『音楽療法士のしごと』との対話その10 ~その子のために「作る」「アレンジする」という精神
『音楽療法士のしごと』という本があります。
その本についてこのブログに書く時だけは、内容を対話形式で紹介していました。
2012年11月26日以来に「その9」を書いて以来、ずっとほったらかしにしてきたのですが、久しぶりに、「今こそ続きを書くときだ」という気がしました。
そういう気がしたので、9年ぶりに、続きを書きます。
『音楽療法士のしごと』
(生野里花 、春秋社、1998、2000円、※絶版)
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その1
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その8~お互いに生かしあっているんだという感覚 |
その9~個性や考え方を活かすということ
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◆『音楽療法士のしごと』との対話 その10
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: 本からの抜粋
: にかとまのコメント
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: 音楽療法では、子ども一人ひとりに合った音楽をその場で即興でつくるのでしょうか?
: この場合はオリジナルを作ったほうが良さそうだということになれば、その子の名前を入れた歌詞をつけたりして、その子のための”ベルの歌”を作ってあげる。(p156)
: なるほど。
その子の名前を入れた歌詞をつけるとかなら、既成の歌の替え歌とかでもできそうですね。
僕も、自分の子が小さいときには、よく歌っていました。
兵庫県の国体ソング「はばたんカーニバル」の「は~ば~たん♪」というところを自分の子の名前にしていました。
子どもの名前に合う曲には、ほかにも何曲かありそうです。
: 既成の歌を使う場合でも、途中から新しくアレンジしたほうがよい場合もあります。
アレンジまったくなしということは、まずないでしょうね。(p156)
: 学校でも、子ども一人ひとりにあった教育が求められています。
その子のために作る。その子のためにアレンジする。
とても大切なことだと思います。
僕が音楽クラブを担当していた時は、子どもたち一人ひとりに合わせて難易度を調整した楽譜を用意していました。難易度の調整も、アレンジのひとつですね。
「アレンジして与える」というのが子どもへの教材の与え方の基本だと考えると、学校教育のいろいろなところが変わってきそうな気がします。
国語の教材を、その子用にアレンジして与える。
算数の教材を、その子用にアレンジして与える。
特別支援教育ではそういったことがかなりできていると思うのですが、特別支援教育を特別なものにせず、全員にとって当たり前のものにするには、こういった精神を教職員全体に広げていく必要があるのかな、と思っています。
(p158まで)
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久しぶりに書いて、約10ページ進みました。
たったの10ページ・・・。
この調子でいくと、終了までに何回かかるかなあ。
古い本ですが、僕がやろうとしていることにとても重なる部分があるので、ときおりこうやって本書を開きたいと思っています。
また気が向いたら続きを書きます。
次はいったい何年後??
引用文献:
『音楽療法士のしごと』
(生野里花 、春秋社、1998、2000円)