ZOOMなどのビデオ会議でオンライン授業をする! ~『子どもが「学び合う」オンライン授業!』
5日ほど前に、3年生の先生とオンライン授業をしました。
といっても、僕は機器の使い方やトラブル時の対応をサポートしただけですが…。
2020年の全国一斉休校以来、「オンライン授業」は少しずつ行われるようになってきています。
しかし、まだまだ二の足を踏まれている先生方も、多いです。
必要に迫られて行われる場合も、ビデオで黒板を映して、いつものような授業を遠隔で届ける、というものになりがちです。
これだって、すごいことですが、いつもの授業をオンライン上で再現すると、いろいろと無理が出てきます。オンラインでやるなら、オンラインならではのことができるはず!
その「オンラインならでは」のことが、なかなか頭に思い浮かばない先生方もおられるようです。
というか、これについては、知っていないと思い浮かびようがないので、さっさと勉強しておくに限ります。
オンライン授業に関する本はいろいろと出ています。
2020年に出版されたものは、「急いでとりあえずやってみないと」という人に合わせた、基本を伝える内容のものが多いです。
2年前のものなので最新の状況には対応していませんが、オンライン授業の初心者だなあと思われたなら、まずはそういった本を手に取って読んでみられても、いいと思います。
えらそうに言っていますが、僕も今更読んでみて、勉強になったことがあります。(笑)
というわけで、今回は、この本の読書メモです。
↓
『子どもが「学び合う」オンライン授業!』
(西川 純 編著、学陽書房、2020、税別1800円)
(ただ、内容的にはこの本だからこそ知れる、というより、ネット上などで広く知識としては公開されている内容になります。それらをまとめて知れるのが、こういった本の魅力ですね。)
で、この本の中で「これは知っておいた方がいいんじゃないの」と思った「オンラインならでは」の手法は、「ホワイトボードの活用」です。
本物のホワイトボードではなく、ビデオ会議時に使える、オンライン上のホワイトボードです。
画面上のホワイトボードに書いた内容を、全参加者で共有することができます。
これを使えば、「わり算の筆算」の問題を、参加者に提示した後、参加者がそこに直接書き込んで問題を解いて見せることができます。
つまり、「黒板の開放」と同じ効果があります。
(上の画像は今僕がZOOMを開いて適当に描いてみたものです。)
実は、5日前の授業はわり算の授業だったのですが、先生が黒板に問題を書き、子どもたちは各家庭で自分のノートに問題を解いていました。
当然、学校の黒板に子どもたちが家庭から手を伸ばして書き込むことはできません。
答えや解き方を、言うだけになっていました。
いちおう、子どもたちが書いたノートをビデオに映して参加者全員に見せる、ということもされていましたが、バーチャル背景を採用している場合はノートを映すのがなかなかうまくいかず、一部が欠けたりぼやけたりしていました。
「板書とノート」という従来型の一斉授業の手法は、オンライン上では従来と同じパフォーマンスを発揮できません。
同じような機能がオンライン上に用意されているなら、そういったものを積極的に使っていってもいいんじゃないかな、と思います。
「ホワイトボード」の機能は、ZOOMでもTeamsでも、画面共有の権限を参加者にいちいち割り当てなくても、最初から全員で使えるはずです。
ただ、オンラインアプリの機能等はアップデート等で変更がある場合があるので、いちおう確認はしておいた方がいいですね。
ところで、まったく違うことを言いますが、ZOOMなどのビデオ会議に参加するとき、音声タイプを選べるところがあって、「電話」とか「コンピュータ音声」という選択肢が選べます。
「コンピュータ音声」という呼び名に困惑して、「これを選んでいいものか」と思ったこと、ありませんか?
でも、もしこれで「電話」を選んじゃうと、国際電話の料金がかかっちゃったりするかもしれないそうです。オソロシイ・・・。
「コンピュータ音声」を使えば、電話代無料で話せるので、とてもいいですね。
僕は、無料が大好きです。(笑)
近年はLINEで無料電話できることなども知られてきて、コンピュータ音声での通話が一般化してきた感もありますが、知らない人からすると、「電話代がかからずに遠くの人と話せる」という話自体、「え?」って感じかもしれません。
みなさんは、ついてきてますか~?
さて、最後に、本書の出版から2年を経て、今の最新のオンライン授業がどうなっているのかを調べてみたら、すごいことになっていたので、それを紹介して終わります。
N高の、世界最先端のオンライン授業です。
https://nnn.ed.jp/learning/vr/
動画を見ましたが、圧倒されました。
生徒が自分で判断して3D教材で学んだ方がいいと思ったら、VRで学ぶことを主体的に選択できるらしいです。
そうすると、目の前に、地球とか、生き物とか、臓器とか(^^;)、いろいろなものが立体的に出現して、自由にくるくる回して「どこがどうなっている」というのを確認できるらしいです。
すげーーなーーーー。
僕はせっかちなので、普通の動画だと途中で飛ばしたり、「もう、わかった」という気になって途中で見るのをやめたりしてしまいがちなのですが、この動画は、見始めると目が離せなくなりました。
こんなの思いっきり未来の教育じゃん!と思いましたが、すでに実現しているのですね。
実現のスピードがすごい!
未来が速足でやってきている感覚。
知らぬ間にどんどん置いていかれているなあ、と感じました。
そんなわけで、技術の進歩がめざましすぎるんで、とりあえず、2年前の状況ぐらいには、おいついておきたいと思います・・・。