移動教室に行かずに大泣きしていた子への音楽療法的な(?)関わり

昨日は、岩下修先生の『AさせたいならBと言え』をご紹介しました。
「子どもたちのやる気を引き出すために、教師の言葉かけを工夫しよう!」という内容でした。
それはすごく大事なことですが、何事も、それだけがやり方だということは、ないものです。
やる気を引き出すために、あえて「言葉を使わない」というケースも考えられます。
むしろ、言葉だけに頼らないことが、指導や支援の幅を広げると言えるかもしれません。
今日は、自分自身が過去にやってみたことで、言葉に頼らなかった事例を紹介します。
4年前にFacebookに投稿した内容です。
ある日のことです。
音楽の時間なのに、移動できずに、廊下で一人、泣いている子がいました。
       
ほかの子どもたちは、すでに音楽室に移動して、いませんでした。
大泣きに泣いていて、ちょっと、とりつくしまもないような状態でした。
泣きやんでも、言葉は入らなそうな状況でした。
こういうとき、いつもなら持ち歩いている筆談ボードなどのアイテムを使うのですが、その時は何も持ち合わせがありませんでした。
膝を抱えて泣く子。
言葉以外で、気分を変える、何かきっかけが欲しい。
こういうとき、僕は音楽療法的な関わりをすることがあります。
別に音楽療法の専門家ではなく、音楽が好きな素人にすぎませんが、、、。
その子の左右に僕の左右の手を置き、床をたたきます。
そのリズムで、気分を変えます。
タンタンタタンタ ツタンタタンタン。
「?」という表情をする子ども。
もう泣くことはなくなりました。
彼の気持ちを感じようとしながら、気持ちがリズムに引っ張られるように、たたく強弱に個性を出し、スピードを若干上げていきます。
タンタンタタン タンタンタタンタン。
音色の変化をつけるため、履いていたスリッパを脱いで、それをたたきました。
パンパン スパパン パパンパンパパン。
しばらくたたいて、
「わあ、このスリッパ、いい音するなあ!」
独り言から、呼びかけへ移行。
「いい音するで。たたいてみ?」

笑顔になって、スリッパをたたくその子。
気分転換はこうして、果たされました。
その後はその子の方から話し始め、会話もできました。
言葉にならないこうしたやりとり、
かなり好きです。
かなり変な先生ですが、こういう変な関わりをする先生が1人ぐらいいたっていいんじゃない?と思っています。
「スリッパをたたくといい音がする」という、どうでもいい知識が、人生を豊かにします。😗​​
今回のは個別対応の際の事例ですが、集団の前に立った時にも、
「あえて言葉を使わない」というのは、
自分の打ち手の1つとして、考えておくといいと思います。
何も言わずに子どもたちと正対したままじっと待つ、
というのも、あえて言葉を使わないケースの1つですね。

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