子どもたちに勇気を与えて下さったマンガ家鳥山明先生の訃報に接して
マンガ家の鳥山明先生の訃報に、驚きを隠せません。
今日は、鳥山明先生のマンガから受けた影響について、個人的な思い出を書きます。
僕は小学生時代、マンガ家になりたかったのです。
子どもの頃はマンガばかり読んでいました。
#クラブ活動ではマンガクラブに所属していました。
当時は『Dr.スランプ』がアニメ化された頃で、夏祭りの盆踊りでは「アラレちゃん音頭」がかかっていました。
♪アラレちゃん音頭で んちゃちゃっちゃ~
昔からめっちゃ略されてきた「こんにちは」というあいさつを極限まで略したのが、アラレちゃんの「んちゃ!」だったと思います。
何十年経っても忘れられない、魅力あるキャラクターの数々。
鳥山先生の「うんちくん」は、かわいらしさ満点でした。
コミカルで楽しいアラレちゃんワールドがなつかしいです。
#アニメの主題歌も、楽しくて、大好きです。
『Dr.スランプ』 1【電子書籍】[ 鳥山明 ]
中学生時代からは週刊少年ジャンプを毎週買って読むようになりました。
近所の「みどりや」さんで、毎回、取り置いてもらっていました。
毎週の『ドラゴンボール』を真っ先に読むのが楽しみでした。
ワクワクしながら読んでいました。
たぶん、みんな読んでいたと思います。
あのマンガをリアルタイムで読めたのは、ほんとうに幸福だったと思います。
後期の大迫力バトルは、息をするのも忘れるほどでした。
純粋に強さを追い求める「悟空」という主人公に、勇気と元気をもらいました。
#単に悟空が強いだけでなく、仲間との絆にも、感動をもらいました。
当時のジャンプマンガはバトル要素が強く、強いヒーロー達がいっぱい登場していましたが、『ドラゴンボール』のすごいところは、弱いように見える存在も、話の展開上、意外な活躍を見せるところでした。
みんなから少しずつ元気を分けてもらう「元気玉」という設定には驚きました。
ほんの少しのエネルギーでも数を集めれば大きなエネルギーになって地球を救うことにもなると、感動しました。
大人になってから再読した時も、ページをめくる手が止まらず、時間を忘れてのめりこみました。
僕が今までで一番夢中になって読んだマンガは、間違いなく『ドラゴンボール』だったと言えます。
『DRAGON BALL』 23 (ジャンプコミックス) [ 鳥山 明 ]
ゲーム好きでもあった僕にとって、『ドラゴンクエスト』のキャラクターデザイン・モンスターデザインも忘れられません。
最初に出会うモンスターである「スライム」が、あのかわいさですよ!
冒険の最初からユーザーを引き込んで離さない「ドラクエ」の世界観は、まちがいなく鳥山マジックによるものです。
ドラゴンクエスト グッズ メタリックモンスターズギャラリー スライム
鳥山先生はマンガ家志望のバイブルと言える、マンガ家入門的なマンガも描かれていました。
これは本当に初心者向けのもので、これを読んだ僕も、「これでマンガ家になれる」と思いました。
「鳥山明のヘタッピマンガ研究所 あなたも 漫画家になれる!かもしれないの巻」【電子書籍】[ 鳥山明 ]
近年になって不登校を経験された方が不登校時代の経験をマンガにされて出版されました。
その本を読んだとき、鳥山明先生が不登校時代の著者に出会われていた場面がマンガに出てきて、びっくりしました。
いろいろなかたちで、子どもたちに勇気を与えて下さった方だと改めて思います。
『学校へ行けない僕と9人の先生』 (アクションコミックス) [ 棚園正一 ]
▼鳥山明さんに「漫画家になれますか?」「学校へ行けない僕」のその後
(withnews2018/10/31記事)
鳥山明先生が多くの子どもたち、大人たちに与えてきた勇気と感動ははかりしれません。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。