漢字を非常に苦手にしている子のクラスでの漢字の授業実践

「漢字」のイラスト文字を非常に苦手にしている子がいるクラスがあります。
そのクラスで、1か月に1回のペースで、「漢字」をテーマにした授業を、引き受けています。
といっても、9月からなので、今日がまだ2回目でした。ウィンク
通級担当は通級でみている児童のクラスに積極的に関与して、普段の授業におけるその子の困り感の改善に寄与するべきだと思っています。
その一環としての、通級担当による、クラス全体の授業です。
そういう機会をもたせてもらえていることに、感謝です。
1回目の授業の詳細は、以前このブログに書いています。
未読の方は、ぜひ読んでみてください。ぽっ
#そしてまた今回の記事に戻ってきてください。

【実践】漢字の読み書きが困難な子どもがみんなと共に学び合えるようにする提案授業(小4「漢字の広場」の授業) ~僕は、こう考えたんだ。~
【実践】漢字の読み書きが困難な子どもがみんなと共に学び合う提案授業(小4「漢字の広場」の授業)その2 ~こんな授業になりました。~
では、2回目の授業の実践レポートです。
今日やったばかりの、ほやほやです。スマイル

基本的には今回も第1回と同じように計画しました。
ただ、今回は電子黒板上に出てくる​お題の漢字を読んで、動作をつける​というのを、導入でやりました。
漢字だけだと興味を示さない子でも、​動作をつけると、楽しそうにやっていました​
たとえば「鼻血」という熟語を読んで、「鼻血が出たので鼻をおさえているポーズ」をみんなでとったりしました。大笑い
ただ、こういった漢字熟語の動作化を導入に追加したことや、パワーポイントの投影で手間取ったことから、授業の最後に予定していた、各班の発表時間は、足りなくなりました。
時間の見通しという点では、前回より甘かったと思います。しょんぼり
内容的には、前回は物語づくりでしたが、今回はいくつかの漢字熟語から言葉を選んで「説明」をする文を作るといった内容でした。
リレー作文にしにくいお題だったので、子どもたちの様子を見ながら、「お話がつながっていなくてもいいよ」と言っていました。

ただ、発表の時間に代表で発表してくれた2つの班は、どちらも班員の考えた文が、見事につながっていました。
各自が別々に考えたのではなく、班の人同士でしっかりと相談して考えたことがうかがえました。びっくり
特に、最初に発表した班は、最初と最後の文を同じ意味にするという、見事な構成でした。
はじめと同じような意味の文に最後にまた帰ってくるという構成です。
一連の話が終わったという感じが、非常によく出ていました。
中身もよく考えられていて、プロの座付き脚本家が書いたのかと思うような、見事な構成の「寸劇台本」ができていました。
そうです。ただ単に「漢字を使った文づくり」をしたというだけでなく、自分たちが演技することまで考えて作られており、実際に、文を読み上げた後、班員がそれぞれの役になって、演技をしてくれたのです。
発表の前に、各役割の人たちのポジションどりから始まり、4人がそれぞれ所定の位置につくところから始まったので、びっくりしました。
発表時の動作化については、「今回は別に動作をつけなくてもいいよ」と言っておいたのですが、よほど前回の動作化発表会が楽しかったのか、一気にクオリティアップした本気の寸劇が披露されました。
短い時間で脚本と演技を考え出した子どもたちの力に、驚かされました。
前回・今回ともに、とても楽しい授業になりました。
漢字が苦手な数名の子どもたちが特に意欲的に参加していたのが印象的でした。
来月もまた機会をいただいているので、子どもたちが自由に考えて思いっきり自分たちの力を発揮できるように、準備したいと思います。大笑い
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LD通級担当者が通常学級に対して行う「漢字の読み書き」の苦手さへのアプローチ
 (2023/09/13の日記)

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