「スクラッチ」でプログラミング!
学校でのプログラミングで最も使われているのは、何でしょう?
おそらく、「スクラッチ」ではないかと思います。
▼スクラッチ公式サイト
1人1台端末が配られたので、小学校高学年の子どもたちは、スクラッチを自主的にさわっています。
スクラッチの中にはユーザーが作って公開してあるゲームがたくさんあり、そのゲームで遊んでいる子もいっぱいいます。
中には「マインクラフト」や「にゃんこ大戦争」そっくりのゲームを作っているユーザーもいるようで、「スクラッチならゲームができる」と、一部の子どもたちの間では学校端末でゲームをする抜け道だと認識されているようです。(^^;)
僕としてはゲーム開発はすごく頭を使うし、学校の勉強とも結びつくものだと思っています。
ゲームを入り口として、単なる消費者から、作る側にまわる、そういう子どもたちが増えるのは、いいことだと思っています。
ゲームを作るのは、頭を使いますよ~。
学校でプログラミング教育がスタートしたのは数年前。
今も進んでいるとは言いがたいのですが、子どもたちのICT環境は確実に変わってきています。
今こそ、プログラミング教育に本腰を入れて取り組んでみても、いいですね。
学校での導入については、NHK for schoolの「ワイワイプログラミング」が、分かりやすいと思います。
▼スクラッチをはじめよう | ワイワイプログラミング | NHK for School
(公式サイト)
「Scratchに参加しよう」は飛ばして、いきなり「作る」をしてもプログラミングを開始できます。
さて、僕も久しぶりにスクラッチをさわってみることにしました。
久しぶりにスクラッチで、何を作ろうかな・・・。
■「スクラッチ」を、さわってみよう!
(とりあえずやってみる人向けのガイド)
(1)まずは見た目をガラリと変えてみよう
最初の一歩で変化が大きいと、その後のやる気につながりますよね!
画面の右下隅に、ステージ背景やキャラクタースプライトを選ぶボタンがあります。
「+」を押すと選べます。
ステージを選んだ後、その中に描きこむこともできます。
単純に、お絵かきソフトとしても、楽しいかも?
スプライトの場合、重ねて表示することができます。
ためしに、クルマを選んで、ネコが乗っているような位置に置いてみました。
(2)プログラミングをしてみよう
プログラミングの最初の一歩は、何をしましょう?
僕の場合は、最初に「旗」を置きます。
これを、プログラムのスタート地点にするわけです。
他のユーザーに遊んでもらう時、旗を押すと、何かが起こるように、プログラミングします。
左の枠内は、左端がタブのようになっていて、左端のジャンルを押すと、中身が選べます。
まずは、オレンジ色の「イベント」を選んでみましょう。
「旗が押されたとき」というのを、真ん中のあいているところに、ドラッグします。
ここからは、アイデアが求められます。
今回は、ネコがクルマに乗って出発しようとしたところ、
クルマだけが出発して、ネコがおいていかれるプログラムをしてみます。
プログラムはスプライトのそれぞれに割り当てられるので、
とりあえずクルマのスプライトを選んで、以下のように並べてみました。
右上にある「旗」を押すと、プログラムが実行されます。
おっと、これだと、ネコではなくクルマがしゃべってしまいますね。
そこで、コピーペーストを使って、ネコのスプライトに一部を移行させます。
↓クルマのプログラム
↓ネコのプログラム
一応、なんとなく、意図した感じになってきました。
ここから、さらに「○秒待つ」の数字を変化させたりして、よりよいプログラムに改善していきます。
できあがったプログラムは、こちら!
↑クリックすると、このプログラムの公開サイトに飛びます。
(3)一度作ったプログラムを、アレンジしてみよう
今回のネタの場合、クルマが右に行く代わりに、下にもぐっていくバージョンも作ってみます。
クルマのスプライトの設定で、「向き」というのがあります。
ここをさわれば、どの向きに移動していくのかを変更できます。
ただ、向きを普通に変えると、クルマの最初の形も、回転してしまいます。
(これは、実際にやって確認してみましょう。)
「回転しない」というマークがあるので、これを選んでおくと、
最初の見た目はそのままで、移動方向だけを変えられます。
できあがったプログラムは、こちら!
↑クリックすると、このプログラムの公開サイトに飛びます。
カンタンに作れてすぐに公開できるのが、スクラッチのすごいところです。
(公開する場合は、Scratchへの入会手続きが必要です。)
なお、低学年の場合、iPadやAndroidタブレットなら、
「スクラッチジュニア」が使いやすいです。
▼「スクラッチジュニア」でかんたんプログラミング!
(2020/11/02の日記)
スクラッチの情報はネット上にかなり多く出回っていますが、しっかりと取り組むなら、本を買うのもいいですね。
検索すると、本も、いっぱい発売されています。
ゲーム会社が子ども向けに作った「スクラッチ」の本が面白そうなので、
買ってみようと思います。
「城とドラゴン」の制作会社です。
うちの息子が「城とドラゴン」に夢中なので、この本も、読むかな?
『ゲームを改造しながら学ぶ Scratchプログラミングドリル
プロのゲームクリエイターが伝授! 考えて遊んで面白くするゲーム作りの思考法』
(アソビズム、 誠文堂新光社 、2020、2970円)
イチから作るのではなく、途中から作ってゲームを完成させる、というコンセプトは、かなりよさそうです。
イチから作るのは、やっぱり大変ですからね。(^。^)
※Scratchは、MITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループの協力により、Scratch財団が進めているプロジェクトです。https://scratch.mit.edu から自由に入手できます。