【音楽の練習】小学生向けYouTube動画の具体的な活用のしかた!
もうすぐ夏休み!
今日は僕が作った鍵盤ハーモニカ運指動画の活用法を、2年生のクラスに行って、伝授してきました。
教材曲は、音楽会で演奏予定の「ミッキーマウス・マーチ」。
3連休初日のブログ記事でも、紹介したものです。
勤務市では全市的にTeamsを導入しています。
授業にあたっては、前もってクラスのTeamsに、該当動画へのリンクを入れておきました。
ICT活用の指導をするとはいえ、メインは鍵盤ハーモニカの指導です。
そのため、指導に直接使用するところから動画が再生されるよう、リハーサルマーク「A」の始まる直前のタイミングで動画をとめて、その時点から動画が再生されるリンクを改めて取得しました。
↓下の画面は、僕が今、自分の個人アカウントの動画で同じようにリンクを取得した時の画面です。
動画の途中で一時停止し、「共有」を押してから現れるウインドウで、
「開始位置」のチェックを入れます。
上のリンクをこのブログに貼り付けたのが、下のリンクです。
▼「A」から再生 https://youtu.be/f5mKL4n63no?t=11
ちゃんと、途中から再生されると思います。
このように、YouTubeは途中から再生するリンクが取得できます。
同じようにして、運動会のダンスの練習用動画も、途中から再生するリンクを取得できます。
非常に応用範囲の広いワザですので、おぼえておいてください。
では、今日の僕の授業の流れを、ご紹介しましょう。
1.児童は各自、机上に鍵盤ハーモニカを用意する
2.用意ができた子から、教師のまねをする。
(教師は、
① 子どもたちと同じ向きで右手を前に出し、
親指だけを動かしたり、親指から順番に1本ずつ動かしたりして、
「空の鍵盤」を指で押す練習をする。
② 吹き口を外した鍵盤を子どもたちに見せ、
「鍵盤」を指で押す練習をする。)
↑この指導は、1本指で鍵盤を押さえていく子がいるので、
5本の指を使って「ソラシドレ」「レドシラソ」を吹くための予備練習です。
3.教師のまねをして短いフレーズを実際に吹いて、演奏する
(教師は短い吹き口を使って空中で鍵盤が子どもたちに見えるようにして吹き、
運指を子どもたちがまねしやすいようにする。)
4.高い「ド」に薬指をおいて、押しっぱなしにし、
息だけで「ぷっぷ!」と吹く練習をする。
※ここがもっとも重要な、タンギングの練習です。
実際にはスモールステップで少しずつ難易度を上げていき、
「ぷっぷぷっぷぷっぷっぷ・・・」とリズムよく少しずつ長く続けさせるようにしました。
5.電子黒板に投影したYouTubeの運指動画を速度0.5倍にしてから再生し、
動く楽譜に合わせて演奏する。
※何度かやってから、速度を少しずつ上げていきます。
練習範囲はよくばらず、「ドッドドッドドッドドッド」だけを繰り返したり、
慣れてきてからも「レッドシッラソ~」を付け加えるだけにして、
何度も何度も、キーボードの「←」キーで巻き戻します。
6.子どもたちが自分で練習する時のために、次のことを伝えます。
・歯車マークのところから、再生速度を変えられること。
・キーボードの「→ 」や 「←」を押すことで、5秒進んだり、5秒戻ったりすること。
・キーボードの「ながしかく」を押すと、止めたり、再生したりが できること。
7.鍵盤ハーモニカをかたづけて、1人1台タブレットを机上に出し、
チームズのリンクから、それぞれが自主練習用の動画にアクセスする。
どうでしょうか。
これはひとつの例ですが、同じようにすると、あなたの学校でも、子どもたちがYouTubeを活用した自主練習ができるようになるのでは、と思います。
YouTubeは、
任意の範囲だけを習得するまで繰り返し再生するのに、
とても向いているのです!
2年生ぐらいの子だと、「学校でYouTubeは見ちゃいけない」と思っている子もたくさんいました。
YouTubeは学習用にもかなり役立つので、「見ちゃいけません」ではなく、自分で判断して自分の学習に役立つように工夫して使うことを、教えていった方がいいと思っています。
YouTubeにアクセスした時点で、該当の学習用コンテンツ以外のリンクもどんどん目に入るようになるので、「自分の学習に役立てるように使う」ということは、おさえておいたほうがいいかもしれません。
今日の記事が、皆様のお役に立てば、幸いです。