「個別の指導計画」はどうあるべきか?~イタリアやカナダのインクルーシブ教育をふまえて~

昨日は、かなり「たいせつなこと」を書いた気がしています。ぽっ

「大切なことは、なにか」 ~『イタリアのフルインクルーシブ教育』などから 
今日も、昨日の話題の続きです。大笑い
8/11のカナダのインクルーシブ教育学習会で、「個別の指導計画」の話題も、ちらっとだけ出ていました。
#「個別指導の計画」ではありません
「個別の指導計画」は、子どもひとりひとりについて書かれた、個別の目標や手立てを具体化していくもので、日本でも、チームとして「特別支援教育」に取り組んでいくにあたり、大変重要なツールであるとされています。
以下は、文科省が示している様式例の1つです。
(​文部科学省「個別の指導計画の様式例」​より例6のものを転載。)
書類の様式<例6>
外国の場合は、「個別の指導計画」の元になった英語である「IEP」という呼称が使われることが多いようです。
「IEP」というのはけっこう便利な言葉で、僕は自分用のメモの時にはわりとこの言葉を使っています。
手書きにメモを書くときには格段に速く書けるので、研修の時のメモ書きの時には「個別の指導計画」と書かずに「IEP」と書くことが多いです。ぽっ
#厳密には、日本の「個別の指導計画」と外国の「IEP」は、ちょっと違う

​8/11のカナダのインクルーシブ教育学習会では、チャットで、教師による「指導」の計画ではなく、子ども主体の「学習計画」になるといい、という意見がありました。
鋭い指摘だと思いました!びっくり
それを受けて、外国では「個別の指導計画」が2段構えのものであることが、チャット上で別の方から、説明されていました。
海外のIEPは、指導側と学習側の2段構造になる。」とのことでした。
そうなんだ!
「個別の指導計画」については、僕自身も、かなりこだわって取り組んでいるところがあります。
僕は通級指導を担当していますが、子どもの記録を挟み込んでいく記録ファイルの裏表紙には「個別の指導計画」を添付しており、いつでも参照できるようにしています。
指導の場においていつでも確認できるようにしているというのは、けっこう重要なことかと思っています。スマイル
カナダでは「IEP」は、「リソースティーチャー(支援担任のような存在)が、担任と協力して作成する」と説明されていました。(8/11の池野さんの話による)
子ども本人が、自分の字で書いていることもあるそうです。
イタリアでは「個別の指導計画」は、「PEI」と言うそうです。
昨日ブログに書いた『イタリアのフルインクルーシブ教育』には、次のような記述が見られました。


・教育実践の場においては、「特別な教育的ニーズ」を要する生徒への教育は、「個別教育計画」(PEI)に基づいて実施されるが、2020年に公表された省令では、「個別教育計画」の作成にあたっては、ICFの概念モデルを活用することが義務づけられている。
(p299より)




『イタリアのフルインクルーシブ教育 障害児の学校を無くした教育の歴史・課題・理念』
(アントネッロ・ムーラ
、大内紀彦 訳、大内進 監修、明石書店、2022、2700円)
(参考リンク)
▼​ICF(国際生活機能分類)-「生きることの全体像」についての「共通言語」-
 (国立長寿医療センター 研究所 大川弥生、PDF資料)
「個別の指導計画」を意味のあるものにして、活用をほんとうに進めていくためには、「ICFの概念モデルを活用する」とか「学習者視点のものにする」「本人が参画するものにする」といったことが、必要になってくると思いました。スマイル
「障害」を「医学モデル」ではなく「社会モデル」として捉え、インクルーシブな環境下で本人の思いや願いをどう実現していくか、そういった方向性に「個別の指導計画」を役立てていけるといいですね。ウィンク

具体的な評価や記録を(通知表と個別指導計画)
 (2006/12/17の日記)

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