メロディを曲にしていくアシスト技術
読むことが苦手な人は、ICTにより、読むことをアシストしてもらえます。
音声教材等による、読み上げ機能が、その代表です。
読むことが極度に苦手な人は、学校での学習でかなり困り感があることが多いので、「特別支援教育」の対象にもなっています。
読み上げ機能の利用は、「合理的配慮」として認められるようになりつつあります。
しかし、ICTがアシストするのは、特別支援教育の対象だけにとどまりません。
たとえば、作曲が苦手な人は、ICTにより、作曲をアシストしてもらえます。
作曲ができなくても学校教育ではそんなに困らないので、
「特別支援教育」の対象にはならず、
「合理的配慮」の対象にもならないでしょう。
しかし、社会全体で「作曲すること」が当たり前のことであったなら、
もしも、義務教育で必須のことであったなら、
作曲が苦手な場合に「作曲障害」と言われたり、
「特別な支援が必要だ」と言われたりすることにもなるでしょう。
「障害」は社会によってつくられ、多数派によって定義されるからです。
・・・などという堅い話は置いといて、今日はICTによる作曲支援技術の話です。
実は、夏休みに、あるメロディを思いつきました。
そこで、そのメロディを曲として完成させるために、広く意見を公募して、助言を受けながら作っていこうと考えました。
夏休みに公開していたのは、次の動画です。
短い動画ですので、よかったら、順に再生してみてください。
(1)メロディのみ
(2)ベース(低音)パートを追加
そして今日、その続きを公開しました。
(3)コードをつけて、ギターパートを追加
(4)ドラムパートを追加
コードをつけるにあたっては、以下の本を参考にしました。
『GarageBandではじめる楽器演奏・曲作り超入門 iPhone/iPad対応』
(松尾公也、秀和システム、2017、1760円)
この本を読んですごく思いましたが、
「ギターが弾けなくても、iPhoneがあれば、ギターの代わりになる」のです。
今回の動画その3では、iPhoneやiPadがあれば無料で利用できる標準アプリ
「Garage Band」
を、作曲をアシストする技術として使っています。
一応、ピアノの鍵盤でコードをおさえたり、楽譜から理論的にどんなコードが合いそうかを検討したりもしましたが、結局、アプリに表示されたコードネームをおさえてコードを鳴らして、今までの演奏に合わせてみて、聴感上合うか合わないかだけで決めちゃいました。
そういうことができるのが、今の時代のすごいところです。
楽器ができなくても、アシスト技術を使えば、かなりすごいことがお手軽にワンタップでできちゃいます。
僕は、「音楽」というのは、学校教育における「国語」ほど重要視されていないかもしれませんが、人生を彩る趣味としては、かなり大きなウエイトを占める、と思っています。
学校教育で「音楽」が苦手だった人や嫌いになった人こそ、
今の技術を使って、もう一度「音楽」に挑戦してみてほしいです。
そうすれば、これからの人生に、かなり有益かもしれませんよ!
ところで、これまでの「作曲レポート」4動画の続きは、コメントの公募により作成し、発表をしていく予定です。
このブログのコメントでもかまいませんので、「自分はこう思った。」「自分ならこうする。」というご意見をぜひお寄せください。お待ちしています~。
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