「ペイ・フォワード」で誰かにごはんを食べさせてあげる食堂

一昨日のブログ記事。
ナニコレ珍百景」で紹介されていた
「病気や障害などで外出が困難な人が遠隔で働く職場の事例」
について、取り上げました。
覚えておられますか?スマイル
#未見の方はぜひリンク先にアクセスしてみてください。​

実は、同じ番組の少し続きを再生してもらうと、もうひとつ、
僕がとっても感動したお店があります!びっくり
↓下のリンク先のTVer見逃し配信で、29分59秒のところから再生してみてください。
▼​TVer「ナニコレ珍百景」3月17日(日)放送分
※3月24日(日)19:00 配信終了予定
TVerの再生の際は広告を見ないといけませんが、前回の続きを見る場合は、再度広告を見る必要はないと思います。
以下、番組公式サイトから、その部分の紹介だけを転載します。


●定食が無料になる食堂 東京都千代田区神保町 未来食堂 
東京都の神保町にある食堂で定食が無料になる光景。
​ 無料になるシステムは、​お店の手伝いを50分したら一食無料になる「ただめし券」がもらえる​という。​
​ その券を自分で使うか、お店に券を貼って誰かにあげるかは自由に選べるそう。​
お金がない人も食べられるようにと考えて始めたという。​
「ナニコレ珍百景」公式サイト内 2024年3月17日放送内容​より)


飲食店で働いて、働いた分、そこのご飯が食べられるシステム。
そして、その報酬を自分でもらう代わりに、未来の誰かに送ることができるシステム。
「おお!これは、『ペイ・フォワード』だな!」
と思いました。びっくり​​

「ペイ・フォワード」については、さらにその2日前のブログ記事でも、ちょこっと書いていました。
 ↓
『夢みる小学校 完結編』が全国の劇場で順次上映中です。
この言葉を最初に知ったのは、同名の映画について知った時だったと思います。

「ペイ・フォワード」 [DVD]
「ペイ・フォワード」とは、簡単に言うと「善意の先送り」「恩送り」のことです。
今回の「ナニコレ珍百景」で紹介されていたお店の場合だと、自分がそのお店で食事出来る権利を、知らない誰かに先送りすることができています。
4日前のブログ記事でとりあげた豊岡市の映画館の場合は、映画を格安で見る権利を、知らない誰かに先送りしています。(子ども限定で)
丹波市の映画館エビスシネマでも、豊岡劇場のように​子どもの映画代を大人が先払いしてあげる制度​が今年の1月に始まったようです。ぽっ
#ちょうど、今朝の神戸新聞に載っていました。
ポイントとなるのは、自分が名指しして「この人に贈る」と決めるのではなく、「誰だか分からない誰かにプレゼントする」というところです。
このしくみが一般化すると、
「誰かが喜んでくれるかな」→「誰がくれたのかな」
→「今度は自分が贈る側になろう」→「誰かが喜んでくれるかな」・・・
といった、善意のサイクルが、回り出すと思います。
これって、ほかにもいろいろなところで応用できるような気がしています。
4月からの新年度、こういう要素を、学級経営や学校経営に取り入れてみても、いいかもしれませんね。大笑い
ところで、この飲食店のケースですが、お金がもらえるアルバイトとちがって、ごはん(=まかない)を食べる権利がもらえるというところから、「バイトではない」=小中学生でも働けるらしいです。
(参考サイト)
▼​「50分働けば一食タダ!まかないが食べられる神保町「未来食堂」​」
 (アスキーグルメ、2015年11月24日 p3)
こういうところで働いて、働くだけでも誰かの役に立っている幸せが感じられるのに、さらにそれにプラスして誰かに恩送りもできるなんて!
これはめっちゃ教育的効果が高いのでは、と思ってしまいました。
自分も働きたいし、うちの子も、働かせたい。大笑い
ネットでちょっと調べてみると、次のような論文が見つかりました。
同じようなことを考える人が、いるものです。
「教育現場におけるペイフォワードの利用による自己効力感の向上
  ――都内女子学園A校における事例研究――」
 
(福田 浩一、北陸先端科学技術大学院大学、2022/3)
 https://dspace.jaist.ac.jp/dspace/handle/10119/17735

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