発達障害理解のための基礎と実践講座(竹田 契一・品川 裕香)
無料のオンライン講座があって、動画視聴期間が3月末までだったので、遅ればせながらようやく視聴しました。
非常によい内容でした!
発達障害理解のための基礎と実践講座
「発達障害を抱える子どもの社会的自立」
なんと、まだ申し込めるようです。
↓申し込みはこちら
▼第24回 発達障害理解のための基礎と実践講座「発達障害を抱える子どもの社会的自立」
https://olympia.doorkeeper.jp/events/130211
<プログラム>
「読み書きが苦手な子どもの基礎理解と具体的対応」
・講師:竹田 契一 氏
「学力不振といじめと不登校と社会的自立」
・講師:品川 裕香 氏
(申し込みサイトより)
講師のお二方は、特別支援教育を学ぶ者なら知らない人はいない方々。
その講演が無料で聞けるとは、またとないチャンスです。
特別支援教育に関わっておられる方、
新年度に向けて特別支援教育をしっかり勉強したいと思っておられる方、
ぜひ申し込んで視聴してみてください。
著書もたくさん出版されておられる先生方ですので、講演が先でも、本が先でもいいですが、ネットの本屋さんで著者名で検索して、気になった本を読まれることもオススメします!
以下、僕が今回の講演動画を視聴させていただいた感想です。
「読み書きが苦手な子どもの基礎理解と具体的対応」
・講師:竹田 契一 氏
<僕の感想>
・専門的には通級担当者向けの内容ですが、多くの先生方に知っていただきたい内容です。
・通級を新年度初めて受け持つ先生には、特に視聴してほしい!
・後半は、具体的な指導方法が紹介されています。
例えば、僕が指導している子どもの中にも、長音を「こおえん」「ごちそお」という表記だと思っている子がいますが、そういった子どもにどんなワークシートを使えばいいか、示されていました。自分の指導に生かしていきたいと思いました!
・単に指導法を紹介されるだけでなく、どの状態になることを目指すのかにも、ふれられていました。
「自動化をめざす」というのが、ひとつのキーワードかな、と思いました。
・漢字が苦手な子に、どの漢字から学習させるのか、という優先順位の話もありました。
意味が大事なので、「読めて意味が分かる漢字を最初に学習する」というお話は、非常に重要なポイントだと思いました。
「学力不振といじめと不登校と社会的自立」
講師:品川 裕香 氏
<僕の感想>
・まず「自立」の定義からふれられていたところは、特に障害のある方のライフステージを考えるうえでは、重要なところかと思いました。
・「いじめは絶対にいけないという共通認識が大事」(ゼロトレランス)という主張と、その具体的なところをお話しいただきました。現代の日本の子どもたちの状況を踏まえたお話で、説得力のある内容でした!
・子どもだけでなく大人も、「好きな人だけとつながればいい」と考えがちな社会なので、「いろんな人とつながれるようにする」という学校での取組の重要性がますます増している、と実感しました。
・ラジオ体操や交換日記など、できるところから、やっていきたいです。
・最後の「自分だけは、自分のことをあきらめない!!」という合言葉は、特に心に残りました。
以下、講師の先生のお話に関係する本の中から、特に僕がおすすめする本です!
『読み書きが苦手な子どもへの〈つまずき〉支援ワーク』(通常の学級でやさしい学び支援)
[ 村井敏宏 ]
↑※僕が通級のアセスメントでめっちゃ活用させてもらっている
「ひらがな単語聴写テスト」がついています!!
『怠けてなんかない! ディスレクシア~読む・書く・記憶するのが困難なLD』
[ 品川裕香 ]
↑※リンク先の内容紹介だけでも読んでください!!
『心からのごめんなさいへ 一人ひとりの個性に合わせた教育を導入した少年院の挑戦』
/中央法規出版/品川裕香(単行本)
そろそろ今年度が終わり、新しい年度がまた始まります。
春休みは新年度準備が非常に忙しいですが、新しく受け持つ子どもたちのために、勉強もしっかりしていきたいところです。