アンデシュ・ハンセン『運動脳』その5 ~創造性に計り知れない影響をおよぼす
『運動脳』の読書メモ、第5回です。
▼これまでの記事▼
第1回:その1 ~運動で、不安を軽減できる!!
第2回:その2 ~ADHDの投薬への警告
第3回:その3 ~うつや不機嫌を吹き飛ばす!
第4回:その4 ~「運動以上に記憶力を高められるものはない」
『運動脳』
(アンデシュ・ハンセン、サンマーク出版、2022、税別1500円)
今回は、第6章
頭の中から「アイデア」を取り出す
の章からです。
本章の冒頭では、村上春樹が作品執筆中、毎日10kmのランニングと、水泳を行っていることが書かれています。
アンデシュ・ハンセン『運動脳』
5(今回の範囲は、第6章:p251からp280まで)
(・太字部分は、本の引用。
顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
・運動が創造性に計り知れない影響をおよぼす
・多くのプロフェッショナルたちが、創造性を高めるために運動している
(p252より)
もはや運動の効用はなんでもありになってきました。
村上春樹などの具体名を出されると、説得力があります。
スウェーデンの本なのに村上春樹が出てくるあたり、さすが、世界的な作家です。
・ジョブズはしばしば歩きながら会議を行った
・シリコンバレーの多くのビジネスエリートたちが共感を覚え、この「ウォーキング・ミーティング」を取り入れている。
(p254より)
日本でも、斎藤孝さんが、たしか「歩きながら音読破」というのを提唱されていた気がします。
「歩きながらの会議」も、中谷彰宏さんが言われていたと思います。
たしか、「ぼくは、会議は立ってします。」といった言い方だったかな。
中谷彰宏さんの音声セミナーは一時期わりと聴いていたので、けっこう記憶に残っています。
1分1秒でも惜しい日本のビジネスエリートたちも、「歩きながらの会議」だったら、実はけっこうおこなっている気はします。
英語で言うと、「ウォーキング・ミーティング」。
こっちのほうが、言い方としてはカッコイイですね。(同じことだけど)
「会議は座ってするもの」という先入観にとらわれないことが大事ですね。
調べてみると、リモート会議に歩きながら参加するというのも、今ならあるみたいです。
これなら、他の人を説得しなくても、自分だけでできますね。
(参考)
▼リモート会議に疲れた人へ。「ウォーキング・ミーティング」のすすめ
(lifehacker、2022.04.20記事)
・統合失調症の患者には、しばしば奇抜な思考パターンが見受けられる。
(p271より)
本書はたまに意外なところから主張の根拠を持ってきます。
プロの作家などが発揮する創造性と、統合失調症の方の発想力が、かなり似ていることが書かれていました。
これを読んで、僕は、「障害というものも才能の1つである」ということを思いました。
うまく生かせば、すごいものを生み出せる可能性を秘めています。
ここのところは、僕が関心のある「障害」というものに関連があるので、引用させてもらいました。
この本を紹介し始めてから、1回につき1章分しか参照できていないので、なかなか終わりません。
明日以降にも、まだ続きます。
次回、第7章は
「学力」を伸ばす
の章です。
シンプルな章タイトルですが、さてさて、その中身やいかに?
では、また、次回!
(またまたまた、つづく)
▼自己のアイデンティティを言い切るということ(例「明治ですから!」)
(2006/09/07の日記)