「インクルーシブ」関係の投稿を続けています。
今日は、そのキーワードのひとつである「合理的配慮」がよく分かるテレビ番組をご紹介![]()
NHKの「フクチッチ」で放送されたものです。
前・後編に分かれていて、前編の放送はすでに終わっています。
後編の放送は、10日の月曜日。
前編の放送はすでに、NHKのサイトからいつでも視聴できるようになっています。
僕は放送を録画したつもりが、確認してみると「録画予約に失敗しました」になっていて、あせりました。
ネットで見られたので、ほっとしています。
出演者の尾上さんからリンクをご紹介いただいたこともあり、昨日、無事視聴することができました。
「合理的配慮」を理解するうえでのポイントが30分の中に見事に詰まっていました。
それでいて楽しく見れる!
おすすめです。![]()
▼ハートネットTV フクチッチ(27)合理的配慮 前編
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2023070316060
上のリンク先のNHKプラスでの視聴は、7/10(月) 午後8:29 までです。
NHK for schoolでも視聴できるので、そちらはたぶんその後も見られると思います。
▼「合理的配慮」前編① ~合理的配慮ってなに?当事者のモヤッと体験座談会~ | ハートネットTV「フクチッチ」 | NHK for School
▼「合理的配慮」前編② ~合理的配慮の法律ができるまで~ | ハートネットTV「フクチッチ」 | NHK for School

学校関係の研修とは違って、社会全体のなかでの「合理的配慮」を扱っています。
そのため、「学校での合理的配慮については研修で習った」という人も、この番組を見れば、さらに新しい発見があるのでは、と思います。
僕は、7分半が経過したところのBGMで「BAD COMMUNICATION」が流れたところから、一気に心をわしづかみにされました。#B’z世代
NHKの方、見事な選曲です。(笑)![]()
前編の後半では、「合理的配慮ができるまで」の歴史的経緯にもふれられていました。
仙台での「生活圏拡張運動」を、当時の貴重な映像から知ることができました。
50年前と今とを比べると、隔世の感があります。
「社会に訴え続けていくことで、社会は変わっていくんだな」ということを実感しました。
当事者運動について、風間さんが
「特別扱いを求めているんじゃなくて、当たり前のことを言っている」
と言われていました。
これは、ほんとうに大事な視点だと思います。
当事者の立場に立ったからこそ、出てくる言葉ですね。
ただ、当事者から実際に相談があった時にどう対応するか、というのは、具体的になればなるほど、かなり悩むものです。
その難しさも、番組ではクイズを通して、実感することができました。
後編のクイズで風間さんは「僕だったら、全部試します」と言っていて、
「おお!すごい発想だ」と思いました。
そういうのも、アリなんですね。![]()
風間さんのことばっかり言ってますが、最後に言われていたことも書いておくと、
「考えれば考えるほど豊かになりそう。
たくさん話し合っていきたい」
ということも言われていました。
「対話」の重要性を凝縮した、見事なコメントです。
風間さん、最近、障害福祉関係の番組でよく見ます。
「金八先生」に出演されていた時から気になっている方です。
いいこと言いますねっ!
当事者として出演されていた尾上さんも、いいことを言われていました。![]()
まずは、
「合理的配慮は、「思いやり」ではない。
同じレストランで、思いやりのある人だったらしてくれて、
そうでなかったらしてくれないということでは、いけない。」
という言葉。
学校の中でもそうだな、と改めて思いました。
学校の中での「合理的配慮」を、担任の「思いやり」にとどめてはいけない、と強く思いました。
尾上さんは、
「ケースバイケースが、ポイント。
その人の希望がどこにあるか」
ということも、言われていました。
「合理的配慮」は、その人ひとりひとりに応じておこなうものなので、マニュアル的に対応するのではなく、その人の希望をしっかりと確かめて、個別におこなうことが原則ですね。
上に紹介させていただいたように、この番組で出演者がコメントされる、その短い言葉に、大事なことがぎゅっと凝縮されていると感じました。
この番組は、長い説明を極力排して、短い言葉でやりとりするなかから視聴者の理解や気づきを促す構成になっているので、学校の授業や研修で視聴するのにも、とてもよさそうです。
10(月)に第2回が放送されます。そちらも、楽しみです!![]()
月: 2024年6月
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「合理的配慮」がよく分かるテレビ番組(「フクチッチ」合理的配慮 前後編)
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ネットで無料で読める「インクルーシブ教育」関係の論文・文献
これまでいくつかのネット上で無料ですぐに読める「共生共学」「インクルーシブ教育」関係の論文を紹介してきました。
ほかにも、この研究を長年されている佐藤貴宣先生より情報提供をいただいております。
僕だけが知っているのはもったいないので、ここでシェアさせていただきます。
ぜひ、ともに学びましょう!
以下、敬称略です。

久保田裕斗「小学校における「共に学ぶ」実践とその論理」
https://www.l.u-tokyo.ac.jp/~slogos/archive/42/42_kubota.pdf
久保田裕斗「小学校における「合理的配慮」の構成過程」
https://scholar.google.co.jp/scholar_url?url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/eds/105/0/105_71/_pdf&hl=ja&sa=X&ei=xeuaZOWlJJGM6rQPypipuAc&scisig=AGlGAw_Sunz6yC4Ey5bSaMyurNt8&oi=scholarr
武井哲郎「障害の有無による分離に抗する教育委員会の役割」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jeas/46/0/46_55/_article/-char/ja/
末次有加「保育現場における「特別な配慮」の実践と可能性」
https://scholar.google.co.jp/scholar_url?url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/eds/90/0/90_213/_pdf&hl=ja&sa=X&ei=Q_CaZNPtL5GM6rQPypipuAc&scisig=AGlGAw-V-JG6K_7hPNzgp8zOGyCU&oi=scholarr
松原崇・佐藤貴宣,2011,「障害疑似体験の再構成―疑似体験から協働体験へ」『ボランティア学研究』11: 85-98.
https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?itemId=info%3Andljp%2Fpid%2F11077873&contentNo=1
佐藤貴宣,2013,「盲学校における日常性の産出と進路配分の画一性―教師たちのリアリティ・ワークにおける述部付与/帰属活動を中心に」『教育社会学研究』93: 27-46.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eds/93/0/93_27/_article/-char/ja/
(「PDFをダウンロード」とかいてあるところをクリックしてください。)
佐藤貴宣,2018,「インクルーシヴ教育体制に関する社会学的探究―全盲児の学級参画とメンバーシップの配分実践」『フォーラム現代社会学』第17号 188-201.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ksr/17/0/17_188/_pdf/-char/ja
原田琢也・中村好孝・高橋眞琴・佐藤貴宣・堀家由妃代,201803,「インクルーシブ教育の到達点―関西圏の実践から」『金城学院大学論集 社会科学編』第14巻第2号 48-72頁.
https://kinjo.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=985&file_id=22&file_no=1
佐藤貴宣,2019,「インクルージョン実践における[排除]の可能性―全盲児の学級参加をめぐる教師の経験とその論理」『教育学研究』86(2): 287-299.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kyoiku/86/2/86_287/_article/-char/ja/
(「PDFをダウンロード」とかいてあるところをクリックしてください。)
佐藤貴宣,2020,「小学校における指導実践と相互行為フレームからの排除過程―全盲児をめぐるトラブルに見るカテゴリー執行活動を中心に」『龍谷教職ジャーナル』7: 17-33.
https://mylibrary.ryukoku.ac.jp/iwjs0005opc/TD32126775
(「?本文・要約」と書いてあるところをクリックしてください。)
佐藤貴宣,2015,「障害児教育をめぐる[分離/統合]論の超克と社会科学的探求プログラム」
https://researchmap.jp/sato-takanori/published_papers/12127809/attachment_file.pdf
末岡尚文「普通学校就学運動から見る障害児の意志」
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/49819/files/4410.pdf
濱元伸彦「同和教育の集団づくりにおける「共生・共学」実践のライフストーリー ― 一九八〇年代・松原三中の取り組みに着目して」
https://kyoto-art.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=311&item_no=1&attribute_id=45&file_no=1
二羽泰子「マイノリティに非排除的な学校への変容」
https://scholar.google.co.jp/scholar_url?url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/eds/97/0/97_25/_pdf&hl=ja&sa=X&ei=TvOaZLXhDsuLywScvoqIBA&scisig=AGlGAw8cyiEMGtPeBZOlH-k-Xyah&oi=scholarr
伊藤駿「インクルーシブ教育研究の論点整理」
https://scholar.google.co.jp/scholar_url?url=https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/72908/kbn_14_022.pdf&hl=ja&sa=X&ei=TvOaZLXhDsuLywScvoqIBA&scisig=AGlGAw_UaoJER1yE5mveiKnv_AA-&oi=scholarr
鶴田真紀「〈障害児であること〉の相互行為形式」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eds/80/0/80_269/_article/-char/ja/
(「PDFをダウンロード」と書いてあるところをクリックすると読めます。)
↓こちらの本の第2章も、「インクルーシブ教育研究として、とてもお薦め」だそうです!

『障害理解のリフレクション 行為と言葉が描く〈他者〉と共にある世界』
(編:佐藤 貴宣・ 栗田 季佳、ちとせプレス、2023/3)
詳しい内容は、出版社公式サイトを参照ください。
「はじめに」の全文を読むことができます。
ここを読むだけでも、大変興味をそそられる内容です。

▼【紹介】「日本型インクルーシブ教育への挑戦 ― 大阪の「原学級保障」と特別支援教育の間で生じる葛藤とその超克 ―」(ネットで無料で読める論文)
(2023/07/04の日記)
▼「インクルーシブ教育」がなぜ必要なのか~『「共に生きる教育」宣言』などから考える その2
(2023/07/08の日記) -
カワイ「スコアメーカー」で音楽会の曲練習用動画をラクラク作成!
鍵盤ハーモニカ2重奏の「ミッキーマウス・マーチ」の「動く楽譜動画」を作りました。
(埋め込み再生がうまくいかない場合は、YouTubeの文字をクリックしてください。)
2重奏の楽曲ですが、そのうちの1つめのパートの楽譜だけを表示させたものです。
でも、音は全パート分を鳴らしています。
YouTubeの再生速度変更機能を使って、低速再生で楽譜を見ながら一緒に演奏して練習することをねらっています。
音楽会でこの曲を練習する子どもたちのために、1人1台端末でアクセスして自分のタイミングで好きなだけ再生できるよう、YouTube動画にしました。
(動画の活用法は、動画の概要欄をみていただければと思います。)はじめてカワイの「スコアメーカー」を使ってみましたが、とてもきれいな楽譜がお手軽にできて、びっくりです。
体験版が、以下のURLから、ダウンロードできました。
https://cm.kawai.jp/download/demo/sm/
機能無制限で15日間使用できます。
機能無制限はありがたい!
このソフト、いいなあ。
お試し版でとりあえず始めましたが、買おうかなあ。(^.^)
動画で表示されている楽譜は、ほぼ「スコアメーカー」の画面のままです。
楽譜認識の精度が高く、今まで子どもたちのために作っていた同様の「動く楽譜」の動画に比べて、驚異的に制作時間を短縮することができました。
階名の「ドレミ」を自動表示してくれる機能があるのも、ありがたい!
小学生は、五線譜だけあっても、楽譜が読めませんからね・・・。
#僕もあまりスムーズには読めない
最初は「移動ド」で表示されたので、「固定ドで表示してほしい」と思いましたが、設定はすんなり変えられたので大丈夫でした。
動画は別のソフトの画面録画で撮影したものをWindowsムービーメーカーで取り込み、少しだけテキストを追加しています。
楽譜作成ソフトは、「Finale」や「Sibelius」が有名ですが、学校での合唱や合奏の楽譜を作るなら、「スコアメーカー」はかなり有力な選択肢になりますね。
今回の「鍵盤ハーモニカ」のような教育楽器が、フォーマットとして登録されているのが、すばらしい。
一般的な音楽ソフトだと、学校で演奏する楽器がリストの中にないことが多いですから。
ここだけの話、僕は「鍵盤ハーモニカ」の音色が今まで使っていた音楽ソフトで見つからないので、泣く泣く「ハーモニカ」の音で再生させていました。
やっぱ、餅は餅屋やな!
音楽教育に合った音楽ソフトは、それ用のやつを使った方が、よろしいですな!
というわけで、試用期間が終わったら、たぶん、買います。

▼ピアノ伴奏の練習に、動く楽譜はいかが?(「走れ!シベリア鉄道」)
(2022/04/10の日記)
▼「スーパーマリオのテーマ」カンタン演奏練習動画に字幕を追加♪
(2023/05/27の日記)
▼【動く楽譜】鍵盤ハーモニカ2重奏「おどるポンポコリン」公開♪
(2023/05/09の日記)
▼鍵盤ハーモニカ奏の「指の動きの見本動画」を作りました♪
(2021/08/29の日記) -
「障害をもつ人も、もたない人も・・・」~『クラス合唱名曲秘話 楽譜に書ききれなかったこと』より
それまでずっと「インクルーシブ教育」系の投稿をしていたのが、急に昨日は「音楽会の練習」の投稿になりました。
急に変わって驚かれた方もいるかもしれません。
僕の実践の3本柱は、「音楽」「ICT」「インクルーシブ教育」です。
そして、「音楽」と「インクルーシブ教育」の相性は、すこぶるよいと思っています。
それを実感するエピソードを先日読んだので、ご紹介します。

『クラス合唱名曲秘話 楽譜に書ききれなかったこと』 (ONTOMO MOOK)
(「教育音楽」編、音楽之友社、2023/1/1、税別2000円)
上の本には、合唱の名曲が誕生した時の秘話がたくさん載っています。
それぞれの名曲を作られたご本人が寄稿していますので、嘘はありません。
その中の、「マイバラード」ができたときの経緯の解説に、次のようなことが書かれていました。
・「障害をもつ人も、もたない人も
同じ一人の人間として、
みんなで心を一つにして歌おうよ」
というメッセージを込めています。
(同書p24 松井孝夫さんの寄稿より)
「音楽は国境を越える」ということが言われたりしますが、音楽は、様々な違いを乗り越えて共につながり合えるものです。
まさに、インクルーシブです。
歌だけでなく、楽器の演奏でも、同じことが言えます。
そのことは、僕が趣旨に賛同して第1回から関わらせていただいている「とっておきの音楽祭in丹波篠山」の会場でも、毎回実感しています。
松井孝夫さんは、高校3年生の頃に、障害のある人のための地域の自立支援サークルに参加されていたそうです。
上掲書によると、「普段あまり外出できない車椅子の人たちを公園やデパート、映画館、音楽会などに連れていき、一緒に楽しいひとときを過ごす」といったことをされていたそうです。(p24)
「マイバラード」は大変なじみのある合唱曲ですが、曲が生まれた背景にこのようなことがあったとは、この本を読むまで、全く知りませんでした。
そういったことを知ってから「マイバラード」を聴くと、また違った味わいがあります。なお、同じような作曲経緯は、次のサイトにも掲載されています。
▼特別寄稿 マイバラード ~届けたいメッセージ~
(公益社団法人「小さな親切」運動本部、2020.1.24記事)
「インクルーシブ」の思想を感じる合唱曲としては、ほかに、仲里幸広さんの「今日から明日へ」も、おススメです。
♪肌のちがいや 言葉のちがいも
みんなかきまぜ そうさ 心かよわすのさ~~
(1番の歌詞より)
いやあ、音楽って、ほんとうに、いいものですね。
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アニソン合唱!「TOKIMEKI Runners」(音ノ木の星合唱部 La Piume Blu)
昨日の日記で紹介した本に載っていた、初めて知った合唱プロジェクトをご紹介。
なんと、アニソン合唱プロジェクト!
▼アニソン合唱プロジェクト「ChoieL(クワエル)」公式サイト (project-choiel.jp)
この企画自体が素晴らしいと思うのですが、その最優秀賞受賞作品が、また素晴らしい演奏でした。
【ラブライブ!合唱】TOKIMEKI Runners
(音ノ木の星合唱部 La Piume Blu)
♪願いって大きなほど キレイだと思うんだよ
♪ワクワクしたい きみと~
(歌詞より)
この動画を見て、また合唱をやりたくなってきました。
↓本家アイドルライブ動画。
運動会のダンスでやってみても、いいかも!?
