「抱きしめるようにして話すんだよ」 ~『今日、誰のために生きる?』その2
新年度に子どもたちが登校し始めて最初の1週間が終わりました。
いやあ、つかれた~~。
さて、こういうときこそ読みたい本として、昨日から紹介し始めた本の読書メモ、今日も書いておきたいと思います。
『今日、誰のために生きる? 』
(ひすいこたろう・SHOGEN、廣済堂出版、2023/10、税別1600円)
今日は、少し前に話題にしていた「会話」「話すこと」について、本書が書いてある「大切なこと」をご紹介します。
昨日軽くふれましたが、日本からアフリカに行ったショーゲンさんが、現地で村人から言われた言葉です。
その章のタイトルは、「抱きしめるようにして話すんだよ」(p40)
・「ショーゲンの言葉には、体温が乗っかってないから、私には伝わらない」
(p41より)
・「言葉はね、相手をハグするように言うのよ」
(p42より)
なんと、これが、3歳の子から言われた言葉なんです。
どうです?
ガツンと、やられませんでしたか?
現代的な流行りとは無縁のところにある、本質的な、普遍的な大切なことを、言葉にしているように、僕は感じました。
その後のページでも、「言葉にして伝える」ことについての、現地の人からのアドバイスが書かれていました。
ショーゲンさんにとって、ターニングポイントになったのではないかというアドバイスです。
・「ただほしいというだけじゃなくて、なぜほしいのか。
そういう思いをちゃんと伝えられたの?
大切なことを、はしょってはいけないよ」
・「自分の思いをちゃんと伝える挑戦をしてきなさい」
(p98)
これは、村長からの言葉です。
ショーゲンさんにとって本当に必要なものを、村人に理解してもらうために、村長はショーゲンさんにとっても重要なアドバイスをされたのでした。
この言葉がでてくるエピソードは、その前後関係を含めて、ぜひ読んでほしいところです。
僕は、とても、感動しました。
エピソードをしめくくるところの記述だけ、最後に紹介させてください。
・僕には最初、店主に対して、「言ってもどうせ聞いてくれない」という思い込みがあった。
でも、それを村長は「ショーゲンが、そういうふうに接したからでしょ?」と言います。
村長は続けてこう言ってくれました。
「ショーゲン、思いがあるんだったら、自分の思いは必ず伝わると信じるんだ。
自分にそう思い込みの魔法をかけるんだよ。
自分が幸せになれる思い込みの魔法を、もっと自分にかけたほうがいいよ」
(p103より)
どう思われましたか?
僕は、「この本は、現代人が忘れてしまっていることを、思い出させてくれる本だ」と思って、とても感動しました。
本書を読んで、あなたも、ぜひ、「心のある生き方」を、とり戻してください。
本当に大感動した本なので、明日以降も、引き続き、読書メモを綴っていきますね。
それでは、また!
▼愛メッセージを大切に
(2022/11/23の日記)