研修受講メモ「学びの土台となる認知機能と『コグトレ』 ~学校での実践事例と効果~」
昨日10/15(土)に、教職員向けのコグトレのオンライン研修会がありました。
主催は、東京書籍です。
▼学びの土台となる認知機能と「コグトレ」 ~学校での実践事例と効果~
https://eventregist.com/e/EhYcGGOV9JWR
勤務市のICT研究チームのメンバーに共有した、そのときの研修メモを、こちらでも共有します。
コグトレは特別支援教育の分野ではかなり有名になってきた認知機能のトレーニングです。
今、勤務市の通級担当者は、少しずつコグトレを指導に取り入れようとしています。
今回はオンラインでコグトレを考案された宮口先生のお話と、小中学校の先生方からの実践発表の両方が聞けて、とてもありがたかったです。
2022/10/15
「学びの土台となる認知機能と『コグトレ』 ~学校での実践事例と効果~」
研修メモ
△ブレーキがかけられない。
△立体図が描けない。
(立体図は7~9歳で描けるようになる。高学年なら描けるはず)
・葉っぱの絵の点つなぎは、アセスメントに使いやすいので、よく使っている。
★認知機能は、学習の基礎体力!
・認知機能の弱さがある児童ほど、コグトレで伸びている。
・通常学級で週3回程度トレーニング。
・正しい鉛筆の持ち方でトレーニングする。(○▲■などのぬりえワーク)
→意識化することで変化する。
・斜め線を把握するのが苦手だと、文字を書くのは厳しい。
→コグトレで改善する。1人で文字を書けるようになる。
・集中力が上がり、考えられる子に変わっていった。学校全体で取り組むことにより、学校全体が落ち着いた。
・紙とオンラインを併用する方がいい。デジタルは、充電できていないなどのトラブルがあってできないときもある。
・月1~2回では効果が出ない。九九や漢字の練習と一緒。最低でも週2回か。
・コグトレオンラインをGIGA端末ですると、聴覚的記憶課題が1人でできるので、すごくよい。ただ、要支援の子ほど、充電できていないなどのトラブルは多い。
・コグトレオンラインなら、子どもたちはどんどん取り組んでいく。
・聴覚的記憶課題は集中力が付く。
・最初に「これは難しいで」と言ってからさせている。うまくいかなくてもフォローする。
★コグトレオンラインの紹介
・自動採点 ・教材送信機能あり
僕たちの研究チームでは11月から「コグトレオンライン」を使ってみようという話になっています。
子どもたち一人一人が持っているGIGA端末でアクセスできるWebアプリです。
1日5分の短時間で、子どもたちがゲーム感覚で取り組めるもので、無理なく続けられそうです。
▼コグトレオンライン
https://cogtr-online.jp/service/
コグトレオンラインは学校の先生が教材屋さんに注文する対象になっており、教職員であれば注文できるようです。個人ライセンスでも月あたり100円と安くなっていますので、利用する価値は十分あるかと思います。
学年の子どもたち全員や、学校の子どもたち全員が一括で利用する場合は、それよりもさらに安くなりますよ。
ちょうど研修会の日が宮口先生のコグトレに関する新刊本の発売日でした。
安いのでこちらは速攻で注文しました。
研修会で宮口先生が示された図や事例は、こちらの本からの引用が多かったです。
『「立方体が描けない子」の学力を伸ばす』
(宮口 幸治、PHP新書、2022/10/15、990円)
↓コグトレ教材のいろいろについては、過去記事で書きましたのでそちらもご参照ください。
(関連する過去記事)
▼衝動的な心にブレーキをかけるトレーニング ~宮口幸治『ケーキの切れない非行少年たち』
(2020/07/12の日記)