福山憲市「インクルーシブな学級づくりを支えるゲーム手法」~授業づくりネットワークNo.26『ゲーミフィケーションでつくる!「主体的・対話的で深い学び」』
今年度は授業づくりネットワーク理事長の石川晋先生に大変お世話になっています。
授業づくりネットワークはすでに25年以上活動されている教育研究団体です。
僕が若い頃にはかなり勉強させていただいた団体です。
とてもたくさんのことをとても楽しく学ばせていただきました。
近年の本(雑誌)は全然読んでいなかったのですが、昨年、気になるところをチョイスして購入し、久しブリに読み始めました。
これが、すごく、おもしろい!
毎回特集されるテーマが違うのですが、教育界のみならず多分野の実績ある方が寄稿されていて、大変勉強になります。
昨日、長らく時間を掛けて読んできた次の本を、ようやく読み終わりました。
授業づくりネットワーク(No.26)
『ゲーミフィケーションでつくる!「主体的・対話的で深い学び」』
(藤川大祐 編著、学事出版、2017、税別1400円)
すごく、よかったです
どの記事もすごく勉強になったのですが、これの最後から2つめに掲載されていた福山憲市先生の「インクルーシブな学級づくりを支えるゲーム手法」は、特に新鮮な学びに溢れていました。
(同書p100~105に掲載)
僕はいつも4色ボールペンを片手に持ちながら本を読みます。
そして、自分が覚えておきたいところは、即座に線を引きます。
線を引いたところは、後で読み返したいところです。
4色のうち、黒色は目立たないので使いません。
赤・青・緑の3色を使い分けながら、線を引きます。
福山憲市先生の「インクルーシブな学級づくりを支えるゲーム手法」は、3色使いまくりの線引きまくりになりました。
のっけからグイグイ引き込まれる文章でした。
自分もぜひやってみたくなる実践でした。
教育の世界には、「これひとつで、いろいろと応用が利く」ということが、けっこうあります。
勉強熱心な先生方は世の中にたくさんいますが、そういった応用範囲が広い学び、1つ学べばいろんなことに通じる学びを知ることが大切だと思います。
勉強しないといけないことは山ほどあり、バラバラに勉強しているときりがないですからね。
僕は昔から「これだけでいろんなことに通じる」ということを知るのが大好きなのです。
福山憲市先生が書かれていたのはまさに、それでした。
多忙な教師がもし10分だけ、ひとつだけ読んで勉強するなら、何を読むのがいいかと問われたとき、僕はこの先生のこの内容をぜひオススメしたいと思いました。
だからこそ、こうやって今、このブログに書いています
端的に紹介させていただくと、「プラスワンの心」という声かけが、子どもたちに浸透していくと、いろんな場面でいろんな子のよさを認めることができる、という実践報告です。
最初の書き出しは漢字の指導場面から始まるのですが、それがいろいろな場面に広がっていって、つながっていって、ついには「インクルーシブな学級づくり」につながっていくところが、とても感動的でした。
わずか6ページですが、躍動感のある文体で、福山憲市先生の教室の雰囲気がかなり伝わってきます。
先生が普段子どもたちに言われている言葉の数々が、そのまま登場します。
これが、とても気持ちいいです。
ムダのなく、洗練された言葉です。
それでいて、ユーモアもあります。
実は僕も似たような系統の実践はしているのですが、僕の言葉はまだまだムダが多いなあと反省しました。
福山憲市先生の実践にふれて、気持ちがシャキッとしました。
またがんばろうと思いました。
(蛇足)
まったくどうでもいい情報ですが、福山憲市先生、なんと、僕が卒業したH大学の大先輩でした。
ちょうど昨年の8月にオンライン同窓会を僕が企画して実施したところだったので、大学時代のことも、またちょっと思い出しました。