無料での「​NEUTRINO​」で歌声を生成! 自然な歌声に超びっくり!!

​​昨日​に続いて音楽制作の話題です。
オーケストラ音源に続いて、​​歌声の生成も無料でできる​​ことが分かりました。
今の技術はほんとに、すごい!びっくり
初音ミクなどに代表されるボーカロイドの歌声ではなく、ホンモノの歌声をシミュレートした、人間っぽい歌声を生成するのが、なんと、無料でできます。
​NEUTRINO​(ニュートリノ)というのを、使います。
ただ、これだけだと使いこなすのが大変なので、支援ソフトといっしょに使います。
NEUTRINO調声支援ツール」というソフトです。
2つセットで使う必要がありますが、どちらも無料です。
これで、かなりカンタンに、PCに歌わせることができます。ウィンク
ちなみに、NEUTRINO​の中にはいろいろな歌手のプログラムが入っています。
有名なのは、「AIきりたん」かな?大笑い
#「AIきりたん」は、もしかしたら今は、無料じゃないかもしれません。
#いろいろな歌手のプログラムに対応していて、それぞれ使用条件が異なるようです。
下の動画は、YouTubeで公開されていた、NEUTRINO​公開直後に試しに歌わせてみたらこうなった、という動画です。
#イントロが25秒ほどあり、その後で歌が再生されます。

AIきりたんの『キリトリセン』 無調声ver
(一時的様、2020/02/21公開)
「これは、すっげえ。ホンモノの歌手が歌っているみたいぃぃぃ!!」
ということで、僕も使ってみることにしました。大笑い
では、初めてこれを使ってみた時の手順を、備忘録も兼ねて、書いていきます。
まず、すでにあるネット上の「使い方」解説を見ました。
たとえば、以下のサイトです。
▼​AIきりたん(NEUTRINO)の使い方とより自然な歌声を実現するコツ
 (ぼいどす様、2022年9月5日記事)
上のサイト様によりますと、
NEUTRINOとはVocaloidやCevio、無償のものではUTAUなどのような合成音声エンジンのひとつで、その自然な歌声はリリース当初相当な衝撃を界隈に与えました。そして無償で利用可能です。
とのことです。
なんともうこれが出てから4年くらい経っているようです。びっくり
#Wikipediaでいつ初登場したのかを調べました。
NEUTRINO - Wikipedia
#なんと2020/2/20にデビューしていました。
僕の知らない間に、時代は進んでいました。

ただ、4年経過したことで、登場当初にはかなり高度な専門知識を必要としていたこのソフトが、今ならかなり導入しやすくなっているようです。
では、2024年最新版、超絶カンタンに使うやり方を、惜しげもなく、公開しましょう!ウィンク
#偶然見つけただけだけど。
このソフトを使うハードルはいろいろあるのですが、そのうちのかなり大きなハードルは
MusicXMLファイルを用意しないといけない​ことです。
MusicXMLファイルというのは、歌の旋律に歌詞をつけてデータ化したファイルです。
これがもしMIDIファイルであれば、かなり汎用性の高いファイルなので、いろんな手段で作ったり読み込ませることができます。
ところがXMLファイルは少し特殊なファイルなので、その作成手段があまりありません。
公式には、
   MIDIファイルを作る
 → MuseScoreで読ませて、歌詞を入力

 → MusicXMLファイルとして出力して、NEUTRINOに読ませる
というやり方が、推奨されています。
#MuseScoreは、無料で歌詞付きの楽譜を作成できるソフトです。
ただ、僕はMusicXMLファイルをカンタンに作るソフトを、すでに持っていました。
このブログでも何度か紹介した、カワイの「スコアメーカー」です。
(↓過去記事参照
 ▼カワイ「スコアメーカー」で音楽会の曲練習用動画をラクラク作成! 
 ▼「スコアメーカー」で合唱譜に初挑戦!驚愕のクオリティ!(合唱「ここは友だちせいさくじょ」)
「スコアメーカー」は初心者にも非常に使いやすい、楽譜作成ソフトで、歌詞の入力もできます。
というか、歌詞の入力が、しやすいです。大笑い
今回、僕の自作曲の主旋律のみをMIDIデータで用意した後、その主旋律を「スコアメーカー」で読み込ませて、歌詞を入力しました。
で、その際、旋律をそのまま歌うとキーが高すぎることがわかったので、ハ長調で作った旋律を、半音6個分、下にずらしました。
スコアメーカーは移調もカンタンにワンタッチポンなので、助かります。
#スコアメーカー自体にも、歌う機能が搭載されています。
#声楽のソプラノの声で歌ってほしい場合は、スコアメーカーに歌ってもらえば十分です。
下の画像は、自作曲「待ってる時間」のボーカルパートの1番のサビのところです。

こまかいところは、後で「NEUTRINO調声支援ツール」に取り込んでからでも調整できます。
とりあえずある程度できたら、MusicXMLファイルとして出力します。

さて、下準備ができたので、ここからはいよいよ、NEUTRINOに歌わせるやり方です。
まず、「NEUTRINO」と「NEUTRINO調声支援ツール」をダウンロードしてインストールしておきます。
以下が、公式のダウンロードサイトになります。
NEUTRINO - Neural singing synthesizer (studio-neutrino.com)
▼「NEUTRINO調声支援ツール」公式サイト
 GitHub - sigprogramming/tyouseisientool
「NEUTRINO」にはいろいろな歌手のプログラムが用意されていますが、僕がダウンロードした時には、デフォルトで「めろう」さんがすでに入っていました。
僕はこの方の声が気に入ったので、そのまま使いました。ウィンク
#ほかの歌手に歌ってもらいたい場合は、公式サイトからダウンロードできます。
では、いよいよ、具体的な使い方です。
「NEUTRINO調声支援ツール」を開いて、NEUTRINOがインストールされている場所を指定します。
下のサイト様の解説記事を参考におこなってみてください。
▼​NEUTRINO調声支援ツールの使い方!ダウンロード方法も解説します
(おゆひよこDTMブログ様、2024年2月5日更新記事)
ここまでくれば、あとはMusicXMLファイルを読み込ませるだけです。
ただ、「NEUTRINO」が歌声を生成するときの動作はかなり重いので、「1番だけ」とか、部分部分で取り込んで操作した方がよさそうです。
1番と2番はほぼ同じメロディだと思うので、1番のメロディを取り込んで歌声を生成した後、別名で保存して、「NEUTRINO調声支援ツール」上で歌詞を2番に変更していくのも、アリです。ウィンク
スコアメーカーでは五線譜でメロディが表示されていましたが、「NEUTRINO調声支援ツール」に取り込んだ時には、ピアノロール画面になります。

この支援ツールはとてもよくできていて、音を示しているひとつひとつのバーを選択すると、歌詞を変更したり、音の長さや音の高さを変更したり、直感的に、いろいろな編集ができます。
ただ、その変更を反映させて歌声生成(レンダリング)をおこなうのに、待ち時間が発生します。
変更したところがたとえ1カ所だけでも、前後を含めてそのフレーズは再生できなくなります。
一部分をレンダリングしているあいだに他の部分を再生させたり編集したりすることはできるので、待ち時間に別のところを編集したりして、時間をうまく使いましょう。
僕の場合、一度歌わせてみて、ブレスの間をとるために音の長さを短く変更する処理をいくつかおこないました。
AIなのでプログラム通りにいくら長いフレーズでも息継ぎなしで歌えてしまいますが、そうすると人間っぽくないので、自分で歌うならもっとこうなるだろうという観点で少し直していきました。

ほかには、スコアメーカーで歌わせた時にもあったのですが、促音の「っ」のところは、間を開けるのか、前の音を伸ばすのか、そのフレーズによって判断して歌詞を変更することが必要でした。
編集時は、一番上の小節番号のバーをクリックすると、その場所から再生できます。
キーボードのスペースバーを使うと、再生と停止が手軽にできて、便利です。ウィンク
では、​「​NEUTRINO​調声支援ツール」の編集画面で「AIめろう」さんに歌わせているところの動画を見ていただきましょう。​
​こんな感じで歌ってくれました!​​
#イントロが28秒ほどあり、その後で歌が再生されます。

最後に、僕が参考になった使い方解説サイトをあと2つ、紹介します。
▼​無料のボカロ!NEUTRINOの使い方まとめ
 (どんぐりの音あそび様、2023.09.03記事)
↑「NEUTRINO調声支援ツールで簡単に使えます」という過去記事も一緒に読んでおきましょう。
▼​歌AI「NEUTRINO」と調声ツールのシンプルな使い方【サンプルデータつき】
 (おっさんゲーマーどっとねっと様、2022/09/08公開 2022/09/13更新記事)
さあ、それではあなたも、AIに歌ってもらいましょう!大笑い

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