「失敗が増えれば増えるほど自分の辞書のボキャブラリーが増える」~ヤマザキマリ『国境のない生き方』

​​「失敗」​というものをどうとらえるかで、生き方が変わってくると思うんです。
僕が好んで読む本は、「失敗」をかなり前向きに捉えているものが多い。
少し前に読み始めたら止まらなくなったこの本も、その一つ。

『国境のない生き方 ー私をつくった本と旅ー』
(小学館新書、ヤマザキ マリ、2015、税別740円)

著者の​ヤマザキマリ​さんは、マンガ「テルマエロマエ」を描いた作者さんです。
(お名前からのリンクはWikipediaに飛んでいます。)
いろんなものに熱中する子ども時代を過ごし、日本を飛び出て、そしてまた日本に帰って来るという、なかなかすごい生き方をされてきた方。
(先ほどのリンク先のWikiを読むだけで、その人生のすさまじさの一端は分かると思います。)
これを読むと「僕の人生はまだまだ甘いな」と思います。(^^;)
本のカバーは僕の持っているものはほぼ文字のみのシンプルなものですが、最近の装丁は絵で内容を表したものに変更されているようです。
さて、この本の中に、次のような一節があります。
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​・私にとって「失敗」は、ダメージ・ポイントじゃないんですね。​
​ 失敗が増えれば増えるほど自分の辞書のボキャブラリーが増えるわけですから、​
​ 「やっちまった」「しまった」と思って、またやり直しっていうのは、
 ​死ぬまでやっていい​と思うんです。​

 (p173より)
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本書を読むと、ここの一節は、死ぬほどの説得力を持って迫ってきます。
この本は2~3ヶ月前に、驚愕しながら読んだ本です。
とにかくヤマザキマリさんの遍歴がすさまじい。
「失敗」もそのレベルがすごくて、こうやって本になるくらいです。
ただ、あるときは失敗だと思えたものが、後に実を結んだり、何かの結果につながったりすることも、よく分かります。
読み物として大変面白い本ですが、特にマンガ好きや本好きにはおすすめします。
かなりワールドワイドな行動をされている方なので、外国に興味がある人にも、オススメです。大笑い

飯田史彦『生きがいの教室』2 ~「生きがい論」の特徴

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