「相手は、こちらの姿を見て、勝手に変わる」 ~コミック版『リーダーになる人のたった1つの習慣』

​​前例のないコロナ禍の中、みんなが迷いやあせり、戸惑いを感じています。
連日の会議では、「これ、どうする?」「あれ、どうする?」といった応酬が、来る日も来る日も、繰り広げられています。
自分の意見と違う人たちの意見を聞きながら、「分かり合えない」と思うことも、増えているかもしれません。
たとえば僕の場合、ICT活用やオンライン学習の実施に関しては、周囲の先生方との温度差を感じています。
特に「オンライン学習」なんて、今まで全くやったことのない人が、ほとんど。
1人1台端末を使ったオンライン授業の研修も十分にはできておらず、「やり方が分からないのに、やれと言われても、できない」と思われている方が主流です。
一方、僕のほうは自宅で休日も使って勉強したり、オンラインイベントやオンラインセミナーに参加したりしてきました。公的な研修は実際足りていないのですが、自主的に経験することで分かってきたことは、多くあります。
こんなふうに、自分と周りの歩調が合わないとき、どうすればいいでしょうか?
「ひとはひと、自分は自分」と突き放して関わりを断つのは簡単ですが、組織としては一緒に成長していかなければなりません。
今こそ、本当のリーダーシップが問われています。
そんなわけで、今日は福島正伸さんの『リーダーになる人のたった1つの習慣』のコミック版を読み返してみたいと思います。
(昔から僕はコミック版というのが大好きです。ストーリーに感情移入しやすいので。大笑い

『コミック版 リーダーになる人のたった1つの習慣』
(※リンク先は、電子書籍版)
​​
(原作:福島 正伸、作画:カネダ工房、中経出版、2013、1000円)

本書では、お店のリーダーを任された3人の「新人店長」の体験を通して、リーダーのあり方に気づき、学ぶことができます。
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『コミック版 リーダーになる人のたった1つの習慣』
読書メモ ロゴ
​​・「ここまでやれば、成果が出るはずだ」と思っていると、
 成果が出なかったときに 意欲を失ってしまうのです。

  (p70)
​・相手は、こちらの姿を見て、勝手に変わるのです。​
  (p71)
びっくり1週間前の『本当にやりたかったことを、今すぐはじめよう!』の読書メモの時にも書いたのですが、結果よりも過程を大事に思っているか、これが決定的に大事ですね。
 プロセスを楽しむことなければ、結果だらけの世の中、すぐにストレスで胃が痛くなってしまいます。
 特に、コロナなんて、理不尽な不可抗力の最たるものですからね・・・。
 自分が何をやったか、何をできたかにこだわりすぎると、おじゃんになったときにすごく落ち込んだり、結果が悪いのを周りのせいにしてしまいがちです。
 そうではなく、プロセスなんです。
 プロセスを見ていた人たちが、勝手に変わっていくのであって、人を勝手に評価して勝手に変えようとしても、ダメなのです。
 さあ、そのプロセスで、何を大事にしていくか?
 それはまた後のところから、引用してみましょう。

​・​​​スタッフに対しては、一緒に仕事ができることに感謝し、どのような出来事があろうとも相手を否定することなく、やる気になる言葉や機会を与え続けます。
 そして、スタッフの成長を何よりも楽しみにして、何かひとつでもできるようになれば自分のことのように喜びます。​​​

  (p107)
ここに書かれていることは、理想かもしれません。
  でも、これができるリーダーと一緒に働けたら、本当にうれしいでしょうね。
  仕事をするプロセスの中で、一緒に働く人たちに対し、こういった感謝の気持ちを持ち続け、好意的・肯定的な関わりができるかどうか、
好意的・肯定的な受け止め方ができるかどうか。
  リーダーの資質というのは、決して知識や技術、経験が一番にあるのではない。
  一番は、周りとの関係性なのですね。
  えらそうに書いていますが、僕が一番できていない部分です!!

​​​・「人を変えることができるのは人だけだ。
  身近な人たちの気持ちなんだよ」​​

  (p114:マンガの中のセリフ)
スマイル僕がマンガの中で一番「いいセリフだ」と思ったのが、このセリフです。
  「気持ち」というたった3文字の言葉に、本質がギュッと詰まっています。

  僕は気持ちを表現するのがヘタなので、その分、いっそう身に沁みます。
​​​・人は、他人との強いを実感することで、​どんな困難でも乗り越えていくことができるようになるのです。
  (p148)
ぽっ非常事態における対処行動は、ひょっとするとリーダーのトップダウンでやったほうが、速く結果が出て、いいのかもしれません。しかし、1人の力で何かを成しえたとしても、上に書いてあるような「強い絆」の実感は、ありえないでしょう。
  人と一緒にやるということは、その分、時間もかかるし、面倒も多い。
  それでもなぜ一緒にやるのか?
  乗り越えた後の「強い絆」の実感が、何よりの報酬なのかもしれません。

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本書を読み返してみて、「1人でやるより、みんなとやろう」という気持ちを強く持ちました。
結果の見えない暗い夜道のようなプロセスですが、心に明るい灯をともし、がんばっていきたいと思います。
・・・しんどいけど!

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