「完璧なマニュアルを示してその通りにしなさいというのが一番危険だ」~石川晋『エピソードで語る教師力の極意』その1
夏休みに富山県で学習会があるので、行きたいなあと思っています。
そこで、富山県について調べていました。
図書館で、富山県の「るるぶ」を借りてきました。
ガイドブックの中で、僕の目には「立山黒部アルペンルート」がとりわけ魅力的に映りました。
公共交通機関を乗り継いで、かなり高所まで行けるようです。
その絶景が、スバラシイ!
山は好きなので、ぜひ行きたいなあと思っています。
#本格的な登山はできないけど
#バスで行ける範囲でいいので行きたい
山と言えば、授業づくりネットワーク理事長の石川晋さんが、著書『エピソードで語る教師力の極意』のなかで、登山のことを少し書かれていました。
「エピソード12 登山ガイド執筆から学んだ俯瞰する力」のところです。
#教育書だけでなく登山ガイドまで書かれているとはスゴイ!
晋さんが、登山ガイドの編集代表の方に言われたというのが、次の言葉です。
「山は状況によって大きく変わる。
完璧なマニュアルを示してその通りにしなさいというのが一番危険だ」
(同書p31より)
僕は、これを読んで、「ほほう!」と、うなりました。
登山では安全のためにマニュアルを重視するのかと思っていたからです。
完璧なマニュアルはむしろ危険だとは!
このエピソードはたった1ページしか書かれていないエピソードですが、大変示唆的でした。
晋さんはその後、「お気づきの通り、これは、教育の話にそのまま重ねられる指摘なのでした。」と書かれています。(p31)
石川晋さんの本は、ジャンルとしては教育書にあたるものがほとんどだと思われますが、他の方の教育書とは、少し違っています。
一般的にあまり教育書で語られないようなエピソードや視点が、さらりと含まれているのです。
少し違った角度から、大事なことを言っておられることが多いように思います。
『エピソードで語る教師力の極意 石川晋』
(石川晋、明治図書、2013、税別1760円)
明日も、本書から僕が印象に残ったところを切り取って、このブログで書きたいと思います。
よかったら、また、見に来てください。
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