「さかなやのおっちゃん」で楽しく買い物学習へつなげる
「さかなやのおっちゃん」という詩があります。
作者は畑中圭一さん。
「さあ、こうてや こうてや~」で
はじまる、関西弁の売り文句で始まり、
連の終りには
「そんなあほな、おっちゃん」などの
お客さん(?)の突っ込みが入る、
楽しい詩です。
この詩を使って、特別支援学級の合同学習をしています。
この詩は「せりふ」で構成されていることから、
詩の音読から「お芝居」「ごっこ遊び」に発展させやすい
ナイスな教材です。
ある程度、詩の音読をしたら、
「お客さん」役を1~数名つのります。
残りの子は、「お魚屋さん」になります。
がらんがらん
と鳴る呼び鈴(?)を使って
お客さんを呼ぶところからスタートします。
「いらっしゃい、いらっしゃい」
お客さんに向かって言う言葉は、
当然「お客さん」に向けて言わせます。
「対象を意識して言葉を話す」ことの具体的練習でもあります。
さらに発展として、今後
「さかなやのおっちゃん」の
「おっちゃん」を「〇〇さん」と子どもの名前に変えて
やってみるバージョン、
「さかなやのおっちゃん」の
「さかなや」を「〇〇や」と変えて
さかな屋とは違う「お店屋さんごっこ」をやってみるバージョン
と、変化形を考えています。
こういういろんなアレンジがきく、
工夫・発展しやすい教材、
おもしろくてワクワクする教材はとっても貴重です。
この詩はどこに載っているかというと、
2年生用の音読詩集「おがわ」(光文書院)などに載っています。
日本標準だと「ことばのアルバム」音読詩集の4年生に載っているようです。
『言葉の力を伸ばす発展教材の学習』という本では、
有田和正先生が
「高学年の発展教材(「さかなやのおっちゃん」(畑中圭一)で、方言を楽しむ」
というテーマで授業を紹介されているようです。
『発展教材の開発シリーズ6 言葉の力を伸ばす発展教材の学習』
(岡山木曜会 /有田和正、明治図書、2003、1800円くらい)
そんなわけで、全国で話題沸騰教室大爆笑超お勧めのこの詩。
知らなかった人はぜひ今日から「詩の音読」の
対象候補に加えましょう!(^0^)