教科担任制において、テストの採点時間を半分に減らすICT活用
僕は通級担当なので自分では実験できないのですが、テストの採点の時短に関する情報です。
教科担任制においては、自分の教科を複数のクラスの子どもたちがテストを受けるわけです。
同じテストの採点を、100人分とか150人分とか、するわけです。
高校だと、300人分とかすることも、わりとあるようですね。
この場合、採点時間の時短に、ICTが使えるんじゃないか、と考えた人がいたとしても、不思議ではありません。
一説によると、なんと採点時間が半分になるという話もあります。
もちろん、受け持ちの児童生徒数にもよるでしょうが、知っておいてソンはない話です。
▼テストの採点時間、PCで半減…生徒ごとではなく「問題ごとに一括で」がポイント
(読売新聞オンライン、2022/5/19記事)
上の新聞記事は、その記事に寄せられた一般読者のコメントも合わせて読むことで、かなり勉強になります。
コメントの中に、
「正答だけを選んで、残りを誤答として採点するだけでも圧倒的に早く採点が終わる。」
という記述がありましたが、「なるほど」と思いました。
採点するにも、効率的にするための、ワザがありますね。
反対意見としては、
「プリントアウトするため、紙が今までの2倍必要になるのが問題。紙切れになる。
また、SDG'sの流れにも逆行する。」
というコメントがあり、これも「なるほど」と思いました。
スキャンして採点するだけでなく、児童生徒に返却しないといけませんからね。
テストをスキャンして自動採点、というのは、実は、使っている人はかなり前から使っているワザのようです。
ネット上では以下のような採点アプリも公開されています。
▼一括採点
↑中学校の先生が作られたものです!
ほかに、「採点革命」というソフトを紹介されているサイトに、
手書き文字を採点するソフトの制作経緯が詳しく書かれています。
▼採点革命
採点の時短実現のために、かなりいろいろな苦労があったことが分かります。
子どもの立場からも、考えてみましょう。
テストの採点に時間がかかってしまうと、子どもがテストを受けてからだいぶ経ってから返却されることになります。
子どもにすると、「え?今頃?」というときに返ってきても、今更感がぬぐえませんよね。
一方、世の中にはテストを子どもが出しに来たら、その場ですぐに採点して、すぐに返却される先生もおられます。
これは、少人数学級だとわりと普通にできます。
子どもは、さっきやったばかりなので、「あ!そっかー」と採点を見て反省をしたり、今後に向けて改善意欲を燃やしたり、と、いいことがいっぱい、という気が、個人的にはしています。
そういうわけで、基本的には、テストのフィードバックは早い方がいい。
完全デジタルだと集団に対して即時フィードバックができるので、この点はデジタルの大きなメリットだと言えます。
完全デジタルというのはテスト自体をデジタル機器で受けることを意味していますので、いわゆるCBTですね。
時代はそろそろCBTに移行しようとしています・・・。
ただ、紙のテストも、それはそれで、いるような気がしますが。
なお、デジタルを全く使わず、人がやるんだけど勤務時短になる、というワザもあります。
スクールサポートスタッフにお願いする!
昨今は事務作業を請け負う支援員が現場に入られているケースが結構あります。
なので、実はこっちのほうが実現可能性は高いと思います。
でも、テスト期間とかに一気に集中すると、その人がパンクしちゃいそうですね・・・。
冒頭にも述べましたが、僕自身はテストをさせる立場ではないので、よく分からずに書いています。
これだけ書いておいて無責任ですが。
補足とかありましたら、ぜひコメント欄でお知らせいただければ幸いです!