教材に子どもを合わせるのではなく、子どもに教材を合わせる
地元の小学校では、音楽会練習の真っ最中です。
ある先生から、「合奏」のことで相談を受けました。
一言で言うと、「難しくて、演奏できない」というお悩み。
曲は、かの有名な「マツケンサンバ」です。
僕は、「あの曲のサビは、難しいこと、ないでしょう?」と言いました。
サビはわりと演奏しやすいのです。
ただ、話を聞くと、サビに行くまでの、速いフレーズで演奏できずに困っているのだとか。
音楽の話なので、実際のフレーズを聴いて、たしかめてみましょう。
↓
冒頭9秒後から始まるフレーズが、演奏できないところです。
タンタラタラララッタンタタンタン。
僕は、「確かに、16分音符が混ざる速いフレーズは、難しいねえ」と言いました。
そして、「だったら、8分音符に変えてしまえばいい」と言いました。
「タンタラタラララッタンタタンタン」は、
「タンタンタンタンタンタンタンタン」にしてしまえば、
ずいぶん演奏しやすくなります。
「だったら、〇〇してしまえばいい」という発想、大事です。
子どもに合わせて、変えていいんです。
これは、音楽会の曲に限ったことではありません。
教材に子どもを合わせるのではなく、
子どもに教材を合わせるのです。
学校の授業で扱う教材が目の前の子どもにとって難しかったとき、
教師はそれを目の前の子どもに合った形に変更・調整して与えることができます。
これは、国語でも、算数でも、社会でも、理科でも、同じです。
教材をそのまま与えるだけなら、ネット上の授業動画を見せているのと同じです。
教師が目の前にいる意味は、目の前の子どもに臨機応変に合わせられるところにあります。
目の前の子どもに合わせて、教材をアレンジしよう!
勤務校の5年生の音楽会の曲の楽譜は、昨日練習を見に行ったら、さっそく楽譜の一部が子どもの実態に合わせて変更されていました。
それで、いいのだ♪(^^)/
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