”仕事をしに行く”んじゃなくて”知恵を出しに行く” ~『マンガでわかる!トヨタの仕事哲学』
ゴールデンウィークです。
完全に休息にあててもいいですが、休み明けの仕事がうまくはかどるよう、準備や下調べにあてるのもいいですね。
「仕事」について改めて捉えなおすには、こんな本はいかがでしょうか。
『マンガでわかる!トヨタの仕事哲学』
(若松義人 監修、宝島社、2013、1000円)
実はこの続編を先に読んだんです。
それが実に面白くて、パート1である本作もネットで探して購入した次第です。
ストーリー仕立てになっていて、しかもマンガですので、読みやすいです。
そのうえ、「仕事」を見つめなおすことができます。
本書から少し抜き出して、僕が感銘を受けたところを紹介します。
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『マンガでわかる!トヨタの仕事哲学』
(一部分、特に印象に残っただけを、引用します。
顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。))
・「お前さん働くのがつまらないだろ」
「それはな・・・
おもしろくする努力をしてないからだよ」
「自分で『カイゼン』することをサボってるからだ」
出ました。トヨタ式「カイゼン」!
そうです。 この本は トヨタ式「カイゼン」の解説本です。
ただ、そのメソッドも紹介されますが、根本となる考え方に焦点を当てている気がします。
いろいろなところに応用可能です!
・「5年後10年後の自分を想像しろ・・・
そこから逆算して今お前がなすべきことを決めていくんだ」
目標からの逆算、スタートである現状の把握と、ゴールの明確化。
夢や目標を視覚化したり、イメージすること。
何事も目標がクリアになれば、そこに至るまでの道すじも見えてくるものです。
成長や改善がないということは、目標が見えていなくて、場当たり的な、その場限りの仕事になっているということかもしれません。
・「トヨタ式では
ミスを個人の責任として押し付けたりはしない…
ミスをさせてしまった組織全体の問題として考える」
・ミスやクレームこそカイゼンのチャンス。
・トヨタ式では、「不良はみんなの見えるところに出せ」という教えが徹底されている。
・みんなに見えればみんなの知恵を集めてカイゼンできる。
勇気を出して手を上げよう。
これは、学級経営にも通じます。
職員同士にも・・・。
人を責めるのは簡単ですが、個人の責任ではなく組織の責任として、改善をめざす。
そのほうが、有益ですね。
・「トヨタ式において
『1時間かかる仕事を30分で』
『コストを半分に』
『10人の仕事を5人に』など
一見無茶と思われる目標を立てるのはよくやることなんです」
・「そのほうが問題を根本から見直して常識にとらわれない発想ができる」
現実的な目標は達成しやすいけれど、当たり前のことしか思いつかなくなります。
困難な目標、普通にやっていたら達成できそうにないことを、是が非でも達成しないといけない、
そうやって追い込まれたとき、思わぬ発想が生まれてくる。
ムチャな目標も、役に立つんですね。(笑)
・「やらされてると感じるのは 知恵を出すことをサボってるからだ!」
「”仕事をしに行く”んじゃなくて”知恵を出しに行く”って考えるくらいじゃないとな・・・!」
エピローグのこのセリフ、好きなセリフです。
そうですね。知恵を出さなくちゃ!
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マンガを楽しみながら、自分の仕事ぶりを振り返ってみるのも、いいものです。
本のほうには、ここでは載せきれなかったカイゼンの具体例やカイゼンシートの例も載っています。
楽しみながら仕事ができるって、いいですね♪
それではよい週末を!