知らなかった名作・名画に出会う! ~『鎌田實の人生図書館』

​​昨日のブログ記事​は、吹奏楽の名曲・名演を紹介する本の紹介でした。
今回は、映画や小説、絵本の名作を紹介する本です!

『鎌田實の人生図書館 あなたを変える本と映画と絵本たち400』
(鎌田實、マガジンハウス、2020、税別1400円

こういう、ブックガイドみたいな本、けっこう好きなんです。
興味をひかれた本や映画の名前には線を引き、ページの端を折って、後で調べてみることにしました。
一番興味を持ったのは、『後継者たち』の紹介内容でした。
この本は、ホモサピエンスとネアンデルタール人の闘争を描いた本のようです。
とてもびっくりしたのが、「​ネアンデルタール人は疑うことを知らなかった​」というところ。
・ホモサピエンスが弓矢を射ってきても、その矢を「贈り物」と思ってしまう。
・自分たちの仲間が連れ去られても、「連れ去られた」という意識がまったくない。
(本書p106より)
そんなこと、思ってもみませんでした。号泣
漠然と、ホモサピエンスに取って代わられた古代のネアンデルタール人は、
ホモサピエンスよりも劣る人種のように思っていました。
心優しい無垢の人種だったようです。
脳天をかちわられた気分です。
小説家というのは、すごいところに着目するなあ、と思いました。

『後継者たち』 (ハヤカワepi文庫) [ ウィリアム・ゴールディング ]
映画の中で一番気になったのは、「​落下の王国​」(The Fall)。
この本で初めて知ったタイトルです。
鎌田さんの言葉「​こんな美しい映画は観たことがありません。​」(p168)は、YouTubeで断片的にこの映画を観てみただけでも、大げさではなく本当だと思いました。
YouTubeには、この映画の予告編だけでなく、BEST SHOTS動画も公開されています。
その動画の美しさといったら!
今すぐでなくても、観ておきたい映画だと思いました。

​愛を読むひと​」(The Reader)も気になりました。
鎌田さんの言葉「​人間を完全にするもの、それこそが愛なのだと思わせる秀作です。​」が、頭から離れません。
最後に、​絵本​です。
これもまた、気になる絵本がめじろ押しでした。
鎌田さん絶賛の『​100年たったら​』は、「絵本ナビ」というサービスに登録することで、スマホで全ページの試し読みができました。
『100万回生きたねこ』を思わせる、深い話でした。
こんなに絵本らしい絵本はほかにない、と思わせられました。

100年たったら』 [ 石井睦美 ]
▼​『100年たったら』(絵本ナビ)
​二番目の悪者​』も、気になります。
小学校高学年以上向けと、対象年齢が高めに設定されています。
タイトルの「二番目の悪者」とは、うわさを鵜吞みにした者たちを指しているようです。
道徳の学習の、いい副読本になりそうです。

二番目の悪者』/ 林木林/作 庄野ナホコ/絵
前回の吹奏楽曲と同様、今回の本や映画も、気になった作品はネットで調べてみました。
映画の予告編動画の視聴や、本の試し読みなど、自宅で無料でできることが増えていて、ありがたいです。
やっぱり、今の時代は、恵まれていますね。
自分に合った作品を見つけやすくなった現代。
労を惜しまずに興味を持った作品を調べてみて、出会っていくことが、人生を豊かにすることにつながると思います。
​あなたも、すてきな一冊、すてきな一本に出会えますように!​​
さて、前回の吹奏楽曲の本と違って、今回の本は続編はないのですが、
別の角度から作家を紹介する本を見つけました。
面白そうだったので、注文しました。

『眠れないほどおもしろいやばい文豪』/板野博行
こうやって芋づる式に読書は続いていくのであった・・・。大笑い
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