「○○からはじめよう!」 ~『TEDトーク 世界最高のプレゼン術【実践編】』その3
『TEDトーク(実践編)』の本を読み返しています。
今回が、第3回です。
『TEDトーク 世界最高のプレゼン術【実践編】』
(ジェレミー・ドノバン)
▼第1回記事:ベンジャミン・ザンダー「音楽と情熱」
▼第2回記事:ベッキー・ブラントン「私のホームレス体験」
ちょうど今、年度初めで入学式や学級開き、授業開きの時期ですので、本書の中で「オープニング」についてどう書かれているのか、少し見てみたいと思います。
本書には105のHintが書かれています。
その中に次の3つがあります。
■Hint40 聴衆に考えてほしいときは、
質問でトークをはじめよう
■Hint41 スピーチから何を得られるかを明確にしたうえで、
オープニングを締めくくろう
■Hint42 月並みなオープニングは絶対に避けるべき
Hint40で具体例として紹介されているのが、次の動画です。
なぜから始めよう ― 優れたリーダーはいかに行動を奮い起こさせるか | サイモン・シネック | TEDxPugetSound
非常に引き込まれる語りです。
「なぜ?」の嵐を最初に浴びせることで、聴衆に、続きを聴きたいという意欲を起こさせています。
何かを教えるというとき、その前提として、生徒側の「知りたい」という欲求があるべきです。
それがなければ、お仕着せの教え込みになってしまいます。
知りたくもないことを教えられたら、勉強そのものがいやになってしまいます。
ちなみに、Hint41では、避けるべきオープニングの例も語られています。
その中に「たいてい失敗に終わるタイプのオープニングがあります。アクティビティ・オープニング、つまり聴衆に動きを求めるオープニングの手法です。」(p167)とあったのは、意外でした。
アクティビティを取り入れるのはとても効果的だと思っています。
ただ、それを最初の皮切りにするのは、もしかすると、逆効果かもしれません。
最初の最初は、まず教師がリードする。
まずリードしてから、委ねる。
山本五十六の有名な言葉があります。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
最初からいきなり相手を動かそうということ自体に、無理があるのかもしれません。
まずは、自分からです。
まずは、自分から、やってみよう!!
ちなみに山本五十六の上の名言には続きがあります。
続きもとても大切なことを言っていると思います。
知りたい方は、以下のリンク先で確認してみてください。
かなり分かりやすく解説されています。
▼やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
(Proverb(ことわざ)・格言(名言)|大学受験の予備校・塾 東進のサイトより)
今の言い方で、読んでいる人の「知りたい」を喚起できたかな?
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