「誰もが自由に発想する社会が大事」 ~孫泰蔵『冒険の書 AI時代のアンラーニング』その6

昨日はひどい頭痛で午後は寝てました。
復活したので、今日も、
『冒険の書 AI時代のアンラーニング』の読書メモのつづきを書きます。

『冒険の書 AI時代のアンラーニング』
(孫 泰蔵、日経BP、2023/2、1760円)

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 ​第1回   ​第2回​   ​第3回​   ​第4回​   ​第5回
今日は、第4章「探究しよう」(p213~)を参照します。
この章でも非常に興味深い考察がたくさんされているのですが、
最後の「評価」に関わるところを、特に参照したいと思います。
p258からの「専門家と素人」という節に、こんなことが書かれています。


​・「評価」や「査定」は、「人とちがうことをするな」という「同調圧力」を強めてしまう。

(p258)


「評価」に関しては、教育の世界でもこれまでにけんけんガクガクの議論がかわされてきました。
自由な教育を志向するのなら、「評価」からも自由にならなければならないのかもしれません。
これまでの本書の主張から言っても、ことさらに「教師」と「子ども」を分けて、教師が子どもを上から評価するということは、考え直さなければならない時期に来ているのではないかと思います。


​・僕は、そもそも「専門家」とか「素人」とかいう区別をしなければいいと思います。​
(p263)


「分ける」ということについて考えた時​にも出てきた主張です。
みなさんは、どう思われるでしょうか?
第4章の最後では、次のようにまとめられています。


・幅広い知見を持っている人が必要とされている。
・専門家に任せてほとんどの人が考えない社会より、
 誰もが自由に発想する社会が大事だ
​​

(p266)


自由と評価は、密接に関わり合っています。
今までの「評価」観を脱することが、AI時代の僕たちに求められていることなのかも。スマイル
本章に付帯する「Q&A」のところの内容も大変おもしろいので、読んでおきたいと思います。


・「世の中に役に立たないものなんかない。
 ものの見方を変えて自分が変わることができれば、
 意味はいつだって変わる」
・なにが役に立つかはわからないのだから、
 ただひたすらあらゆることを楽しむ姿勢が大事だ
・つまり、私たちは、好きなことだけして生きていくべきなのです。

(p247)


あなたは、いかが、思われたでしょうか?
次回は、第5章「学びほぐそう」に入ります。ぽっ
いやあ、長い本だ~。
では、また明日、お会いしましょう!!大笑い
​​​​

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