学校現場への「人材募集」について
夏休みが終わり、多忙な日々がまた始まりました。
新学期初日、僕は全クラスの様子を見に、各クラスを巡回させてもらいました。
自分の担当としては通級指導担当ですが、
「通級の部屋にこもらずに、子どもたちのところへ行くようにする」
「通級対象のお子さんだけでなく、すべての子にかかわる」
というポリシーでやっております。
通級対象のお子さんだけだと、新学期初日は、顔を見て挨拶して夏休みの話題を少し聞いて終わるのですが、すべてのお子さんにかかわるとなると、これが一気に、いろいろとあります。
新学期初日は実質3時間しかなかったのですが、嘔吐する子、鼻血を出す子などの対応をしました。
#周りの子がすぐに気付いて教えてくれました。
#僕1人では何もできないので、他の方と協力しました。
夏休みの過ごし方を聞いても「家にいた」という子が多かったので、学校がいきなり始まって、体調面でもギャップを感じやすかったようです。
こんなふうに、学習指導だけでなく、生活面での対応・フォローが必要ということもあり、学校現場はやはり忙しい、という印象です。
子どもたちと一緒に過ごせるのはとても元気をもらえるので、やりがいもすごくある仕事なのですが。
学校でも家庭でも、大人に余裕がないと、子どもたちの安心・安全につながりません。
余裕を生むためにも、人手不足と言われている教育現場に、人材を募集するというのは、必要なことかと思っています。
実は、忙しかった初日が終わった翌日、
新聞の折り込みチラシを見ていたら、近所のスーパーのチラシに、大きく「人材募集」が載っていました。
それを見て、僕は、
「学校もこれだけ人手不足なんだったら、
こんなふうに大々的に地域に人材募集を呼び掛けてもいいのかも」
と思いました。
学校で働きたいという人は、潜在的にはかなりたくさんいると思います。
今はどうやら職安での募集もしていないようですし。。。
#職安のサイトで勤務市で絞り込んで調べてみました。
#こども園や学童の補助員・支援員は募集していました。
▼ハローワークインターネットサービス求人情報検索・一覧
「インクルーシブ教育」(多様な子が同じ場で共に学ぶ教育)を今の日本の学校でやろうと思ったら、「35~40人の子どもを、担任1人でみる」という制度をなんとかしないといけません。
サポーターとして働いていただける地域の方をもっと学校の中に入れていってもいいのではないかなあと思うのですが、どうなのでしょうか。
「学校の先生以外の大人」にたくさん出会うのも、子どもたちにとって、いい刺激になると思います。
ネットで調べたら、京都市は、そういうことを、やっているようでした。
↓京都市の募集案内チラシ
▼校務支援員の募集案内(チラシ)
「きょうと教組」によると、「まなび支援員」というのもあるようです。
▼会計年度任用職員一覧表
理想的には、すべての教室を担任任せにせずに、他の教員が副担任としてかかわるか、教員不足で叶わないならば、せめて支援員をつけて、多様な子の対応ができるようにすべきかと思っています。
#夏休みにこども園見学に4園行きましたが、子ども園はどこもそうなっていました。
#今も、すべての教室ではないですが「通常学級付きの特別支援教育支援員」さんがおられる教室はあって、そういう教室ではとても助かっています。
ただ、その際には、たとえその教室に手のかかるAさんがいたとしても、「Aさんだけに関わる」というのは、Aさんと周りの子との関係性を切ってしまいます。
子ども同士のつながりを切らないように、「教室全体につく支援者」というのが理想です。
#そのほうが、たぶん、担任も助かります。
#いろんなことを頼めるので。
あなたは、どう思われますか?
また、あなたの地域で、もしこういった取組をされているようでしたら、ぜひ、教えてください!