月: 2024年6月

  • 12/4(日)読み書き障害の無料オンライン講演会がスゴイ!!


    ​「読み書き障害」関係の無料オンライン講演会が、12月4日(日)13時半〜15時半にあります。
    なんと、登壇される方が、この道の最先端を行く方ばかりです。
    東大先端科学技術研究センターの中邑賢龍教授。
    入試での配慮などに詳しい近藤武夫・同センター准教授。
    菊田史子・一般社団法人「読み書き配慮」代表。
    米国でインクルーシブ教育に携わる学校心理士のバーンズ亀山静子さん。
    学校でのデジタルツール活用に詳しい井上賞子・小学校教諭。
    などなど・・・
    お一人お一人単独の講演を有料で交通費をかけてでもお聞きしたい方ばかり。
    これは、スゴイ!!びっくり
    主催は、朝日新聞社です。
    僕は、申し込みました。
    ちょうど朝日新聞のデジタル会員になっていたので、申し込みはわりとスムーズでした。
    (無料会員ですけど。)
    オンラインイベント
    「凸凹のある子の未来を輝かせよう~GIGA時代だからできる進学と学び」

    ▼​公式案内(申し込みサイトのリンクも掲載)
    ​「凸凹の輝く教育」​は朝日新聞紙上の連載記事。
    書籍化にあたっての記念イベントのようです。

    学びに凸凹のある子が輝くデジタル時代の教育支援ガイド 子ども・保護者・教師からの100の提言』 (ヒューマンケアブックス) [ 朝日新聞社 ]
    連載記事の内容は、次のリンク先などからも、読むことができました。
    ▼​「凸凹の輝く教育」過去記事一覧(古めのもの?)
    「凸凹の輝く教育」過去記事一覧(新しめのもの?)
    オンライン時代は、その世界でのトップランナーの講演が、無料で自宅から参加できたりするので、本当にスゴイです。
    オンラインセミナーは、一度はまると、やみつきになります。大笑い
    最後に、ご登壇される方の著書から、オススメの本のリンクもつけておきます。
    本当にオススメの本ばかりです。

    『育てにくい子は、挑発して伸ばす』/中邑賢龍​​

    学校でのICT利用による読み書き支援 合理的配慮のための具体的な実践 ハンディシリーズ 発達障害支援・特別支援教育ナビ』 / 近藤武夫
    ​​
    読めなくても、書けなくても、勉強したい ディスレクシアのオレなりの読み書き』/井上智・井上賞子

    ★『学校でのICT利用による読み書き支援』
     (2018/02/19の日記)
    ▼ ​「読み書き障害」の理解啓発の必要性を訴える・・・つもりです。(^^)
     (2018/10/21の日記)

  • 【アプリ紹介】都道府県の漢字を書いたり、都道府県型はめパズルができる「書き取り日本一周」

    ​​昨日は市内の通級担当者が集まる会がありました。
    他の担当者から、iPadのおすすめアプリを教えてもらいました。
    そのなかに、「​書き取り日本一周​」というアプリがありました。
    今日、ダウンロードして少しやってみたのですが、これはスゴイです。びっくり

    ▼「書き取り日本一周」公式サイト
     ​https://www.nowpro.co.jp/menu/products/iphone/kakitori/pc.html
    「奈〇県」みたいな問題が出て、漢字を手書きで答えるのですが、
    日本地図が表示されている画面上に、そのまま大きく書き込めます。
    画面のどこかに小さく書いても、形が大体あっていれば認識するようです。
    とにかく、手書きの漢字の認識率が、すごい!
    おかげで、テンポよく回答していけます。大笑い


    難易度を上げると、「〇〇県」といったように回答する文字数が増えます。
    地図上の表示を見て、当てはまる都道府県名を答えないといけません。
    〇の部分を一文字書いて、それが正しいと「マル」がつきますので、
    その後、続きの漢字を書くことになります。
    答えが分からなかったとき、あきらめて終了しようとすると
    「常用漢字辞典」で調べる
    という選択肢が出てきて、「常用漢字辞典」アプリで、該当の漢字の練習ができます。

    筆順通りに書かないといけない漢字のなぞり書きができて、
    覚えていく練習も、バッチリです!

    漢字の書き取りだけでなく、都道府県の形を地図上に当てはめる型はめパズルもあります。
    向きが回転した都道府県を、正しい向きではめないといけないモードも選べます。
    一番すごいのが、2人対戦モードがあること。
    iPadを上下2分割し、それぞれが問題に挑戦することができます。

    世間には僕の知らないすごい学習アプリがまだまだあるものですね。ウィンク
    今回のアプリは無料で広告が表示されるバージョンと、広告なしの有料バージョンがありました。
    無料で試しにやってみてとても気に入ったので、250円払って有料版を買いました。
    実際に子どもたちにさせてみるのが楽しみです。​​

  • 『この本読んで元気にならん人はおらんやろ』

    ​『この本読んで元気にならん人はおらんやろ』という本があります。
    今週は月曜日に雨に打たれて以来、体調を崩していたので、朝はこの本を読んでから出勤していました。
    たしかに、読むと元気になる本なんです。大笑い

    『この本読んで元気にならん人はおらんやろ』
    ( 水谷もりひと・中村文昭・下川浩二・てんつくマン・大嶋啓介、ごま書房新社、2013、絶版)
    この本の中には、いくつもの元気づけワードや、元気づけエピソードが出てきます。
    その中で、僕が1つだけ選ぶとすると、次のワードが、一番衝撃的でした。
    ​「潜在能力は、今発揮している自分の能力の3万倍ある」​
    (P176、大嶋啓介さんの言葉より)
    3万倍ですか!
    とんでもないですね・・・。
    潜在能力を引き出すためには、​イメージ力​が大事らしいです。
    これを読んで以来、3万倍ある潜在能力を引き出すイメージをするように、心がけています。ウィンク
    この本で興味を持ったので、監修者の水谷もりひとさんがされている「みやざき中央新聞」のサイトを見に行ってみました。
    今では新聞の名前が変更され、「日本講演新聞」になっていました。
    1か月分無料お試しができるようです。
    こちらも、非常に気になる新聞です。大笑い
    ▼​日本講演新聞


    中村文昭流「こどものやる気を引き出し、その気にさせる!」
     (2021/04/18の日記)
    中村文昭さん講演~みるみる元気がわいてくる!(^0^)
     (2009/10/05の日記)

    てんつくマンからの色紙
     (2010/01/02の日記)
    本気の朝礼!~朝一番の環境・雰囲気づくり~
     (2007/08/14の日記)

  • 鳥山敏子『賢治の学校』その1​​​~「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」​

    図書館で借りて、鳥山敏子『賢治の学校』を読みました。

    『賢治の学校 宇宙のこころを感じて生きる』
    (鳥山 敏子、サンマーク出版、1996、絶版)

    宮澤賢治の思想が、非常によく分かる1冊です。
    宮澤賢治の言葉には、ずっと前から、記憶に残っている言葉がたくさんありました。
    そのなかでも、特に共感した言葉が、あります。
    ​​​「世界がぜんたい幸福にならないうちは
     個人の幸福はあり得ない」​​


    これを知った当初は、長い間ずっとこの言葉が頭の中に響いていました。
    今でも、その通りだと思います。
    この言葉の背景に広がる「宇宙のこころ」が、この本では解説されています。
    鳥山敏子さんだから書ける、実践に裏打ちされた、宮澤賢治論です。
    宮澤賢治は短い間でしたが、学校の先生をしていました。
    そのときの教え子たちに、鳥山敏子さんは取材をされています。
    非常に興味深く拝読しました。
    今回は第1章の終わりまでの読書メモを書きます。


    鳥山敏子『賢治の学校』
    読書メモ ロゴ
    (冒頭からp95まで)

    ​​・教え子たちが思い起こすシーンのほとんどは、雲を眺めたり山や林を見たりして本当にたわいもなく喜んでいる賢治の姿だ。
     (p18より)
    ​・まっ青な空に、白い雲がただ流れていくのを見て、先生は、こころから喜ばれるのです。雲に声をかけられるのです。「おおい」と。
    ……「いいなあ、根子君」。……損得勘定のまったくない先生なんです。
    ​​​
    (p64-65より)
    ぽっ僕も自然は大好きで、コンクリートジャングルのような都会ではなく、自然と共に生き、暮らしたいと思っています。今は都市化がどんどん進んだ時代なので、そういうふうに思っている人は多いでしょうね。
     映画監督の宮崎駿さんも同じように思っている人のひとりでしょう。
     「風の谷のナウシカ」などを見ると、人は自然を離れては生きられない、というメッセージを強く感じます。
     宮澤賢治の場合は、文学作品の中でそれを表現しただけではなく、自らその生き方をまっとうしようとしたところに、凄みを感じます。
     賢治のからだは、自然と一体化するところにあったのです。

    ・自分の目がとまる外界、こころひかれる外界はただの外界ではなく、自らの内界の表現でもあるのだ。賢治の外界描写は、すべて賢治の内界の表現そのものである。
    ​​​(p30より)​
    ・いつも何かを意図し、こういうふうに教育してやろうというのが授業とされているが、そういうものは決して生徒には伝わらない。伝わるのは、無意識のうちにからだから溢れ出てくるものだけだ。
    ​​​(p34より)​
    ぽっ教育では教師の「意図」が大事だとよく言われます。
      ただ、本書で語られるような賢治の教育は、そういった意図的教育を超えたところにあります。
      あこがれざるを得ません。



    本書の第1章の最後には、賢治が雑草に心を寄せ、休息時にお尻の下でつぶされる草花に思いを寄せいているところが描かれていました。
    僕は子どものときから学校で「雑草を引きましょう」という草引き集会があると、
    「雑草にも命があるのに、人間の勝手で引っこ抜かれるとは、かわいそう」と思っていました。
    しかし、農業として野菜などを得るためには、雑草は引かねばなりません。
    野菜は食べるが雑草を引くのはかわいそうだという僕は、とんだ甘ちゃんにはちがいありません。
    それに比べ、賢治は農民として生きていく道を選んだのです。
    農民として雑草を引かねばならない。
    引かねばならないが、心で詫びながら引いている。
    僕のように無責任にではなく、責任をもって自然とともに暮らしているのです。
    宮澤賢治の背中から学ぶべきことは、たくさんあるように思いました。

  • 鳥山敏子『賢治の学校』その2 ~「いっさいのものと比べない」

    石や風など、ありとあらゆるものから、いのちを感じていた賢治。
    職場への行き帰りに聴いている「アドラー心理学」にも、彼に通じるものを感じます。
    アドラーは「共同体感覚」の共同体の範囲を、人間だけにとどまらず、生物や無生物にまで、大きく広げて考えていたそうです。
    大きな宇宙の中に生かされている「わたし」。
    今日も、賢治の声を聴いてみましょう。
    鳥山敏子『賢治の学校』の読書メモ、続きです。
    今日は、第2章の「生徒とつながっていた賢治」からです。

    『賢治の学校 宇宙のこころを感じて生きる』
    (鳥山 敏子、サンマーク出版、1996、絶版)


    鳥山敏子『賢治の学校』
    読書メモ ロゴその2
    (p96から最後まで)
    ​​​・賢治がいかに「比べる」ことの怖さを意識していたか
    「いっさいのものと比べない」ということは、賢治を深く理解するうえで重要なキーワードだ。​

     (p113より)
    ​​・子どもたちのもっている天のこころが、比較されることをどんなに深いところからいやがっているかを賢治はしっかり感じている。​

    ​​​ 
    (p114より)
    びっくり比較することは学校教育の随所に見られますが、この弊害を強く感じていたのが賢治でした。
      鳥山敏子さんは、比べない教育を実践すると、子どもたちが非常に生き生きと、本来持っていた「天のこころ」を存分に輝かせ始めることを語っています。
      賢治の童話を読む際には、「いっさいのものと比べない」という思想を気に留めて読むだけで、理解がぐっと深まるのではないでしょうか。
      学校教育に携わる者として、深く胸にとどめておきたいことでもあります。

    ・「なぜならおれは
      すこしぐらいの仕事ができて
      そいつに腰をかけてるような
      そんな多数をいちばんいやにおもうのだ」

    ​​​(p122 賢治が生徒たちに贈った詩より)​
    しょんぼり賢治に叱られたような気がした、詩の一節です。
      賢治は物語を残し、詩を残すことにより、直接教えた生徒たちだけでなく、そのあとに続く多くの人たちにとっても、「先生」になりました。
      僕にとっても、間違いなく、宮澤賢治は、「先生」です。

    ・「私の話すことは、頭で聞くんじゃない。
      からだ全体で聞きなさい」
    ・「教科書なんかは家へ行って読めばよい」
    ・「教科書は、ほとんど関東、関西の例ばっかり、データが向こうのものだ。ここ花巻の自覚した農民になるには、ここのことを知れ。それには私の話を聞いたらいい。教科書は参考にならん」

    ​​​(p135 教え子が語る、賢治先生の言葉より)​
    びっくり賢治の言葉のひとつひとつが、今の学校教育の限界を的確に表しているように思えてなりません。
     たしかに、教科書は、日本の人口が多いところに寄った記述が多いかもしれません。
     教科書を神格化するのではなく、教科書をどう使うかを考える頭をもつことが大切です。
     学びを教科書に依存するのではなく、自らのからだで学ぶことを、もっとしていったほうがいいのでは、という気にもなりました。

    ・いまの教育の欠点のひとつは、正しいことと正しくないことを仕分けし、正しくないとされる部分をねじ伏せてしまうところにある。正邪、善悪、美醜、偉い偉くないの判断が何を基準になされているのか。いまの社会にとって都合よく決められたそれらを、からだのふるいにかけ、見直すことも「賢治の学校」の仕事なのである。
    ​​​(p246)​
    号泣宮澤賢治の童話には、誰が偉くて誰が偉くないかなどということは、ほんとうにわからないものだ、ということなどが、幾度となく、描かれています。
      「虔十公園林」(けんじゅうこうえんりん)は、特にそのことを強く感じた話です。
      あまり有名でない話かもしれませんが、多くの子どもたちに、そして、多くの大人たちに読んでいただきたい話です。

     ​
    『虔十公園林/ざしきぼっこのはなし』 (宮沢賢治のおはなし) [ 宮沢賢治 ]



    本書の著者、鳥山敏子先生は、2013年に亡くなられています。
    亡くなられたその日まで、子どもたちに実際に授業をされていたそうです。

    鳥山敏子先生が創設された東京賢治シュタイナー学校は、こちら。
    東京賢治シュタイナー学校
     ​https://www.tokyokenji-steiner.jp/

トップへ戻る