「煩悩即菩薩」 ~佐藤伝『50代から強く生きる法』

まだ50代になっていませんが、
​強く生きたいので、読んでみました。​

『50代から強く生きる法』
(佐藤伝、三笠書房、2022/6、1320円)
今調べたら、文庫化もされているようです。
え?今年の6月に出た本なのにもう文庫化されてる?
と思ったら、なんと文庫のほうが先に出ていました。びっくり
文庫の単行本化というのは、珍しいんじゃ?

『50代から強く生きる法』 (知的生きかた文庫)
(佐藤伝
、三笠書房、2015、715円)


​​​​​​​佐藤伝『50代から強く生きる法』
読書メモ ロゴ
(・太字部分は、本の引用。
  顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)
​・​縁​の力で出会っている​(p28)
 →​すれ違ったときに、気持ちよく挨拶する。それだけでいい​(p29)
ぽっ僕は、これを読んで、「挨拶するだけでいいんだ」と、気持ちが楽になりました。
 ご縁を大事に、せめて挨拶ぐらいは、心を込めてしていきたいと思います。
・緊張したら「ベローン」と舌を出してみる(p34)
びっくりそんなワザは知りませんでした!
 さっそく、やってみました!
 カオの緊張が、とれた気がします!(^0^)

・「有り難う」とは、「こんなことは、めったにない」という、いわば、「奇跡」のこと。
 「御座居ます」とは、「いま、ここにある」という意味です。
 つまり、「有り難う御座居ます」という言葉には、「いま、まさに奇跡が起こっています。天の采配に感謝します!」というとても深淵な意味が込められているのです。(p64)
ぽっ「ありがとう」はなるべく言うようにしていますが、漢字で解説されると、その意味がよりいっそう分かりやすくなりますね。
 自分なりにもっと感謝しよう、と思えた記述だったので、引用させていただきました。
​「すべてがあなたにちょうどいい」​
・いまのあなたにちょうどいいものだけが、周りに出現している
(p69)
ぽっ​仏教の教え。ほかの本でも読んだことがありますが、運命に対して、文句を言わずに受け入れる心を説いているのだと思います。
 実際、いやなことも、終わってみれば、自分にとって必要なことだった気がしてきます。
 自分にとって必要なことが起こっていることに、感謝ですね。

​・「人が見ていなくても」やることが重要で、それを「陰徳」と言います。​
 (p96)
ウィンク​僕は昔から人目を気にしないところがあります。
 人目を気にせず悪いこともするので反省点ですが
(苦笑)、人目を気にせず良いことをすると「陰徳」がたまるようので、どうせならよいことをやっておきたいと思います。
 このブログも、たとえ誰も見ていなくても、書きますよ!(笑)

(般若心経の解説の中で)
​​・「​​ありのままを受け止める​​」​​
​​・「自由だ、自由だ、自由になった。
 大宇宙よ、ありがとう​
」​​

  (p98)
大笑い般若心経の日本語訳はいろんなものを見てきましたが、この本の訳は、すごい!
 「ぎゃーてい、ぎゃーてい・・・」の部分を、「自由だ、自由だ、自由になった」と訳されています。
 喜びが体の底から湧いてくる気がして、とてもいいですね。
 これからは般若心経を読むときは、この口語訳を頭の中で再生したいと思います。
 「はんーにゃ~~しん~ぎょう~~~」

​・「煩悩即菩薩(ぼだい)」といって、煩悩があるから悟りが開ける。​
 欲がある人は、それだけ悟りも近い
 (p104)
びっくりここの記述は、本書で一番驚いたところです。
 煩悩と悟りは、同じものなんですって!
 なんという、最強の考え方でしょう。
 これで、煩悩のままに生きても、何も後ろ暗いところなく、正々堂々と煩悩道に邁進できます。(笑)
 僕のように煩悩が服を着ているような人間には、最強の勇気づけの言葉でした。
 調べてみると、以下のサイト様で、マンガつきで解説されているものがありました。
 こちらの解説も、分かりやすかったです。
 ▼
煩悩即菩提​(御食国若狭小浜|お菓子処 井上耕養庵、2020/11/1)​

(禅宗の解説の中で)
・人はうんちを覆っている皮、すなわち​皮袋にすぎない​
 (p106)
びっくりここも、本書を読んでビックリしたところ。
 表現が強烈で、印象に残ります。

 この言葉の意図としては、外面の美醜を気にしない、ということ。
 僕は昔から外面に気を使わない性質なのですが、これを読んで、ますます外面を気にしなくなりました。(ちょっとは気にした方がいいかも?(>。<))

・「これまでもってくれてなんとありがたいことか」と感謝するのが正解
 (p111)
号泣今度は内面の臓器に対して。
 年を重ねると、肉体の機能が部分的にどんどん低下していきます。
 僕も最近は老眼の進行が顕著で、とにかく近くにある小さい文字が、見えん!
 それがストレスになっていたのですが、逆なんですね。
 「今までもってくれて、ありがとう」
 約50年同じ臓器で生きてきて、臓器も疲れてくるのが、当たり前。
 むしろ、よくぞここまでもってくれた、というのが、正解なんですね。
 今まで無茶をやって体を酷使してきたので、これからはいたわってあげたいと思います。
・(さまざまな体重計の中に、)​体内水分量や筋肉量などを測定し、肉体年齢をはじき出してくれるものがあるはずです。​
・50代になったなら、自分の健康のために奮発してください。
・肉体年齢は、あなた次第で若返らせることができます。
 (p137)
ウィンク宗教的な話から、一気に具体的な家電製品の話に切り替わるのが、伝さんの本の魅力です。
 僕はこれを読んで、「肉体年齢を測る体組成計、ほしいなあ」と思いました。
 まさに、煩悩のかたまりです。
 家にも体組成計はあるのですが、なんか、肉体年齢は、出てこないんですけど。
 それ用のちゃんとしたやつを買ったほうが、いいかなあ。
 と思っていたら、妻が「だってあなた、自分の年齢や身長、体重、登録してないでしょ」と、一言。
 おお、そうか。
 そんな初心者的なところから、つまずいていました。
 どうやら新しく買わなくても、よさそうです。
 でも、新規追加登録のやり方が分からないんですけど。
 ちなみにわが息子は、脳年齢を測定するSwitchのソフトを欲しがっています。
 僕も昔DSで脳年齢を測定して、トレーニングをしていました。
 数字で結果がフィードバックされるのは、トレーニングのしがいが、ありますよね。

・法治国家において相続手続きは簡単ではありません。
​ あなたが男性であろうと女性であろうと、財産なんてほとんどなくても、残された家族のために遺言書は書いておくべきです。​
​・公証役場に行って「公正証書遺言」を残してはどうでしょう。​
(p195)
​​​​​
びっくり遺言のことは、実は気になっていたのですが、具体的なことは、何もわかっていませんでした。
 これを読んで、唖然としました。
 自分で書いて、封をして、表に「遺言」と書いただけだと、ダメなんですかね?
 遺言を残すのも、法的効力を持たせるには、ややこしい手続きがいるとは、驚きました。
 偽造を防ぐために、ややこしくなっているのでしょうね。
 僕は昔からややこしいことは嫌いなので、それだったら遺言は残さない、と、固く心に決めてしまいそうです。
 とはいえ、残された家族のために、その方がいいんだったら、ややこしくて面倒でも、作っておいた方がいいんでしょうね。
 今回、この本で具体的なキーワードを教えてもらったので、それで検索して、自分でも調べてみます。


佐藤伝さんの本は、以前にも読んで、すごく感銘を受けました。
そして、書いてあることを実践しようと、すごくがんばっていた時期がありました。
伝さんは『〇〇の習慣』という本を好んで書かれているので、感化されて習慣を変えようとする人が、日本国内で続出していると思います。
僕も、そんな中の、ひとりです。
「読んで終わり」にならずに行動化に結び付けようとする意識に作用する。
そんな伝さんの本は、かなりおススメです!​大笑い

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です