「いろいろな未来のオプションを考えること自体に治療的意味がある」~『心理療法の本質を語る』1

​​いよいよ、この本を紹介するときがきました。

​『心理療法の本質を語る ミルトン・エリクソンにはなれないけれど』​
(森俊夫ブリーフセラピー文庫1)
(森俊夫・黒沢幸子、遠見書房、
​2015,2200円)
僕は森俊夫先生の弟子でも何でもありませんが、著書によって大きく影響を受けた一人です。
本書を読んだときは、第1章がまるごと、僕の好きな演劇の話だったので、これまた感激しました。
かなり詳しく演劇のことが書いてあって、これを機会に寺山修司の芝居DVDをネットで取り寄せて観た、というぐらい、またまた影響を受けました。
僕という人間は森俊夫先生に操られているのかもしれません。
実際にお会いしたことはないのですけど。
今日は、森俊夫先生の遺された「心理療法の本質」から、「これぞ」という1点を紹介したいと思います。
それは、「未来」に焦点を当てる、ということです。
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『心理療法の本質を語る』
読書メモ ロゴ​1​​

​​​(一応、p134(第4章の終わりまで)より。)​​
・未来って思ったようになる(p122)
​・とりあえず、いろいろな未来のオプションを考えること自体に治療的意味があるかもしれない。​
・最初はなんで予想課題で患者さんがよくなるのか、よくわからなかった。
​ でも、予想をすることで未来のオプションをつくっていたのよ。​
 (p123)
​​​​・​一直線でもないし、一方向性でもない。全部逆転できるんだよね​。​​​​(p125)
​​・何ならできるんですか?
 未来は思った通りになりますからね。
 思わない未来はできませんからね。
 今晩、どんな未来を思うんですか?
 これが心理療法なんですよ​​
(p128)
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過去のことで、思い煩っていませんか?
未来は、あなたとイコールです。
思わない未来は、こない。
思えば、未来は、来るんです。
僕の教育実践の中で、「よそうをしよう」というのがあります。
予想を考えさせるから、結果がどうなったか、ワクワクしながら学習に参加するようになります。
ひとごとでは、ありません。
自分事として、自分の未来を、思いましょう。
そして、未来の自分にとりもちをつけ、ひっぱられるようにして、未来へ飛んでいってください。
ほら、意識を、未来へ!大笑い
森俊夫先生のことを全くご存じない、という方は、安くて薄いブックレットでめちゃくちゃ面白く読める本がございますので、そちらをまずお読みください。(^^)
その紹介は、僕のこのブログの最初期の頃にしています。
​▼​ブリーフ・セラピー(短期療法)は知る価値アリ!!(2006/6の日記)
「なんだ、こんなカンタンなことだったんだ!」と笑っている自分、思い浮かびましたか?(^0^)

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