「面白い○○」の条件 ~鴻上尚史『ロンドン・デイズ』その4
昨日はちょっと脱線して、映画ドラえもん「のび太と空の理想郷(ユートピア)」の話を入れ込みました。
この映画、名作です。
未見の方は、ぜひ観てみてください。
では、もともと書いていた鴻上尚史さんの『ロンドン・デイズ』の読書メモに戻ります。
『ロンドン・デイズ』[ 鴻上尚史 ]
【リンクは電子書籍版】
今回が、第4回です。
↓過去記事は、こちら。
▼その1 言葉の勉強は、7割が聞くことだ。
▼その2 くだらないことを思いっきりやることがおもしろい!
▼その3 「常に気をつけていないと、この落とし穴にはまる」
本書の著者の鴻上尚史さんは一流の劇作家であり、演出家です。
鴻上さんは本書の中で、「面白い小説」や「面白い演技」の条件をこう書かれています。
・面白い小説(マンガ・シナリオなど)を書くためには、
登場人物の「目的」が明確でなければいけない。
・演技にもこれが応用出来る。
面白い演技をするためには、
「目的」が明確でなければならない。
(p260)
さすが鴻上さん、と思いました。
こんなふうに本質を端的にバシッと言い表せるのは、経験を積まれた大ベテランだからこそだと思いました。
僕は、人生の生き方にも同じことが言えると思いました。
目的が明確であれば、面白い人生になる。
目的が明確であればこそ、本気で生きられる。
あなたの「目的」は、明確ですか?
「目的」で僕の過去記事を検索すると、次の過去記事がヒットしました。
▼工藤勇一『学校の「当たり前」をやめた。』
工藤勇一先生の著書『学校の「当たり前」をやめた。』の目次を見ると、第1章と第2章に、それぞれ次のようなことが書かれています。
第1章 目的と手段の観点からスクラップ(見直し)する
(宿題ーただ「こなす」だけになっていませんか
/定期考査ー成績を「ある時点」で確定させることに意味はない ほか)
/第2章 「手段の目的化」-学校教育の問題
(学校は何のためにあるのか/学習指導要領は何のためにあるのか ほか)
学校が面白くないとしたら、もしかしたら、「目的」が明確でないのかもしれません。
もしかしたら、目的と手段を混同してしまっていて、手段の目的化が起こっているからかもしれません。
「目的」をどこに置くか。
ほんとうに、重要です
▼工藤勇一『学校の「当たり前」をやめた。』
(2021/07/06の日記)
▼米光一成『仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本』2~対立は必要である。
(2010/02/06の日記)
↑目的が明確だからこそ、対立も生まれるのですよね。