
    決められたことだけをやる働き方では、生き残れません。
    仕事は自分で作っていくのです。
    やりたいことを、自ら手を上げてやっていくことが求められています。
    その点、Google社はすごいです。
    就業時間の20%の時間で好きなことをしていい」と認められているそうです。
    (p38)
    そのほうが、回り回って会社にとっても利益になると分かっているのだと思います。
    社内での部活も活発だそうですよ。
    仲良くなるだけでなく、生産性も確実にアップする」ということです。
    (p218)
    本書の最後には「フロー」という言葉も出てきます。
    フロー状態になれる職場環境」が重要です。
    従業員がフロー状態に入ると、想像力や問題解決力が4倍になり、
     さらに、経営者がフロー状態に入ると、会社の生産性は5倍にまで膨れ上がる」とか。
    (p257)
    「フロー」はマラソンランナーのランナーズハイのような状態で、
    没入してすんごく集中している状態です。
    野球で言うと、集中しすぎて「投げた球が止まって見える」ような状態です。
    この状態になれば天下無敵ですが、うれしいことに、誰でもなれます。大笑い
    ただ、どうやってなるかが、問題です。
    環境の重要性がそういうところからも分かります。
    フロー状態になれる職場環境」が用意できたら、最強ですね。
    =======================
    ​・「見たい世界」を作るために、自分がやるべきこと=ミッションを探しだし、そのミッションを果たしていきます。
    実現しようとする意志の強さが重要です。
    ・エネルギーがあれば、賛同する人は必ず現れます。
      (p43)
    =======================
    同じようなことを言っておられる日本人がいます。
    斎藤孝さんです。
    斎藤孝さんの唱えておられる三拍子。
    ミッション、パッション、ハイテンション」。
    語呂がいいので、ずっと覚えています。
    大事なことは、変わりません。
    ピョートルさんの場合は、「ビジョン」を最初に持ってきて
    「ビジョン、ミッション、パッション」と言っておられます。
    (p44)
    なお、ビジョンの叶え方のところで、
    ​「​自己実現=他者貢献​」​と言われているところが、興味深いです。
    (p47)
    自分のやりたいことが、他者への貢献と重ならないと、ならない。
    その取り組み方のコツは、本書にいろいろ書かれています。
    たとえば、
    ​「中途半端に取り組まず、120%の力を注ぐべき。」​(p101)
    とあります。
    100%ではありません。
    120%です。
    自分で設定した限界は超えないといけません。
    まさに、フローです。
    あふれ出るエネルギーでもって、やり抜くのです。
    逆に、取り組まないコツも、書かれています。(笑)
    =======================
    ​・自分がやる仕事とやらない仕事をはっきり決めます。
    ・「やらない仕事」は、
    ​​
     「完全に捨ててもよい」
     「自動化・仕組み化して行う」
     という2つの選択肢があります。
      (p103)
    =======================
    会社で働いている立場だと「やらない仕事」と自分が決めても、組織としてやらざるを得ないことがほとんどだと思います。
    なので、実際には「自動化・仕組み化して行う」をどれだけできるかですかね。
    僕が提唱している「AIを使って自動化・仕組み化」というのも、全く同じです。
    具体的には、エクセルのマクロ機能などを使って、3時間かかる仕事が3分でできたりします。
    (参考▼大規模校で役立つ!別のエクセルデータから「探してくる」操作の自動化
    本の中で具体的に紹介されている事例は、メルカリでした。
    人が同じタスクを2度以上すると自動化のチャンスととらえ、AIと機械学習で自分たちの仕事をこなしていく。」(p103)
    とのことです。
    同じタスクを2度以上していることなんて、日常茶飯事ですよね。
    かなりの仕事が、実際には自動化・仕組み化できることになります。
    だからこそ、クリエイティブな仕事に時間というリソースをかけられるようになるのです。
    クリエイティブな仕事の進め方としては、たとえば他者を巻き込んでいくことが書かれています。
    著書のタイトル候補が5つくらいあるときに、フェイスブックを通じて意見を募集する
    (p141)などのアイデアが、それです。
    タイトルを一緒に考えてくれた人たちは、仲間意識を強められますし、すごくいいアイデアだと思います。タイトルを客観的な意見をもとに決められるのと、仲間の絆が深まること、一挙両得です。
    SNSは使いようですね。
    リーダーシップの取り方についても、本書後半に書かれています。
    =======================
    ・「予算や納期などの制限がなかったら?」
     「10倍のリソースがあれば?」
    ​ など、可能性を最大限に広げるような質問を投げかける
      (p196)
    =======================
    自分たちで頭の中に勝手に制限をかけていることってわりと多いです。
    リーダーはまず、その制限を取っ払う。
    なんでもできる、自由な発想で考えさせる。
    いいですね!
    ちなみに、優れたリーダーは質問『しか』しないそうです。
    「質問」の重要性が分かります。
    最後に、今風の働き方として、瞬時にデータ化する働き方を引用しておきます。
    =======================
    ・議事録や資料は、クラウド上のグーグルドキュメントに全員が同時に書き込みます。そうすれば、ミーティング終了時には資料ができあがっています。
      (p200)
    =======================

    環境としては、学校の教職員についても同じような環境が用意されるようになりました。
    すでに会議の議事録を会議と同時並行で作っている学校も聞いています。
    ただ、僕の場合、実際にやると、会議に集中しきれなくて中途半端になってしまいました。
    可能性は感じるものの、もっと貪欲に実践していかないと、そんなにすぐに理想の形にはなりませんね。

    テンションを上げていこう!
     (2006/09/12の日記)
    前田康裕『まんがで知る未来への学び これからの社会をつくる学習者たち』
     (2021/04/19の日記)

  • 菊池省三対談集『「教育」を解き放つ』

    菊池省三先生はもと北九州の小学校の先生。
    NHKの「​プロフェッショナル 仕事の流儀​」で取り上げられて以降、
    「学級崩壊立て直し人」として「​世界一受けたい授業​」に出演されるなど、
    全国的に有名な教育実践家の先生です。
    そんな菊池先生が日本全国の著名な実践家と対談された際の内容をまとめた本があります。
    (教育分野以外の実践家も含みます。)

    『「教育」を解き放つ 菊池省三対談集』
    (菊池省三、中村堂、2019,税別2000円

    ▼​菊池省三対談集『「教育」を解き放つ』出版社公式サイト
    勤務市の市長も対談されていたので思わず買いました。
    市長の意外な一面を知ることができたのはもちろんですが、他の方も素晴らしい方ばかりで、非常に勉強になりました。
    日本中に素晴らしい方がたくさんいらっしゃるんだな、ということが分かりました。
    菊池先生が対談された全国の「トップランナー」の方々は、以下の通りです。
    出版社公式サイトの目次より、転載させていただきます。
    (どの方の内容も素晴らしいのですが、太字の方のところだけ、後で引用させていただきます。)
    =======================
    1 アクティブ・ラーニングのその先へ 鈴木寛
    2 公教育だからこそできること 藻谷浩介
    3 自らの力で未来を創り出す子ども育てる 南郷市兵
    4 考え続ける人間を育てる 下村健一
    5 子どもを育てるのではなく、人間を育てる 柴田愛子
    6 「同調教育」から「一人ひとりを大切にする教育」へ 齋藤眞人
    7 高知県いの町 菊池学園の取り組み 塩田始 & 藤岡孝雄
    8 コミュニケーション力で地域を拓く 片山象三
    9 「ほめあうまち なかつ(HOME-MACHI)」を創造する 奥塚正典
    10 言葉を大切にした教育で人格の完成を 稲嶺進
    11 ほめるとは価値を発見して伝えること 西村貴好
    12 ほめ合うことで、人間関係豊かな組織・学級づくりを 太田肇
    13 今、教師に求められる力とは 陰山英男
    14 「主体的・対話的で深い学び」を創る教師の生き方 前田康裕
    15 教師の元気が、子どもの元気をつくる 島田妙子
    =======================
    最初にこうやってお名前を見たときに
    僕がすでに存じあげていた方がわりといらっしゃる一方、
    存じ上げなかった方も、かなりいらっしゃいました。
    ところが、僕が知らなかっただけでした。
    どなたも非常に考え方が先進的で知識が豊富です。
    だから、対談が面白いし、ためになる!
    たとえばどんなことが勉強になったのか、
    少し具体的に引用させていただきます。
    =======================
    菊池省三対談集『「教育」を解き放つ』
    読書メモ ロゴ
    ​~鈴木寛~​
    ​・先生方は、もっともっと楽しんでほしいと思います​​。​
    ・イリイチが提唱した「conviviality」
         = みんなが生き生きと盛り上がっている、白熱している状態
      = 「共愉
    ・一斉指導では、凸凹をなくすことが課題でした。
     これからは、凸凹が科学反応を起こしてたときの楽しさをエンジョイしてほしいと思います。​​

      (p22)
    スマイル鈴木寛(すずき・かん)先生は、元文部科学副大臣。
      対談の中で現職教員へのエールを語られ、勇気と元気をいただきました。

      イリイチの「コンヴィヴァリティ」は、神戸大学の津田英二先生が著書の中で言及されていたので知っていました。(▼「障害」の「社会モデル」を考える ~津田英二『物語としての発達/文化を介した教育』)鈴木先生の話の中にも登場してきたので、これからの社会では非常に大切な概念なんだな、と改めて思いました。
      新しい言葉を知ることで、単に言葉を知るのではなく、世界が広がりますね。

      鈴木先生が思い描いている教室は、僕も理想とするところです。
      ただ、鈴木先生が過去形で語られている「凸凹をなくすことが課題でした」は、現在進行形でまだまだ多くの学校現場で見られます。
      凸凹をなくすのではなく、凸凹を生かす!
      そういった学校になれば、誰もが学びやすい、生活しやすい学校になると思いました。
    ​~柴田愛子~
    ​​・子どもが怒っているときに、「どうして怒っているの」ではなく
     「怒っているんだよね」と 感じていることに寄り添ってあげると、
     「そうだよ!」と気持ちを開いてくれます​
     子どもは、訳を知ってほしいのではなく、共感してほしいのです。​
      (p71)
    スマイル柴田愛子先生は、もと幼稚園の先生。
      子どもの立場に立った、非常に愛情深い方で、僕自身の子どもとの関わり方を反省させられました。
      特に僕自身の子との関わりについては、思い当たることがありまくり。
      「共感ができていなかったなあ・・・」と反省しきりです。
      こうやって指摘されると、本当にそうだと思います。

    ​~齋藤眞人~
    ​​・「指導」の前に「理解」が大切だと思ってやってきました​。​
    ・学級担任個人の責任を問うような学校ではありませんから、むしろ問題が表出したほうが、教員のためにもなるのです。

      (p91)
    スマイル齋藤眞人(さいとう・まさと)先生は、もと中学校の音楽の先生。
      2006年から立花高等学校の校長先生をされています。

      「一人ひとりの人格を尊重した自立支援教育」(p84)に取り組まれている方です。
      この方の話を読んで、思わず「立花高等学校」を検索しました。
      学校をあげて子どもたちを大切にする教育に取り組んでおられます。
      担任個人の責任を問うような学校ではないというところから、大阪の大空小学校を思い起こしました。全教職員をあげて、子ども一人ひとりを理解し、支える教育。
      「学校はこうでなくちゃ」と、理想を再確認させてもらいました。
      ちなみに立花高等学校では、「生徒指導部」をなくして「生徒理解部」を作られたそうです。(p90)こういった具体的取組の裏側に、真摯で強い教員の思いが隠れているのですね。
    =======================  
    最後に、菊池先生の対談の中での言葉の中から。
    最も印象に残った言葉を引用し、終わります。
    ======================= 
    ​・「よしやるぞ」という強い気持ちがない限り、
     どんな手法を使ったとしてもだめだろう

      (p165)
    ======================= 
    すべての実践の根底にあるもの。
    理屈より、感情。
    気持ちの部分。
    気持ちが冷めないように、引き続き多くの実践家の方々から学ばせていただきたいと思います。
    本書では新たな考えや実践、重要な示唆の数々に触れ、それぞれの方々をネットで検索してさらに詳しく調べることもしてみました。
    教師が自ら学ぶ上で、この上ない参考書です。
    学びたい先生方には、本当におすすめです。
    ぜひ読んでみてください!大笑い
    (関連する過去記事)
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     (2021/07/06の日記)
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     (2020/12/09の日記)
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     (2018/08/09の日記)
    佐々木正美『子どもへのまなざし』6~しからない、ゆずらない
     (2009/10/24の日記)

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