「障害をもつ人も、もたない人も・・・」~『クラス合唱名曲秘話 楽譜に書ききれなかったこと』より

それまでずっと「インクルーシブ教育」系の投稿をしていたのが、急に昨日は「音楽会の練習」の投稿になりました。
急に変わって驚かれた方もいるかもしれません。
僕の実践の3本柱は、「音楽」「ICT」「インクルーシブ教育」です。
そして、「音楽」と「インクルーシブ教育」の相性は、すこぶるよいと思っています。大笑い
それを実感するエピソードを先日読んだので、ご紹介します。

クラス合唱名曲秘話 楽譜に書ききれなかったこと』 (ONTOMO MOOK)
(「教育音楽」編、音楽之友社、2023/1/1、税別2000円)

上の本には、合唱の名曲が誕生した時の秘話がたくさん載っています。
それぞれの名曲を作られたご本人が寄稿していますので、嘘はありません。大笑い
その中の、「マイバラード」ができたときの経緯の解説に、次のようなことが書かれていました。


・「障害をもつ人も、もたない人も
 同じ一人の人間として、
 みんなで心を一つにして歌おうよ」
 というメッセージを込めています。
(同書p24 松井孝夫さんの寄稿より)


「音楽は国境を越える」ということが言われたりしますが、音楽は、様々な違いを乗り越えて共につながり合えるものです。
まさに、インクルーシブです。
歌だけでなく、楽器の演奏でも、同じことが言えます。ぽっ
そのことは、僕が趣旨に賛同して第1回から関わらせていただいている「​とっておきの音楽祭in丹波篠山​」の会場でも、毎回実感しています。
松井孝夫さんは、高校3年生の頃に、障害のある人のための地域の自立支援サークルに参加されていたそうです。
上掲書によると、「普段あまり外出できない車椅子の人たちを公園やデパート、映画館、音楽会などに連れていき、一緒に楽しいひとときを過ごす」といったことをされていたそうです。(p24)
「マイバラード」は大変なじみのある合唱曲ですが、曲が生まれた背景にこのようなことがあったとは、この本を読むまで、全く知りませんでした。
そういったことを知ってから「マイバラード」を聴くと、また違った味わいがあります。

なお、同じような作曲経緯は、次のサイトにも掲載されています。
特別寄稿  マイバラード ~届けたいメッセージ~
 (公益社団法人「小さな親切」運動本部、2020.1.24記事)

「インクルーシブ」の思想を感じる合唱曲としては、ほかに、仲里幸広さんの「今日から明日へ」も、おススメです。ぽっ

♪肌のちがいや 言葉のちがいも
  みんなかきまぜ そうさ 心かよわすのさ~~
 (1番の歌詞より)
​​
いやあ、音楽って、ほんとうに、いいものですね。ぽっ

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