カテゴリー: たのしいべんきょう

  • アンデシュ・ハンセン『運動脳』その6 ~「体育の授業を毎日実施したら、●●でもよい成績を取った」

    『運動脳』の読書メモ、第6回です。大笑い
    今回が、最終回!
    ▼これまでの記事▼
     第1回:運動で、不安を軽減できる!!
     第2回:ADHDの投薬への警告
     第3回:うつや不機嫌を吹き飛ばす!
     第4回:運動以上に記憶力を高められるものはない
     第5回:創造性に計り知れない影響をおよぼす

    運動脳
    (アンデシュ・ハンセン、サンマーク出版、2022、税別1500円)
    今回は、第7章
    ​「学力」を伸ばす​
    の章からです。
    本章の冒頭では、体育の授業を毎日実施したら、算数や国語、英語でもよい成績を取った」ということが書かれていて、のっけから興味を惹き付けられます。(p283)
    相変わらず具体例が効果的で、どんどん読みたくなる構成になっています。大笑い


    ​アンデシュ・ハンセン『運動脳』
    読書メモ ロゴ(p281から最後まで)
    (・太字部分は、本の引用。
      顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
    ・たった4分の運動を一度するだけでも集中力と注意力が改善され、10歳の子どもが気を散らすことなく物事に取り組めることも立証された。
    ・4歳から18歳までの子どもが運動すると、​ほぼすべての認知機能が高まる​​​​
    (p288より)
    びっくり​運動をしてから学習すると記憶の定着率がよい、という​第5章の内容​とも関わってきます。
      昔から、「小学生の間は勉強よりも身体を動かして遊ぶことが大事」ということが言われていました。
      そのことには一定の科学的根拠もあるということになります。
      また、本書によるとそれは18歳までということなので、小学生の間に限らないということです。
      やはり、学習スタイル自体を、座学+一斉講義のスタイルから、動きのあるアクティブ・ラーニングのスタイルへと変えていく必要があるようです。
      思い切って、机とイスをとっぱらっちゃいますか?大笑い

    ​​​​​​​​・​​​学校でも職場でも、立って作業すると脳が効率よく働く​​​
    立ち机を使うと、テストの結果が平均で10%も上がっていた​​​​

    (p298より)
    びっくり​​​「実はイスいらん説」を補強する内容です。
      そういうブログを打ち込むこと自体は、イスに座って行ってますが。(^^;)
      「立ち机」っていうのが、あるんですね。
      調べてみるとけっこう種類があるみたいなので、需要もあるんでしょうね。
      ちなみに、英語では「スタンディング・デスク」と言うようです。
      呼び名を変えただけですが、やっぱりこっちの呼称の方が、カッコイイ?
      必殺技っぽい響きになって、少年の心を蘇らせます。
      「スタンディング・デーースク!!」
      『聖闘士星矢』あたりで出てきそうな技名です。(笑)
      ↓下のリンク先によると、「働き方の新常識」らしいです。大笑い
       やはり、働き方改革の必殺技かもしれません。
      ​
     スタンディングデスク ガス圧 キャスター付き(高さ70cm〜110cm) 【公式】 PYKES PEAK ( パイクスピーク ) 
       高さを変えられるタイプだと、イスに座っても使えるし、立っても使えますね。
       僕のように「今更100%イスを手放すなんて無理」と思っている人には、こういうタイプがいいかも。



    上の引用箇所は第7章の内容のみですが、最後に、
    第10章
    運動脳マニュアル どんな運動をどのくらい?

    も少し参照しておきます。
    本書を読んで運動をしたくなった人に運動することを後押しする内容となっています。


    ・たとえわずか1歩でも脳のためになる。
    ・たとえば通常の速度でランニングすると、運動を終えてから数時間にわたって創造性が増す効果がある。
    (p355より)


    さあ、書を捨てよう!
    町に出よう!
    外が寒いときや雨降りのときは、家の中でできる運動も、いいですね。
    身体を動かすことを、これまで以上に心がけていきたいと思います。
    ちなみに、著者自身はどれくらい毎日運動をしているのか?
    著者紹介によると、「テニス、サッカー、ランニングに励み、週に5日、少なくとも1回45分取り組むようにしている」そうです。
    身体を動かす趣味を持つと、楽しみながら続けられそうですね。ぽっ

    ▼​『からだを揺さぶる英語入門』~英語は立てばいい(^0^)
     (2009/05/21の日記)​​​

  • 授業で学習ゲームをみんなでするということ(横山験也「算数・英語、学習ゲームを超える学習ソフトの授業入門」をもとに、考える)

    前回​、おっくう先生の、Web上でできる具体的な学習ゲームを紹介しました。
    今回は、そもそもに立ち返って、「授業で学習ゲームをみんなでするということ」について、考えてみたいと思います。
    学校の勉強など、一般に「ゲーム」ではないと思われるものを「ゲーム化」することについて、「ゲーミフィケーション」という言葉が使われることがあります。
    ちなみに僕は「なんでもゲーム化すればいいのだ」という、かなりのゲーミフィケーション推進論者です。
    「ゲームを悪者にするな」といった趣旨の主張を教師向けのメールマガジンに投稿して、採用されたこともあります。(「MM小学」というメールマガジンです。もうずいぶん前のことです・・・。)
    小学校教諭になる前はゲーム会社にいたこともあり、「ゲームと教育が対立するのではなく、教育はゲームを取り入れるべきだ」と、ずっと思っています。
    同じようなことを思っておられる方は、けっこうたくさんおられます。
    いろいろな研究者や実践者の原稿を集めて構成された次のような本も出ています。

    授業づくりネットワーク(No.26)
    『ゲーミフィケーションでつくる!「主体的・対話的で深い学び」』
    (藤川大祐 編著
    、学事出版、2017、税別1400円)
    2ヶ月前に読み終わり、読み終わってすぐに感動して、その中の福山憲市先生の「インクルーシブな学級づくりを支えるゲーム手法」については、​そのときのブログ記事​で紹介させていただいていました。
    今回は、学習ゲーム開発の第一人者であり、おそらく最も有名なお一人である横山験也先生が書かれた文章から、少し引用させていただきたいと思います。
    横山先生は、上の本の中で「算数・英語、学習ゲームを超える学習ソフトの授業入門」について書かれています。
    「学習ゲームを超える学習ソフト」というところにも、「学習ソフトの授業入門」というところにも、大変興味をそそられるタイトルです。大笑い
    この中で、横山験也先生が実際に担任された学級で最初に「学習ゲーム」を取り入れるようになったいきさつや、取り入れてみて子どもたちがどう変わったかが、書かれています。
    非常に端的に引用させていただくと、次のような変化が見られたそうです。


    「お客様」状態の子があちこちにいました。
       ↓
    遅れがちな子も一気に豹変。夢中になって取り組み始めた
    (p46より)


    「学習ゲーム」が、やる気の見られなかった子のやる気スイッチを入れたことが分かります。びっくり
    「ゲーム」は、子どもたちの主体性を引き出すのです。
    これこそ、まさに「ゲーム」のもつ素晴らしさです。
    「教師が子どもたちに勉強をさせる」ということとは、対極にあります。
    学びの主体性が、授業に学習ゲームを取り入れることで、回復していくのです。
    その場では、教師は「教える人」ではなくなります。
    ゲームをクリアすることを助ける人になるのです。
    横山先生はそのことを、次のように喩えておられます。


    ​​・先生は直接あれこれ動きを指示することのないラグビーやサッカーの「監督」的な立ち位置となり、子ども達は教室というフィールドをはつらつと学習をする「プレーヤー」となります。​​
    (p46-47より)


    先生が「監督」役になって具体的にどんな授業を展開されていたのかは、同書をお読みください。ぽっ
    「授業をするのがうまい、教え上手の先生」にはなかなかなれませんが、ゲームを主役にして、教師が「監督」役をするのであれば、教え方の上手下手はあまり関係がありません。
    実際、横山験也先生が開発された学習ソフトを使って、教職経験の少ない先生の教室でも、子どもたちがイキイキと学んでいる姿が、あちこちの教室で見られているようです。
    日本中の学校の授業でこういった授業が展開されていけば、学びから逃走する子が減り、自分から進んで学ぼうとする子が増えると思います。
    文科省が近年声高に呼びかけている「主体的・対話的で深い学び」を実現するためにも、「授業で学習ゲームをみんなでするということ」について、積極的に考えていくべきだと思います。
    ↓以前ブログで紹介した藤川大祐先生の本も、このテーマに直結する本だと思います。
     よろしければこちらもお読みください。

    藤川大祐『授業づくりエンタテインメント!』その1~「予告」「ライブ」「余韻」​
     (2021/12/11の日記)
    藤川大祐『授業づくりエンタテインメント!』その2~ランダム性の授業における意義
     (2021/12/12の日記)
    藤川大祐『授業づくりエンタテインメント!』その3~人間関係を可視化してフィードバックする
     (2021/12/14の日記)

  • 「みんなでチャレンジ」が習慣化の決め手!~習慣化アプリ「みんチャレ」

    ​​​マンガ「ドラゴン桜2」10巻に、習慣化アプリ「みんチャレ」が紹介されていました。
    習慣化アプリなんていうのがあるんだ。びっくりです。
    なんと、ネット上でもその部分のマンガが読めます。
    下のリンクから、ぜひ読んでみてください。ウィンク
    けっこう長く収録されています。無料で読めてオトクです。


    ▼みんチャレ | ドラゴン桜2 × みんチャレ

    ​「​​みんながやるから 自分もやる​​​
     この関係性ができているから みんなが勉強する
     だから成績が上がる
    という説明に、「なるほど。そのとおり!」と思いました。
    そして、アプリの説明。
    「新しい習慣を身につけたい5人がチームを組み
     チャットで励まし合いながらチャレンジする
     3日坊主防止アプリ」
    おお~~。これを考えた人、スゴイ!
    科学的根拠も示されています。
    「人は同じ属性や同じ目的の人とともに行動したほうが
     高い効果を得やすい」
    「仲間とのコミュニケーションが習慣化を促す」
    「目標設定が同じ者同士の共感と励ましが
     信頼関係を生み 成果につながる」
    すべてに「なるほど」と思いました。
    これは効果があると思います。
    さっそくアプリをダウンロードして始めることにしました。
    ▼​「みんチャレ」公式サイト
    僕の場合、目的はひとまず「ブログを書くこと」の習慣化にしました。
    同じ目的を持つ人たちとチームを組むのですが、すでにあるチームに入らせていただきました。
    そのチームの目的はブログまたは創作活動となっていたので、目的を意識して、できれば毎日達成していきたいと思います。大笑い
    マンガ「ドラゴン桜2」10巻の巻末には、「みんチャレ」開発者のインタビューも収録されています。
    その開発者インタビューによると、
    「行動変容にいいと思われる機能はどんどん取り入れて、実際に効果があると見られたものは残し、効果なしと見なされたものは落とす」ということを繰り返してきたそうです。
    興味深いのは、「ランキング機能」が効果なしと見なされて削除されたこと。
    「競い合う環境というのは、習慣化にあたってはあまり効果がないとわかった」んですって。
    子どもたちに学習習慣をつけさせるときにも同じなんだろうな、と思いました。
    (太字部分の引用は、『ドラゴン桜2(10巻)』p182より)


    『ドラゴン桜2』(10) (モーニング KC) [ 三田 紀房 ]
    『ドラゴン桜2』(10)【電子書籍】[ 三田紀房 ]
    ネット上でも開発者インタビューが見つかりました。
    こちらは日本財団のサイト。
    ▼​目標達成の秘訣は「ゆるいつながり」?習慣化アプリ「みんチャレ」がいま求められる理由
     (日本財団ジャーナル、2020/5/1)
    コロナ禍をふまえて「宅トレ」が今人気なんだそうです。
    (関連する過去記事)
     スマホを授業で活用する ~『ドラゴン桜2』と「Cラーニング」
     (2020/5/9の日記)

  • 「ミュージカルのような授業」 ~マンガ家矢口高雄さんの体験より

    ミュージカルのような映画「アナと雪の女王」が評判です。

    僕も見に行きましたが、よかったです。

     

    さて、ところで今日は映画のことではありません。

    戦後間もなくのころ、田舎の中学校でおこなわれた
    ミュージカルのような授業
    について書きます。

    これは、マンガ家の矢口高雄さんが、
    自著の中で書かれているもの。
    ご自身の子どものころの体験がもとになっています。

    授業者は中学校の「小泉先生」。
    矢口高雄さんの担任の先生でした。


    ボクの学校は山と川 [ 矢口高雄 ]
    (文庫、700円)

    矢口高雄『ボクの学校は山と川』p36では、
    次のように書かれています。

    ==============================

     ・とにかく歌う

     ・当時の流行歌がバンバン飛び出す

     ・踊りまくる

     ・演技をする

     ・セリフが即興でポンポン飛び出し、
      それにアクションが加わって一人芝居をする

     ・1時間の授業が、まるで一編のミュージカル
    ==============================

    こんな授業、受けてみたいなーと思いました。

    そして、自分でも挑戦してみたいな、とも。

    先生だけでなく、子どもたちと一緒にミュージカルのような授業を作り上げるのも素敵ですね。

     

    僕は音楽が好きなので、実はひそかに「音楽」の授業をしたいなーとか思っているのですが、
    国語や算数などの授業でも音楽を取り入れないか、とも思っています。

    道徳の授業では流行歌を取り入れる道徳の授業もあるようです。

    ▼『J―POPで創る中学道徳授業』(柴田 克,2014(現在予約受付中)

    僕もやってみたいです。(^^)

     

    さて、『ボクの学校は山と川』は矢口さんの子どものころの体験を綴ったエッセイですが、
    発刊後、非常に評判を呼び、中学校の教科書にその中のいくつかが採用されたそうです。

    マンガでは中学生時代を扱った自伝的マンガ
    蛍雪時代 ボクの中学生時代』もかなり重複した内容を扱っています。

    蛍雪時代―ボクの中学生日記 (第1巻) (講談社文庫)

    この本は大変おすすめです。

    小泉先生の授業だけでなく、当時のパワフルな、エネルギッシュな生徒の様子が紙面狭しと描かれています。物がなかった時代、しかも雪深い山の中で、画期的なアイデアを次々と形にしていく中学生たちの姿が爽快です。

    地域の図書館に置いてある場合もあるようです。

    兵庫県小野市の図書館には置いてありました。

    僕はそこで第1巻を読んだら、ハマってしまい、
    最終巻までネットで古本を買い続け、
    しまいにはすでに図書館で読んだ第1巻も買いました。

    藤子不二雄の『まんが道』もそうでしたが、
    戦後間もなくの時代に夢を持って生きる子どもの姿をマンガで読むことは、
    閉塞感漂う現代、子どもだけでなく大人にとっても、心の特効薬になります。

     

  • 「ペリーがパワポで提案書を持ってきたら」

    唐突ですが、歴史ネタです。

    最近、ドラマの「」だとか「龍馬伝」とかで
    幕末がトレンディーですよね?(^^;)
    (トレンディーっていう言葉自体が、トレンディーでないかもしれませんが。)

    幕末と言えば、ペリーです。

    で、このペリーの黒船来航、
    もし「パワーポイントで、開国をせまる提案書を持って来ていたら・・・?
    というちょっとおバカなことをまじめに考えた企画がネットで見られました。

    小学校教師としては、「これが授業に使えないか」ということを
    どうしても考えてしまいます。

    僕の出した結論は、「使える」です。(笑)

    まあ、まじめにやるかどうかはおいといて。(笑)

    ただ、まじめにやるならやるで意義はあると思います。

    先生がただ「こんなのがあるよ」と紹介するのでなくて、
    子どもに作らせる。

    ペリーの提案書

    これ、作るには、何の目的で、どんなスケジュールで
    といったことを、よくわかっていないと作れない。
    単に知識を学んで終わりにせず、
    背景まで思いを到らせる、いい勉強になると思います。

    お待たせしました。リンク先は、こちら↓ 

    ▼「ペリーがパワポで提案書を持ってきたら
     (@nifty:デイリーポータルZ)

    ビジネスの提案文書になっていますので、
    ビジネス用語にあまり縁のない方はちょっと分かりにくいかもしれません。

    個人的に一番おもしろかったのは、
    ===============================
    ペリーは日本人を驚かせようとしてたくさん献上品をもってきたのだが、
    そのなかにあった蒸気機関車は客車の上に人がまたいで乗るものだったらしい。

    それは遊園地でサルが運転しているようなものではないのか。
    ===============================
    というところでした。

    う~ん、おもしろい!

    これを書いた人は、かなり「ペリー」に精通してますね!

     

    今回は、なぜか歴史ネタでした。

    ではまた!

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