「指揮者は、最終的には消えてもいいと思っている」 ~西村友(オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ指揮者)

前回の日記で、丹波篠山市のヴィーガン料理のお店のことを書きました。
実はその後、丹波篠山市内で演奏会があり、そちらにも家族で行ってきました。
今回は、そのことを書きます。
丹波田園交響ホールでおこなわれた、
オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラの公演です。
指揮者は西村友(ゆう)さん。
指揮だけでなく、作曲や編曲もされている方です。
作曲された作品が、全日本吹奏楽コンクールの課題曲になったこともあります。
↓これです。

ある英雄の記憶~「虹の国と氷の国」より
人気ゲームの「モンスターハンター」のBGMみたいな勇壮な曲です。
たぶんですが、この方は、ゲーム好きですね。(笑)
この演奏会のなかで、指揮者の西村さんが、こんなことを言われていました。
「指揮者は、最終的には消えてもいいと思っている」
この話を聞いて、「教育者」もそうだな、と思いました。
最終的には、消えてもいい存在。
消えることを目指して、今に関わらせていただく存在。
「自分」というものも、そうありたいと思いました。
「楽譜は、まずは歌うこと」ということも、言われていました。
指揮者は全パートの楽譜を歌うことから始めるので、36倍の時間がかかるそうです。
指揮者は、全てのメンバーの立場に身を置き、そのメンバーに課すことを、自らにも課す。
指揮するということは、それほどまでに重いことなのだと思いました。
指揮者 = リーダー と読み替えれば、いろいろな業種や立場に置き換えられるのではないでしょうか。
もしそれが教育者であるならば・・・
ある子どもの立場に自分を置き換えて課題をやろうとしてみて、自分ならどう思うか。
それを思い描けていないならば、真に全員参加の授業なんてできない。
指揮者のにこやかな表情と温かな語り口から、逆に、前に立つ者の覚悟の厳しさを感じました。
西村さんが編曲された「市音でしか聴けない」という「ライオン・キング・メドレー」。
とても素晴らしい編曲でした。
それぞれの楽器の立場に身を置くからこそできる編曲だったのではないかと思います。
素材をアレンジするということ。
自らが輝くのではなく、メンバーを輝かせるということ。
48年目の誕生日に、よいプレゼントをいただきました。
ありがとうございました。

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