わり算の筆算で手書き数字が雑で読み違えてしまう子のためのエクセル筆算シート
今日は年内最後の通級授業でした。
授業の前に担任の先生から、数字が雑で計算を間違える子の相談を受けました。
計算自体はよくできるのだそうです。
「計算はできるのに、もったいない」という担任の思いに応えるため、しばし、どんな対策ができるか考えてみました。
・・・ひらめいた!
手書きの数字では判読が難しい子の場合、デジタル入力を使うのは、わりとよくある手です。
画面上の数字ボタンをタップしたり、数字をドラッグして入力してもいいのですが・・・。
今回の場合、小学校高学年の児童でしたので、キーボードの数字キーの入力をそのまま使うことにします。
数字キーの入力でいいのなら、あとは、筆算の枠をどうするかです。
自作するのはめんどくさいので、エクセルでちゃちゃっと作ってしまうことにしました。
できたのが、コレです。↓
シートの下の方には、全く同じわり算の筆算の型が、そのままコピーされて続いています。
その気になれば、下にどんどん同じのを足していくことができます。
わり算の筆算の型を書くのは、「とじかっこ」=「)」で済ませました。(笑)
あとは、セルの枠線を使っています。
すごく簡単です。3分でできました。(笑)
なお、筆算のやり方に対応させるため、1マスに入れるのは、数字1つだけでないと、いけません。
エクセルの機能として、数字1つしか入らないようにセルに制限をかけることはできるのですが、子ども自身が自分で気をつけて1つの数字を入れるのはできると踏んだので、今回はエクセル自体には何の制限もかけていません。入れようと思ったら、なんでも入力できます。
必要以上の親切はしないのもまた、親切です。
通級授業の際、さっそく、該当の子に試してもらいました。
その子の1人1台端末に、USB経由でファイルを移して、起動。
結果は、非常にスムーズに筆算ができていました。
僕がやるとつい1マスに2つの数字を入れてしまうことがありますが、その子の場合、ちゃんと1つの数字だけで矢印キーを押して、セルを移動させていました。
非常に簡単なシロモノですが、こんな簡単なものでも、子どもによっては計算をサポートするツールになることが分かりました。
問題を自分で入力することもできるので、これがあればいろいろなわり算の筆算が間違いなくできるようになりそうです。
いちおう、欠点としては、繰り上がりの数字を小さく書いておくことは、できません。
該当の子どもの場合は、頭の中に保持して計算することができていたので、それは問題になりませんでした。
やはり、計算自体は得意で、数字がきれいに書けない子に、使用は限定されると思います。
わり算の筆算の計算自体が苦手な子には、何か他のものがいりそうです。
安心してください、それもまた、別にあります。
それは、もしかしたら次回、紹介しますね。