ChatGPTで教職員の業務改善を図る!
前回のブログ記事では
「どうなるのか、を心配するより
どうしたいか、でワクワクする」
という、福島正伸さんの言葉を紹介しました。
ChatGPTによる明るい未来を想像してワクワクする話をしたいと思います。
今日の記事は、学校の先生向けです。
(関連する過去記事はこちら↓
▼驚異のAI「ChatGPT」について分かりやすく解説します!
▼子どものタブレットの使用時間制限ができなくなったことを、ChatGPTに相談!
▼「どうなるのか、を心配するより・・・」 ~福島正伸『心に灯をともす』 )
僕は、勤務市の教職員の自主研究チーム「ICT研究チーム」の代表を務めています。
先週の例会では、「ChatGPT」の話で、かなり盛り上がりました。
そのなかで、教職員の業務の自動化にも役立つのではないか?という話になりました。
具体的には、
「所見に書く言葉で困ったときのアイデア出し」
「エクセルでの会計処理」
「学年だよりや学校だよりの文例の作成」
などです。
今まで僕は「こんな仕事はAIにさせたら、ええんや」と言うのが口癖でしたが、AIにさせるにはエクセルでマクロを組むなどの知識やスキルが必要でした。
これからはChatGPTさえ使えたら、知識やスキルがない人でも「AIに代わりにやってもらう」のが簡単手軽にすぐできる世の中になるかもしれません。
現状ではまだ知識やスキルがないとAIの間違いを発見して自分で修正することができないので、知識やスキルは必要ですが・・・。
さて、「教職員の業務改善にChatGPTがどの程度寄与できるか」を、ChatGPTに尋ねてみました!
どんな答えが返ってきたか?
ワクワクしますね!
以下が、「教職員の事務作業の効率化や自動化について、ChatGPTができること」をChatGPT自身に尋ねたときの、返答です。
■教職員の事務作業の効率化や自動化について、ChatGPTができること■
(by ChatGPT)
-
自動化された文書作成
ChatGPTは、教職員が日常的に使用するさまざまな文書(報告書、メール、プレゼンテーションなど)の自動生成をサポートすることができます。ChatGPTは、教職員のデータベースから必要な情報を抽出し、適切な文書を生成することができます。 -
教材作成の支援
ChatGPTは、教職員が授業に使用する教材の作成を支援することができます。ChatGPTは、学生の能力や興味に基づいて教材をカスタマイズすることができ、教師が授業の準備に費やす時間を大幅に削減することができます。 -
自動化されたタスクの管理
ChatGPTは、教職員が行う日常的なタスクの自動化をサポートすることができます。たとえば、ChatGPTを使用して、出席簿の作成、試験の採点、質問への返信などのタスクを自動化することができます。 -
学生への個別指導の支援
ChatGPTは、教職員が学生に対してより質の高い個別指導を提供することをサポートすることができます。ChatGPTを使用して、教師は学生の知識レベルや学習スタイルに応じて、適切な学習支援を提供することができます。 -
情報の検索と分析
ChatGPTは、教職員が情報を検索し、必要なデータを分析することをサポートすることができます。ChatGPTは、大量の情報を迅速に収集し、必要な情報を教師に提供することができます。
僕が想定した内容よりも、さらに広範囲に、驚愕の内容を含んでいるものを返してきました。
ひとつひとつのことについて、よりいっそう深掘りして聞いてみたいことが、山盛りです。
上の回答を見るだけでも、
おっと、これではやっぱり「人間の先生はもはや、いらなんじゃないか」
と思ってしまうほどです。
まあ、人と人の生身のやり取りは、絶対にAIにはできないので、これからは機械的にできる部分はAIに任せて、人間同士のコミュニケーションによりいっそう比重を置けるようになったと喜ぶべきなのでしょう。
気になることは山ほどありますが、先週の例会で出てきた次の3つのタスクについて、ChatGPTがどれだけ寄与できるのかを詳しく聞いてみました。
その具体的な返答が、こちらです。
~所見の文例~
文章作成のためのAIなので、この分野は得意分野ですね。
ただ、日本の学校に合わなかったり、該当の地域や学級に合わない回答を返してくる可能性があります。
上の画像では5個目以降の回答をカットしましたが、「英語においては・・・」「美術においては・・・」と、各教科ごとに文例を出してきました。
日本の小3の英語活動や図画工作とは合わないので、アメリカの学校の場合をもとにしているのかな、と思えるところがありました。
困ったときの表現のアイデア出しとして、参考にする分には、十分だと思います。
次に、「会計報告」という、学期末の面倒な仕事を頼めるかどうかを、尋ねてみました。
~会計報告~
エクセルに関しては、実物をコピペでChatGPTに貼り付けて具体的な相談をするにはよさそうですが、「会計報告の自動化」を実現するには、結局エクセルやワードの知識やスキルがかなり要りそうです。
次は、学校だよりや学年だよりのあいさつ文の作成について、依頼してみます。
~通信のあいさつ文の作成~
急にくだけた口調になって、「あるあるの例です。」とか言ってきました。
AIと仲良くなれた証拠でしょうか。
「学年だよりのあいさつ文」という注文でしたが、返してきたのは「みんなのクラス担任の〇〇です」という言葉が含まれていて、「学級通信」のあいさつ文?と思えるような出だしでした。
でも、その後は学年だよりっぽくなっています。
日本の学校の細かいおたよりの違いは認識していないか、または、どうでもいいと思っているようです。
このAIのアバウトさがうかがえます。
文例としては、やはり、参考にするには十分な内容を返してきていると思います。
もしかすると、「20字程度のあいさつ文の例を3つ考えてください」のような指示を出した方が、いいかもしれません。
AIは小学校3年生に部活動が存在すると思っているようです。
アメリカの小学校にはあるのでしょうか。
最後は、僕が「一番大変だ」と思っている、新年度の大規模校名簿担当者の仕事について、エクセルが苦手な人でもその仕事ができるようにChatGPTが手助けができるのかを聞いてみました。
~名簿の年次更新~
返答はまだ続きますが、「VLOOKUP関数を使わなくても」と言いつつ、思いっきりVLOOKUP関数を使っています。
非常に矛盾に満ちた回答を返してきました。
この瞬間、僕はこのAIに勝った、と思いました。
しまった。
2つ前のブログ記事で「AIに頼り切るのではなく、一緒に答えを見つけていこうと、主体的に関わっていく姿が、大切」と書いていたのに、思いっきり、張り合ってしまっていました。
僕が2つ前のブログ記事に書いたことが、大切です!
「このAI,使える」「使えない」といった判断ではなく、対話型のAIなので、一緒に最適解を探していく対話こそ、重ねていかなくてはなりません。
あなたも仕事の相談をぜひAIにしてみてください。
最初の回答が「使える」「使えない」ではなく、対話をしながら一緒に答えを見つけていってくださいね。
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